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2011年9月 アーカイブ


2011年9月26日

卒業論文 中間発表会  【お知らせ】

平成23(2011)年度 人間学履修コース 卒業論文 中間発表会

本年度の人文学部行動科学課程人間学履修コースの卒業論文の中間発表会を、次の日程でおこないます。

日時 9月26日(月) 午前10時から
場所 人社系棟B227(B棟2階)
卒業予定の4年生諸君は、発表用のレジュメを40部用意して出席してください。
ひとり発表10分、質疑応答5分程度を予定しています。
2・3年生の参加も歓迎します。
出席できない4年生は、卒論担当教員に承諾を得て、個別に指導を受けてください。

人間学履修コース 2011.07.28掲載

2011年9月14日

【修士論文】カント倫理学における嘘の問題  【卒論・修論の紹介】

 大学の4年間で勉強したりない人は、大学院の修士課程(博士前期2年課程)でさらに研究を深めることができる。学部の卒業論文は、初めての研究論文への挑戦でもあり、「当たって砕けろ」という気合いでまっすぐに挑めばよい。しかし修士論文は、やはり「研究」としての一定の「成果」が要求される。自分の研究課題と範囲を把握し、方法論を自覚しながら、先行研究を調査し、テクストと深く向き合って思索を重ね、最終的に論文として成果をまとめなければならない。ときにはその研究成果は、ひろく世に問うだけの意味をもつことになろう。

 そこで哲学・倫理学の修士論文のなかから、まずは第一弾として保坂希美さんの修士論文「カント倫理学における嘘の問題」を公開しよう。
 カントの「嘘」といえば、1797年の論文『人間愛から嘘をつく権利と称されるものについて』が、行き過ぎた厳格主義のカリカチュアとして悪名高い。人殺しに追われる友人を匿っているとき、人殺しが友人はこの家にいるかと尋ねたとしても、友人の所在について嘘をついてはならない、とカントは言い放つ。この『嘘論文』の主張をどう解釈するかは、カント倫理学研究の一つの鬼門である。
 じつはカントは『嘘論文』のほかにも、生涯にわたって「嘘」の問題に取り組み、さまざまな角度から検討を重ねていた。保坂さんは、公刊著作、講義、遺稿などにのこされたそれらの思索の記録を丹念にたどり、「嘘」をめぐるカントの多面的な思索を整理することに成功した。そしてその成果に基づいて、『嘘論文』の解釈へと踏み込み、さらには先行研究に対する批判をも試みている。

→保坂希美「カント倫理学における嘘の問題」(PDF)

2011年9月 3日

公開夏季研究会「身体と感興」  【お知らせ】

科研費受託共同研究の公開夏季研究会

身体と感興

■ 日時:9月3日(土)12時45分~17時30分
■ 会場:新潟大学駅南キャンパス「ときめいと」(025-248-8141)──新潟駅連接「プラーカ1」2F
* どなたでもお気軽においで下さい。

12:45~13:05
田中 純夫(新潟市芸術文化振興財団理事)
ハイデガー「リチャードソンへの手紙」とその周辺

13:10~13:50
栗原 隆(新潟大学人文学部教授)
同一性と連続性──シェリングの同一哲学をめぐる論争について

13:55~14:35
鈴木 光太郎(新潟大学人文学部教授)
訳書紹介──ヘッブ『行動の機構』について

14:40~15:25
大西 克智(東京藝術大学非常勤講師)
自由はなぜ障害を求めるか──想像の逸脱と「悪」(仮題)

15:30~16:30
元木 幸一(山形大学人文学部教授)
祝祭と感興──宗教改革時代のドイツ農民版画を題材に

16:40~17:30
辻元 早苗(有明教育芸術短期大学教授)
身体と感興──二つのパフォーマンスを素材に

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