新潟大学特色GP「総合大学における外国語教育の新しいモデル――初修外国語カリキュラムの多様化と学士課程一貫教育システムの構築」第1回シンポジウム「総合大学における初修外国語教育の意義」が開かれます。
- 日時:2009年1月24日(土)14:00-17:25
- 場所:新潟大学五十嵐キャンパス・総合教育研究棟・B251講義室
(新潟県新潟市西区五十嵐2の町8050)
- 第1部 基調講演 田中 克彦氏(一橋大学名誉教授)
- 第2部 新潟大学の初修外国語特色GPの取組 番場 俊(新潟大学)
- 第3部 パネル・ディスカッション「総合大学における初修外国語教育の意義を問い直す」
- パネリスト:
- 平高 史也氏(慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス)
- 湯山 トミ子氏(成蹊大学)
- 波田野 節子氏(県立新潟女子短期大学)
- 金子 一郎(新潟大学)ほか
- 主催:新潟大学
- 主な対象:大学、短期大学、高等学校、教育関係者、地方自治体関係者など
- 参加費:無料
- 参加定員:140名
- 事前申込:不要
シンポジウム開催の趣旨
グローバル化とボーダーレス化が進むなか、大学の外国語教育は根本的な変革
を迫られています。英語教育の必要性が声高に語られる一方、全国の多くの大学
で、英語以外の外国語の一律削減、ないし廃止が進められています。しかし、複
数の視点から物事を批判的・総合的に考える力をもった人材を育成することを使
命とする総合大学において、こうした画一的な対応は望ましいものとは言えません。
平成19年度文部科学省「特色ある大学教育支援プログラム」に採択された本学
の取組「総合大学における外国語教育の新しいシステム――初修外国語カリキュラ
ムの多様化と学士課程一貫教育システムの構築」は、外国語に対する社会的ニー
ズが変化するなかで、英語以外の外国語教育のあり方を根底から見直し、総合大
学における初修外国語教育の新しいモデルを提唱しようとするものです。
今回のシンポジウムでは、初修外国語教育の「多様化」と「4年一貫教育」を
柱とした本学の初修外国語カリキュラム「新潟大学方式」について皆様からの評
価を仰ぐとともに、多言語主義を掲げて初修外国語インテンシブコースの先端的
な試みを進めてきた慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス、e-learning活用型中国語
教育の取組で平成18年度文部科学省現代GPに採択された成蹊大学、環日本海諸言
語のユニークな教育を実践し、本学とも縁の深い県立新潟女子短期大学から先生
方をお招きし、21世紀の総合大学における初修外国語教育のあり方を探ります。
また、基調講演には、『ことばと国家』をはじめとする数多くの著書で日本の社
会言語学をつねにリードされてきた田中克彦先生をお迎えし、大学において言語
を学ぶこと/学ばせることの意義について、改めて語っていただきます。
事前申込は不要です。多くの方のご参加をお待ちしています。
基調講演者・パネリスト紹介
- 田中 克彦(たなか・かつひこ)
一橋大学名誉教授。専攻は、言語学、モンゴ
ル学。主な著作『草原の革命家たち』(中央公論社)、『言語からみた民族と国
家』(岩波書店)、『ことばと国家』(岩波書店)、『言語学とは何か』(岩波
書店)、『差別語からはいる言語学入門』(明石書店)、『ことばとは何か』
(筑摩書房)、『エスペラント』(岩波書店)
- 平高 史也(ひらたか・ふみや)
慶應義塾大学総合政策学部教授。専攻は、ド
イツ語教育、日本語教育、 社会言語学。主な著書『日本語教育史』 (共編著、
アルク)、『外国語教育のリ・デザイン』、『多言語社会と外国人の学習支援』
(共編著、慶應義塾大学出版会)
- 湯山 トミ子(ゆやま・とみこ)
成蹊大学法学部教授。専攻は、中国近現代文
学、中国社会文化論、中国語教育。主な著書『家族の変容とジェンダー』(共
著、日本評論社)、『中国女性の100年―史料に見る歩み』(翻訳共著、青木書店)
- 波田野 節子(はたの・せつこ)
県立新潟女子短期大学国際教養学科教授。専
攻は、朝鮮近代文学、朝鮮近代文学と日本文学との関連様相、外国語教育法。主
な著書『「無情」を読む―「無情」の光と影』(ソミョン出版(ソウル))、
『韓国語教育論講座第四巻』(共著、くろしお出版)、『無情』(翻訳、平凡社)
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詳細は以下のサイトをご覧ください
URL:http://verba.ge.niigata-u.ac.jp/