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2011年11月 アーカイブ

2011年11月 1日

シンポジウム「3.11以後の文化財・歴史資料保全の取り組み」

シンポジウム 3.11以後の文化財・歴史資料保全の取り組み
 −広域大規模自然災害資料保全体制を考える− シンポチラシ

 本年の3月11日東日本大震災が起き、多くの生命が奪われました。岩手・宮城・福島県を中心とした地域の多くの方々の生活はいまだに再建されていません。これらの地域では文化財・歴史資料も被害を受けています。広域大規模自然災害被災地の文化財・歴史資料保全の支援体制はどうあるべきか。支援に取り組まれてきた山形・新潟・富山県の方々にその取り組みを報告をしていただき、今後の資料保全支援体制を検討します。また、3月12日の長野県北部地震被災地、7月末の新潟・福島豪雨被災地での支援の取り組みの報告もあわせて行い、地域文化の復興と再生について考えていきたいと思います。

日時 2011年12月3日(土)13時~17時
場所 新潟大学総合教育研究棟D棟1F大会議室
主催 新潟大学災害・復興科学研究所危機管理・災害復興分野
共催 新潟大学人文学部附置地域文化連携センター、
学系プロジェクト「環東アジア地域における社会的結合と災害」、新潟史学会、新潟歴史資料救済ネットワーク

  1. 報告
    小林貴宏(山形文化遺産防災ネットワーク)
    「山形文化遺産防災ネットワークの3.11以後の文化財・歴史資料保全の取り組み」
    大楽和正(新潟県立歴史博物館)・森 行人(新潟市歴史博物館)
    「東日本大震災文化財・歴史資料保全と新潟県立歴史博物館・新潟市歴史博物館の物資支援体制」
    飯島康夫(新潟大学災害・復興科学研究所)
    「宮城県の被災民俗資料の保全と新潟県における支援の取り組み」
    田中洋史(長岡市立中央図書館文書資料室)
    「東日本大震災時の避難所における資料保全の取り組み-長岡市の場合-」
    近藤浩二(富山県滑川市立博物館)
    「長野県栄村文化財レスキューにおける富山県からの活動協力」
    田辺 幹(新潟県立歴史博物館)
    「2011年新潟・福島豪雨と雲洞庵水損文書保全の取り組み」
    樋口 勲(長岡震災アーカイブセンターきおくみらい)
    「2004年中越大震災と文化財・歴史資料の保存及び伝承の取り組み」
  2. パネルディスカッション
    パネラー:小林貴宏・大楽和正・飯島康夫・
    田中洋史・近藤浩二・田辺 幹・樋口 勲
    司会:矢田俊文(新潟大学災害・復興科学研究所危機管理・災害復興分野)

どなたでも参加いただけます。

問合せ・連絡先
新潟大学人文学部矢田俊文研究室
電話:025-262-6542
E-Mail;yata [atmark] human.niigata-u.ac.jp

2011年11月 8日

国際ワークショップ「日中全面戦争と地域社会変容」

国際ワークショップ
日中全面戦争と地域社会変容
日時:2011年11月12日(土)13日(日)
場所:新潟大学人文社会学系棟第一会議室
[  チラシPDF ]
11月13日(土) 13:00~17:00
セッション1 <日中全面戦争期の物流と交通>
○宋 芳芳 (北京大学歴史学系ポストドクター)
日中全面戦争期の物流構造の転換
○大宮 誠 (新潟大学大学院現代社会文化研究科)
日中全面戦争期の日本海航路
○児嶋 俊郎 (長岡大学産業経済学部教授)
日中全面戦争期の満州交通
○塚瀬 進 (長野大学環境ツーリズム学部教授)
満州国における産業発展と地域社会の変容
セッション2 <日中全面戦争期の華中>
○ケイゲン (新潟大学大学院現代社会文化研究科)
日中全面戦争期における華中の米生産と流通の実態
○兪 慰剛 (華東理工大学公共社会管理学院教授)
抗日戦争期における上海都市管理体制について

レセプション

11月14日(日) 10:00~17:00
セッション3 <日中全面戦争期の華北>
○井上 久士 (駿河台大学法学部教授)
八路軍の根拠地における戦争動員と民衆
○陳 祥 (新潟大学大学院現代社会文化研究科)
戦時中華北農村の困窮と復興への見通し
○小林 元裕  (新潟国際情報大学文化学部准教授)
華北社会の変容と通州事件
セッション4 <日中全面戦争期の「満州国」>
○井村 哲郞 (日本文化研究センター特任教授)
満鉄資料にみる日中全面戦争期の地域社会変容
○広川 佐保 (新潟大学人文学部准教授)
日中全面戦争期の内モンゴルにおける地域社会変容
○殷 志強 (新潟大学大学院現代社会文化研究科)
日中全面戦争期における瀋陽の社会変容
○芳井 研一 (新潟大学人文学部教授)
「満州国」総動員体制下の社会変容の基底
主催:新潟大学人文学部
新潟大学人文社会科学系プロジェクト:環東アジアにおける社会的結合と災害」
新潟大学コアステーション:環東アジア研究センター・他

2011年11月14日

規律的統治から新自由主義的統治へ──後期フーコーと権力の諸問題

foucault.jpg 第10回 新潟哲学思想セミナー [NiiPhiS]

規律的統治から新自由主義的統治へ
──後期フーコーと権力の諸問題


講師 佐藤嘉幸(筑波大学専任講師)

日時 2011年11月25日(金) 18:10~19:40
場所 新潟大学五十嵐キャンパス
  総合教育研究棟D-301(旧地域国際交流促進室)

4409040995.jpg  フランスの思想家ミシェル・フーコー(1926-84)は、主著『監獄の誕生』において、社会に毛細管状に張り巡らされた権力の諸装置(学校、軍隊、病院、工場、監獄など)の分析を通じて、個々人の身体的実践へと介入し、個々人に「規範」を内面化させるような近代社会の統治的政治の実態を明らかにした。こうした規律的統治が、20世紀では福祉国家の統治であったとすれば、そのような統治は、1970年代に次第に破綻していく。福祉国家に代わって、1980年代以降に前景化してきたのが新自由主義の統治である。現代にまで影響を及ぼしているその統治形態とはしかし、いったいどのような特徴をもつのだろうか──

 第10回の新潟哲学思想セミナーは講師に佐藤嘉幸先生をお迎えします。佐藤さんは、2008年にパリ大に提出した博士論文をもとに著書『権力と抵抗』、また立て続けに一作年にも『新自由主義と権力』を上梓し、フランス現代思想の前線を開拓し続けている新進気鋭の思想史研究者です。フーコーは「権力」というテーマを軸に、哲学や思想のみならず、政治学、法学、社会学、歴史学などの幅広い分野にいまもなお影響を及ぼし続けているもっとも著名な20世紀の思想家といっても過言ではありません。今回佐藤さんには、後期フーコー思想への入門セミナーとして、フーコーのアクチュアリティを分かりやすくお話いただく予定です。多くのみなさまのご来場をお待ちしています。

◎ 講師プロフィール
佐藤嘉幸(さとう・よしゆき)1971年生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了後、パリ第10大学大学院にて博士号(哲学)取得。現在、筑波大学人文社会科学研究科専任講師。専門は、哲学、思想史。とりわけ構造主義以後の権力理論。著書に『権力と抵抗──フーコー・ドゥルーズ・デリダ・アルチュセール』(人文書院、2008年)、『新自由主義と権力──フーコーから現在性の哲学へ』(人文書院、2009年)。訳書に『ミシェル・フーコー思考集成IX』(共訳、筑摩書房、2001年)。ジュディス・バトラー『自分自身を説明すること』(共訳、月曜社、2008年)。

◎ 新潟哲学思想セミナー(Niigata Philosophy Seminar:通称 NiiPhiS[ニーフィス])とは
一昨年、新潟大学を中心に立ちあがった新しい公開セミナーです。新潟における知の交流の場となるよう、毎回、精力的にご活躍の講師をお招きして、哲学・思想にまつわる諸問題に積極的に取り組んでいきます。予約等はいっさい必要ありません。どなたでもご自由にご参加ください。

主催:新潟哲学思想セミナー(世話人=宮﨑裕助・城戸 淳)
共催:新潟大学人文学部哲学・人間学研究会

お問い合せは宮﨑まで


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