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シンポジウム アーカイブ

2010年7月10日

シンポジウム「世阿弥と佐渡の能楽」開催のお知らせ

平成22(2010)年8月28日(土)に、佐渡市の金井コミュニティーセンター1階ホールにて、新潟大学人文学部・佐渡市教育委員会連携協定調印記念シンポジウム「世阿弥と佐渡の能楽」を開催致します。詳細については以下をご覧下さい。遠方での開催ではございますが、皆さまのご参加をお待ちしております。

開催趣旨パンフレット(表)
平成21年(2009)は、吉田東伍校注『能楽古典 世阿弥十六部集』が刊行された1909年から100年目の年であった。世阿弥が配流の地、佐渡で執筆したとされる『金島書』も、同書の中に含まれており、同書は佐渡時代の世阿弥を窺うことのできる数少ない史料と考えられている。 佐渡の能楽は江戸時代初頭に伝えられて以来、隆盛を極め、その伝統は現代まで受け継がれている。このような佐渡の歴史や芸能に憧憬の思いを抱き、近世以来、島外から多くの芸能者が訪れ、刺激をうけて様々な創作活動が行われてきた。 新潟大学人文学部では、教育・研究・地域貢献を通して地域との連携を深めるために「佐渡学部門」・「グローカル新潟発見部門」・「地域映像アーカイブ部門」からなる学部付置の「越佐・新潟学推進センター」を立ち上げ、平成22年3月には佐渡市教育委員会との間で連携協定を締結した。ここに連携協定調印を記念して、世阿弥と佐渡の能楽に関するシンポジウム等を開催し、世阿弥と佐渡の問題や、現代に息づく佐渡の能楽について考えたい。 午前の部では、「現代に息づく佐渡の能楽-上映と実演を通して-」として、佐渡の方々のご協力のもとに創作された能『トキ』の制作過程を描いた三宅流監督のドキュメンタリー作品『朱鷺島−創作能「トキ」の誕生』(2006年)を上映し、引き続き能楽を授業に取り入れている佐渡中等教育学校の皆さんによる素謡、また部活動を通して継承している真野中学校の生徒さんによる鷺流狂言を演じていただく。 午後のシンポジウム「世阿弥と佐渡の能楽」では、能楽研究者小林責氏、歴史学研究者今谷明氏、能楽研究者天野文雄氏をお招きして、世阿弥の能と配流の問題、佐渡における能楽の隆盛等について、最新の研究成果をご紹介いただき、続いて行われる討論を通して現代における佐渡の能楽の意義について考えていきたい。

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2010年10月28日

国際ワークショップ開催のお知らせ

来る11月13日(土)、14日(日)に、下記の要領で、人文学部、環東アジア研究センターほか主催の国際ワークショップ「日中戦争の深層」が開催されます。

国際ワークショップ「日中戦争の深層」
日時:2010年11月13日(土)・14日(日)
場所:新潟大学総合教育研究棟D301
主催:新潟大学人文学部
新潟大学プロジェクト「環東アジア地域におけるネットワーク群の展開と構成に関する実証的研究」
新潟大学コアステーション「環東アジア研究センター」

その他、プログラムなど詳細については、添付のPDFをご覧下さい。

2010年11月 2日

シンポジウム「被災地から救出した資料の保存方法を考える」開催のお知らせ

ポスター画像
シンポジウム「被災地から救出した資料の保存方法を考える」を、下記の日程・要領で開催致します。皆さまふるってご参加下さい。
 
日時:2010年12月4日(土)13時~17時
場所:新潟大学総合教育研究棟D棟1F大会議室
主催:新潟大学災害復興科学センターアーカイブズ分野
共催:地域歴史資料学研究会(基盤研究(S)「大規模自然災害時の史料保全論を基礎とした地域歴史資料学の構築」)、新潟大学人文学部附置地域文化連携センター、新潟史学会、新潟歴史資料救済ネットワーク
本年は被災地から救出した資料の保存方法について考えます。兵庫県の史料ネットの水損資料の保全の取り組みを学ぶため、講演と水濡れ史料乾燥ワークショップを開催します。
また、今年9月の山古志への文書返還活動記録の上映会と救出した資料の保存方法について、新潟県の事例を踏まえてパネルディスカッションを行ないます。
  1. 講演 松下正和氏(神戸大学人文科学研究科特命講師)
    「史料ネットによる水損歴史資料保全活動」
  2. 水濡れ史料乾燥ワークショップ
    指導:河野未央氏(神戸大学大学院人文学研究科地域連携センター研究員)・松下正和氏・奥村 弘氏(神戸大学人文学研究科)・三村昌司氏(神戸大学大学院人文学研究科)
  3. 上映会:「2010年9月山古志への文書返還活動の記録」
    (撮影・編集:古賀豊 撮影:佐藤将太、本田大輝、柴澤里果)
  4. 報告 田中洋史氏(長岡市立中央図書館文書資料室)
    「山古志への文書資料返還と保存方法」
  5. 報告 田辺 芳春氏(新潟県立文書館)
    「新潟県中越地域の歴史資料と保存方法」
  6. パネルディスカッション
    パネラー:松下正和氏・河野未央氏・田中洋史氏・田辺芳春氏
    司会:矢田俊文(新潟大学災害復興科学センターアーカイブズ分野)
  7. 懇親会 17時30分~
    新潟大学もしくは内野駅周辺

2010年12月27日

愛媛大学法文学部との第二回学術交流会のご案内

第二回新大人文学部・愛大法文学部学術交流会ご案内


 皆さまもご存じの通り、愛媛大学法文学部(人文学科)とは今年の三月に第一回学術交流会を愛媛大学で行いました。今年度も学術交流会を開催できる運びとなりましたので、皆さまにご案内いたします。

今年度のテーマは、愛媛大学法文学部人文学科で中心的なプロジェクトであります「遍路学」について行います。愛媛大学から内田九州男先生(日本史)と山川廣司先生(西洋史)を新潟大学人文学部にお呼びし、ご講演をしていただきます。
 私どもからは細田先生と青柳先生に、それぞれのご専門の立場からコメントをしていただく予定です。
 どうぞふるってご参加くださいますようお願いいたします。

日 時:1月28日(金)午後4時30分から2時間ほど
場 所:総合教育研究棟1階大会議室(教授会を行う部屋です)
 
講演者&講演題目:
内田 九州男先生(愛媛大学法文学部人文学科、日本史)
「遍路と装束の社会史」
山川 廣司先生(愛媛大学法文学部人文学科、西洋史)
「古代ギリシアのエピダウロス巡礼」
細田 あや子先生(中世美術史)
「聖地・巡礼・ツーリズムーーキリスト教の事例から」
青柳 かおる先生(イスラーム思想史)
「イスラームにおけるメッカ巡礼と聖者廟参詣」(仮題)
 
(新潟大学人文学部研究推進員会)

2011年2月10日

国際ワークショップ「磚画・壁画の環東アジア」開催のお知らせ

チラシ画像 来る3月5日(土)に、下記の要領で、人文学部、環東アジア研究センターほか主催の国際ワークショップ「磚画・壁画の環東アジア」が開催されます。

国際ワークショップ「磚画・壁画の環東アジア」
日時:2011年3月5日(土)午前10時~午後5時
場所:新潟大学五十嵐キャンパス 総合教育研究棟D棟1階大会議室
主催:
日本学術振興会科学研究費補助金・基盤研究(A)「出土資料群のデータベース化とそれを用いた中国古代史上の基層社会に関する多面的分析」プロジェクト
新潟大学人文社会・教育科学系附置環東アジア研究センター
新潟大学超域研究機構「東部ユーラシア周縁世界の文化システムに関する資料学的研究」プロジェクト
 
連絡先:關尾史郎(新潟大学人文学部)025-262-6420/ssekio [atm@rk] human.niigata-u.ac.jp

プログラム
司会:岩本篤志(新潟大学大学院現代社会文化研究科)・佐藤貴保(新潟大学超域研究機構)
午前10時~ 趣旨説明:關尾史郎(新潟大学人文学部)
午前10時20分~ 報告Ⅰ「四川農業画像磚から見る漢代墓葬画像の発展と系譜―四川と甘粛の比較から」―佐々木正治(愛媛大学法文学部)
午前11時10分~ 報告Ⅱ「甘粛の磚画と遼寧の壁画―墓主像の比較を中心として」―三崎良章(早稲田大学本庄高等学院)
(昼休)
午後1時~ 報告Ⅲ「中国古代墓壁画に見られる西方的要素について―河西地域を中心として」―高橋秀樹(新潟大学人文学部)
午後1時50分~ 報告Ⅳ「画像資料に見る魏晋時代の武器―河西地域を中心として」―内田宏美(新潟大学学系附置環東アジア研究センター)
午後2時40分~ 報告Ⅴ「河西地域の磚画・壁画にみられる魏晋南北朝時代の楽器」―荻美津夫(新潟大学人文学部)
(休憩)
午後3時45分~ 講演「高句麗壁画に見える遼寧壁画の影響」―徐永大氏(韓国・仁荷大学校文科大学)通訳あり
午後4時55分~ 閉会の挨拶

2011年3月 7日

ビーレフェルト大学 Dr. van Laak氏との 共同研究のご案内〈交流協定事業〉

3/11に発生した東日本大震災のため、本共同研究は中止となりました。
詳細につきましてはこちらをご覧下さい。

新潟大学現社研および人文学部では、この度、3月7日から4月1日まで、交流協定先のドイツ・ビーレフェル大学より私講師 Privatdozent Dr. Lothar van Laak(ローター・ファン・ラーク)先生をお招きすることになりました。

この期間中、下記のシンポジウム、ワークショップの開催を企画しております。大方の催しは、日本語と英語をメインにドイツ語を交えて実施致します。(ドイツ語のみで行うものも一部あります。詳細は桑原(kuwahara [atm@rk] human.niigata-u.ac.jp)までお問い合わせ下さい) みなさまのご参加をお待ちしております。



■□■ ビーレフェルト大学私講師 Dr.Lothar van Laak 氏予定表 ■□■
Schedule for Mr. Privatdozent Dr. Lothar van Laak


  1. 3月10日(木) << 10th Mar., 2011 >>
    シンポジウム「裂開する世界図絵―近代ヨーロッパの〈庭園〉表象における欲望・創出・媒介」
    会場:人社系棟第一会議室 午後1時から午後6時まで
    --------
    [ Symposium ] The bursting ‘Orbis Sensualium Pictus’
    -- Desire, Creation and Intermediation in the Representaitons of 'Gardens' in the modern Europe
      at Conference-Room in the Second Floor, Building for human and social Studies / 1 p.m. - 6 p.m.
     
  2. 3月15日(火) << 15th Mar., 2011 >>
    ワークショップ「市民社会と記念碑」
    講演者:松本 彰 教授、Privatdozent Dr. van Laak氏
    コメンテーター:森田 直子 助教
    会場:総合教育研究棟A棟3階学際交流室 午後2時から午後7時まで
    --------
    [ Workshop ] Die bürgerliche Gesellschaft und die Denkmäler
    Lecturers: Prof. Akira MATSUMOTO, Privatdozent Dr. van Laak
    Comentator: Dr. Naoko MORITA
      at Conference-Room in the Third Floor, I A-Building in the integrated Buildings for Education and Research / 2 p.m. - 7 p.m.
     
  3. 3月17日(木) << 17th Mar., 2011 >>
    ワークショップ「日欧比較映画論 1」
    講演者:石田 美紀 准教授、Privatdozent Dr. van Laak 氏
    会場:総合教育研究棟A棟6階コンピュータ室1 午後1時~午後6時まで
    --------
    [ Workshop ] Compartaive Studies on Movies in Europe and Japan 1
    Lecturers: Prof. Minori ISHIDA, Privatdozent Dr. van Laak
      at Computer-Room 1 in the Sixth Floor, A-Building in the integrated Buildings for Education and Research / 1 p.m. - 6 p.m.
     
  4. 3月20日(日) << 20th Mar., 2011 >>
    ワークショップ「J.J.Winckelmann, Ästhetik, Museum」
    講演者:桑原 聡 教授、武田 利勝 教授(駒澤大学)、小田部 胤久 教授(東京大学)、Privatdozent Dr. van Laak
    会場:総合教育研究棟A棟3階学際交流室 午後2時から午後7時まで
    --------
    [ Workshop ] J.J.Winckelmann, Ästhetik, Museum.
    Lecturers: Prof. Satoshi KUWAHARA, Prof. Toshikatu TAKEDA (Komazawa-University), Prof. Tanehisa OTABE (Toukyo-University), Privatdozent Dr. van Laak
      at Conference-Room in the Third Floor, I A-Building in the integrated Buildings for Education and Research / 2 p.m. - 7 p.m.
     
  5. 3月25日(木) << 25th Mar., 2011 >>
    ワークショップ「日欧比較映画論 2」
    講演者:石田 美紀 准教授、Privatdozent Dr. van Laak 氏
    会場:総合教育研究棟A棟6階コンピュータ室1 午後1時~午後6時まで
    --------
    [ Workshop ] Compartaive Studies on Movies in Europe and Japan 2
    Lecturers: Prof. Minori ISHIDA, Privatdozent Dr. van Laak
      at Computer-Room 1 in the Sixth Floor, A-Building in the integrated Buildings for Education and Research / 1 p.m. - 6 p.m.
     
  6. 3月28日(月) << 28th Mar., 2011 >>
    講演会 Ingrid Gilcher-Holtey教授(社会学、ビーレフェルト大学)
    会場:総合教育研究棟A棟3階学際交流室 午後4時~午後6時まで
    --------
    [ Lecture ] Prof. Dr. Ingrid Gilcher-Holtey (Sociology, Bielefeld)
      at Conference-Room in the Third Floor, I A-Building in the integrated Buildings for Education and Research / 4 p.m.- 6 p.m.
     
  7. 3月30日(水) << 30th Mar., 2011 >>
    シンポジウム「Athanasius Kircher」
    講演者:坂本 貴志 准教授(山口大学)、大角 欣也教授(東京芸術大学)、Privatdozent Dr. Lothar van Laak
    会場:人社系棟第一会議室 午後1時~午後6時まで
    --------
    [ Symposium ] Symposium on Athanasius Kircher
    Lecturers: Prof. Takashi SAKAMOTO (Yamaguchi-University), Prof. Kinya Osumi (Tokyo-Geijutu-University), Privatdozent Dr. van Laak
      at Conference-Room in the Second Floor, Building for human and social Studies / 1 p.m. - 6 p.m.
     

「裂開する世界図絵」〈19世紀学研究所主催/人文学部・19世紀学学会共催〉のお知らせ

19世紀学研究所主催/人文学部・19世紀学学会共催
裂開する世界図絵
ー近代ヨーロッパの〈庭園〉表象における欲望・創出・媒介ー

リーフレット 「世界図絵」はここでは言葉と事物の蒐集と分類に駆られた人類知を指す。近代への転換期、いかなる変容がそこに見られたのか。その事例の一つとして〈庭園〉表象の新たな創出や、この人工的な場に多様に重ねられた夢想や欲望を読み解きつつ、世界表象の新たな近代的相貌を俯瞰する。

日時:3月10日 14:00-18:00
場所:人社系棟第一会議室
プログラム:
14:00-14:50 安西信一(美学・東京大学)
「コッテージ・ガーデン――内向するイングリッシュネス」
15:00-15:50 佐藤淳二(仏文学、思想および表象理論・北海道大学)
「庭と欲望:ルソー『新エロイーズ』の風景」
16:15-17:05 鷲見洋一(仏文学・慶応義塾大学名誉教授・中部大学)
「直接性から間接性へ――表象領域の変容と転換」
17:20-18:00 全体討議・質疑応答

【講師紹介】

安西信一先生:
専門は近・現代の美学芸術学。特に十八世紀から十九世紀のイギリス美学、風景論、庭園論、さらに最近の環境美学。単に美しく快いだけに見える庭園や風景の背景に、どのような思想的・政治的・経済的背景があったのかを、近代市民社会や近代美学の成立と絡めて研究している。さらにそれが、現在の世界の「審美化」の現象や、日常生活の美学とどう関係するか。最近では、そうした観点から、たとえばJ-PopのPV(MV)にも注目している。
主著『風形式庭園の美学』(東大出版会、2000)、『Genderand Landscape』(共著:Routledge、2005)、『芸術環境を育てるために』(共著:角川学芸出版、2010)など。
なお、ジャズ・フルート奏者としても、都内各所でプロとして活動中(音楽関係中心のブログ:http://ameblo.jp/laboriosus/ )。
佐藤淳二先生:
フランス語圏の思想と文学(特に18世紀以降の近代と自己意識の諸問題)を研究。ルソーとディドロを中心に論じてきましたが、これを文化論に拡張すべく、文学理論やイマージュ理論(非認知理論)と取り組んでいます。アルチュセール周辺の映像理論の研究から、演劇的思想と映画的思想の差異を論じることを目下のテーマにしています。
訳書に中川久定・ヨヘンシュローバハ編『18世紀における他者のイメージ』(共訳)、河合文化教育研究所(2004年)、ルイ・アルチュセール『愛と文体フランカへの手紙』全6巻(共訳)、藤原書店(2004年)、共著書に『啓蒙の運命』、京都大学出版会(2011年)
鷲見洋一先生:
慶応義塾大学アートセンター所長を経て、現在は日本アート・ドキュメンテーション学会長。著書に『『百科全書』と世界図絵』(岩波書店、2009)など。「近代の水源=「啓蒙」の忘れられたダイナミックスを再生する。メディアの革命とコスモスの崩壊に面した転換期。世界像を更新しようとする人間性の不思議を追い、テクストと図像と映像のコラボレーションで描く、失われた「啓蒙」の物語。」(同著から)

2011年3月14日

Dr. van Laak氏との共同研究中止のご報告とお詫び

2011/3/14 桑原 聡

この度はドイツ・ビーレフェルト大学私講師Dr. Lothar van Laak氏との共同研究につきまして多大のご協力を賜り心よりお礼申し上げます。

今回の東日本大震災は、しかしながら、日本が初めてのvan Laak氏及び私が受け入れ教員をしております、ビーレフェルト大学大学院生二名を震撼させました。新潟でもあった地震、それにドイツ人にとってはチェルノブイリ原発事故を連想せざるをえない福島原発の事故とその展開は彼らに耐え難い恐怖とストレスを与えました。そこで、一昨日から始めました、ドイツ学術交流会東京事務所との協議の上、なるべく早く日本を離れるということとなりました。van Laak氏は一昨日夜遅くの便に乗ることができ、また、二人の学生は昨日夜の便で帰国の途につきました。ドイツ学術交流会東京事務所は日本に滞在中のドイツ人留学生、研究者すべてに、日本を離れる許可を与えたとのことです。

このような事情に鑑みまして今回の一連の催し物はひとまず中止せざるを得なくなりました。皆さまには多大のご協力をいただきながらこのような事態とあいなりましたことを深くお詫びいたします。次回を期したいと思います。厚かましいお願いですが、その節はまたご協力を賜ることができましたら幸甚に存じます。

また、ビーレフェルト大学の社会学者であるProf. Dr. Ingrid Gilcher-Holtey教授は3月中旬に行われる、日本独文学会およびドイツ学術交流会東京事務所との共催の「蓼科ゼミナール」に講師として参加される予定でしたが、来日を取りやめるという連絡が参りました。

従いまして、上記の「蓼科ゼミナール」の後に行われる講演旅行の一環として3月28日に予定しておりましたGilcher-Hotey教授の講演会も取りやめとせざるを得なくなりました。

なお、3月30日の「アタナシウス・キルヒァー」シンポジウムは予定通り開催いたします。

皆さまのご厚情に深く感謝申し上げますとともに、皆さまに目下の事情をご説明しお詫び申し上げる次第です。

2011年5月20日

発掘!! 中俣正義と県観光課の映画 ―2011 地域映像アーカイブ―

リーフレット(表)

中俣正義は、敗戦後、1947年に復員したのち亡くなる1985年までの約40年間にわたって、新潟という地域を、使命感を持って広範囲かつ継続的に、写真撮影を手段に人びとの生活と文化を記録し続けました。現在、その残された写真は、われわれの社会的記憶を構成する貴重な映像として、一つの文化遺産として、脚光を浴びつつあります。中俣正義の作品は、その優れた内容によって、多方面の人びと、あるいは写真専門家に高く評価されてきました。新潟大学人文学部の研究プロジェクト「地域映像アーカイブ」では、ご遺族のご了解を得て、その写真をネガフィルムから全てデジタル化し、公開するべく着々と準備を進めて参ることになりました。

リーフレット(裏)

また、中俣正義は県の観光課に所属し、その経験と優れたカメラアイを発揮して約40本近い16mm映画を制作していました。その映像を現在所蔵している県立生涯学習推進センターと調査を行い、発掘し、映画もまたデジタル化し、公開する予定でいます。今回、中俣正義の映画に焦点をあて、はじめて一般に公開されることになった県観光課の映画を上映するだけでなく、地域の映像アーカイブの可能性と問題についても議論をします。

なお、5月27日から6月13日まで、県立図書館・県立生涯学習推進センターのエントランス・ホールにて、県立文書館に所蔵されていた県観光課作成の全紙サイズの写真パネル20枚も特別展示致します。

主催:県立生涯学習推進センター・新潟大学人文学部「地域映像アーカイブ」
日時:6月4日(土)午後1時00分
場所:県立生涯学習推進センター・ホール
Ustream中継を実施予定)
内容:
〔全体進行:北村順生(新潟大学准教授)〕

第一部 中俣正義と県観光課の映画をめぐって(午後1時00分〜)
  • 映画『雪国の生活』(30分)
  • 中俣正義、人と写真(木原尚:木原フォトス代表)
  • 中俣正義と県観光課の映像の所蔵状況(安田毅:県立生涯学習推進センター副参事)
  • 映画『佐渡1957』(20分)
  • 発見された中俣正義と県観光課の映画(原田健一:新潟大学教授)
第二部 デジタル映像アーカイブによって、何が始まろうとしているのか(午後2時45分〜)
  • 地域にとってアーカイブはどうあるべきか―新潟日報の取り組みについて―(親松茂:新潟日報経営管理本部副本部長)
  • 映像のアーカイブはいかにして可能か(金子隆一:東京都写真美術館専門調査員)
  • 映像アーカイブはどう展開されるべきなのか
    司会:石井仁志 討論者:金子隆一・原田健一・水島久光(東海大学教授)
※地域映像アーカイブプロジェクトについては、http://www.human.niigata-u.ac.jp/ciap/ をご覧下さい。

2011年7月26日

国際シンポジウム「〈声〉の制度 ―継承・障害・侵犯―」開催のお知らせ

人文学部研究プロジェクト「〈声〉とテクスト論」主催の国際シンポジウム「〈声〉の制度 ―継承・障害・侵犯―」を、下記の要領で開催致します。ふるってご参加下さいませ。

リーフレット

国際シンポジウム
 「〈声〉の制度 ―継承・障害・侵犯―」


声ではなく、声の制度について語ること――起源の声の喪失を嘆き、声と存在の幸福な一致を夢みるのではなく、声が他のなにものかによって代補され、処理を施され、アーカイヴに保存される行程をたどること――それが本シンポジウムの目的である。声が継承されるためには声はまずそれにふさわしく作り上げられていなければならず、声の障害は声の欲望の条件となる。漢詩文から、現代サブカルチャーにおける「声もどき」にいたるまで、声を馴致しようとする非人称の諸制度と、それを侵犯しようとする主体の欲望をあきらかにする。
日時 : 2011年9月16日(金) 受付12時30分 開会13時―18時
会場 : 新潟大学総合教育研究棟D棟1階 大会議室
主催 : 人文学部研究プロジェクト「〈声〉とテクスト論」(代表 高木 裕)
科学研究費補助金基盤研究B「声とモデルニテに関する比較総合的研究」

■ 第1セッション(13時-14時30分) ■
【司会】高木 裕 (新潟大学人文学部教授)
 
《基調講演》
 マルティーヌ・マチュー=ジョブ Martine Mathieu-Job
 (ボルドー第3大学教授、研究プロジェクト TELEM (Textes, littératures: écritures et modèles) 代表)
講演題:Sous l'unicité de la langue, la diversité des voix francophones
(言語の単一性のもとにおける、フランス語圏の声の多様性)
使用言語…フランス語(通訳:逸見 龍生)
( 休 憩 )
■ 第2セッション(15時―18時) ■
【司会】番場 俊 (新潟大学人文学部准教授)
 
《研究発表》  ※講演題後の()は使用言語をあらわす
 ● 佐々木 充 (新潟大学人文学部教授):
Establishment of Voice and Departure from It: The Cases of Confucianists in 17th -18th century Japan(英語)
「〈声〉の制度とその逸脱―初期江戸儒学の場合―」
 
 ● 逸見 龍生 (新潟大学人文学部准教授):
《Discours et autorité : stratégie textuel dans l'Encyclopédie de Diderot》(フランス語)
「言説と権威―『百科全書』における言語戦略」
 
 ● 中里 まき子 (岩手大学人文社会科学部准教授):
「裁かれるジャンヌ・ダルク:20世紀文学における 〈声〉の問題」(日本語)
Jeanne d'Arc devant ses juges :la question de ses Voix dans la littérature du 20e siècle
 
 ● 石田 美紀 (新潟大学人文学部准教授):
「〈声〉と〈声もどき〉― 複製技術時代の主体」(日本語)
“Voice” and “Vocaloid” : theSubjects in the Age of Mechanical Reproduction

[問い合わせ先] 新潟大学人文学部ヨーロッパ文化講座 高木 裕
TEL&FAX...025-262-6467 メールアドレス...takagi[atmark]human.niigata-u.ac.jp

2011年10月12日

シンポジウム「佐渡の民俗文化 −語り・芸能・祈り−」

新潟大学人文学部 佐渡市教育委員会 連携協定事業
シンポジウム 佐渡の民俗文化
 −語り・芸能・祈り−

平成22(2010)年は、民俗学者柳田国男が佐渡を来訪して90年目となる年でした。
 この間、柳田自身によって著された『北小浦民俗誌』に触発されて、佐渡の民俗を対象とした興味深い研究が世に示され、佐渡は民俗の宝庫として大きな注目を集めるようになりました。
 新潟大学人文学部では、教育・研究・地域貢献を通して地域との連携を深めるために学部附置の「越佐・新潟学推進センター」を立ち上げるとともに、平成22年3月には佐渡市教育委員会との間で連携協定を締結しました。
 ここに連携協定事業の一環として、佐渡の民俗に関するシンポジウム等を開催し、現代に息づく佐渡の民俗文化について考えます。

  • 日時:2011年11月3日(祝日・文化の日)
       午前10時〜午後4時30分
  • 会場:金井能楽堂(佐渡市中興甲371)
       問い合わせ先…両津郷土博物館(TEL 0259-23-2100)
  • 入場:無料 定員100名
  • 問い合わせ先:
       新潟大学人文学部 池田研究室(TEL 025-262-6385)
       両津郷土博物館(TEL 0259-23-2100)

■ プログラム ■

▼午前の部(10時〜) 佐渡民俗芸能公演−現代に息づく民俗芸能−

 実演
・男春駒 佐渡国 草の会
・女春駒 畑野春駒愛好会
・のろま人形 広栄座(新穂瓜生屋)
・文弥人形 佐渡市立真野中学校文弥人形クラブ
・昔話 赤泊民話の会、テープ出演 岩井キサさん(昭和29年録音、当時83歳)

▼午後の部(13時〜) シンポジウム+討論

 ○基調講演
福田アジオ(国立歴史民俗博物館名誉教授)「民俗と地域— 民俗から何がわかるのか— 」
常光  徹(国立歴史民俗博物館教授)「語りの魅力— 佐渡の昔話— 」
神田より子(敬和学園大学教授)「信仰と芸能」
 ○討論
福田アジオ、常光 徹、神田より子
荻 美津夫(新潟大学人文学部教授)、池田 哲夫(新潟大学人文学部教授)
司会:飯島 康夫(新潟大学人文学部准教授)、小野 博史(新潟大学人文学部特任助教)

■ 講師紹介 ■

 福田アジオ
写真:福田1941年、三重県生まれ。国立歴史民俗博物館名誉教授。元新潟大学教授。柳田国男研究の第一人者としても知られる。〔主要著書〕『日本の民俗学—[野]の学問の200年— 』(吉川弘文館、2009)、『歴史探索の手法— 岩船地蔵を追って』(筑摩書房、2006年)『寺・墓・先祖の民俗学』(大河書房、2004)
 常光 徹
写真:常光 1948年、高知県生まれ。国立歴史民俗博物館教授。民俗学の専門書以外に、『学校の怪談』シリーズなどのジュニア向けの本の著者としても知られる。〔主要著書〕『しぐさの民俗学— 呪術的世界と心性— 』(ミネルヴァ書房、2006)、『口頭伝承— トナエ・ウタ・コトワザーの世界』(三弥井書店、2003)『学校の怪談— 口承文芸の研究Ⅰ — 』(角川書店、2002)
 神田より子
写真:神田 1947年、埼玉県生まれ。敬和学園大学教授。女性と宗教、芸能と宗教などを研究テーマとしている。「神子(みこ)」の研究の第一人者。〔主要著書〕『神事と芸能— 民俗小事典』(俵木悟と共編、吉川弘文館、2010)、『神子と修験の宗教民俗学的研究』(岩田書院、2001)、『神子の家の女たち』(東京堂出版、1992)

2011年11月 1日

シンポジウム「3.11以後の文化財・歴史資料保全の取り組み」

シンポジウム 3.11以後の文化財・歴史資料保全の取り組み
 −広域大規模自然災害資料保全体制を考える− シンポチラシ

 本年の3月11日東日本大震災が起き、多くの生命が奪われました。岩手・宮城・福島県を中心とした地域の多くの方々の生活はいまだに再建されていません。これらの地域では文化財・歴史資料も被害を受けています。広域大規模自然災害被災地の文化財・歴史資料保全の支援体制はどうあるべきか。支援に取り組まれてきた山形・新潟・富山県の方々にその取り組みを報告をしていただき、今後の資料保全支援体制を検討します。また、3月12日の長野県北部地震被災地、7月末の新潟・福島豪雨被災地での支援の取り組みの報告もあわせて行い、地域文化の復興と再生について考えていきたいと思います。

日時 2011年12月3日(土)13時~17時
場所 新潟大学総合教育研究棟D棟1F大会議室
主催 新潟大学災害・復興科学研究所危機管理・災害復興分野
共催 新潟大学人文学部附置地域文化連携センター、
学系プロジェクト「環東アジア地域における社会的結合と災害」、新潟史学会、新潟歴史資料救済ネットワーク

  1. 報告
    小林貴宏(山形文化遺産防災ネットワーク)
    「山形文化遺産防災ネットワークの3.11以後の文化財・歴史資料保全の取り組み」
    大楽和正(新潟県立歴史博物館)・森 行人(新潟市歴史博物館)
    「東日本大震災文化財・歴史資料保全と新潟県立歴史博物館・新潟市歴史博物館の物資支援体制」
    飯島康夫(新潟大学災害・復興科学研究所)
    「宮城県の被災民俗資料の保全と新潟県における支援の取り組み」
    田中洋史(長岡市立中央図書館文書資料室)
    「東日本大震災時の避難所における資料保全の取り組み-長岡市の場合-」
    近藤浩二(富山県滑川市立博物館)
    「長野県栄村文化財レスキューにおける富山県からの活動協力」
    田辺 幹(新潟県立歴史博物館)
    「2011年新潟・福島豪雨と雲洞庵水損文書保全の取り組み」
    樋口 勲(長岡震災アーカイブセンターきおくみらい)
    「2004年中越大震災と文化財・歴史資料の保存及び伝承の取り組み」
  2. パネルディスカッション
    パネラー:小林貴宏・大楽和正・飯島康夫・
    田中洋史・近藤浩二・田辺 幹・樋口 勲
    司会:矢田俊文(新潟大学災害・復興科学研究所危機管理・災害復興分野)

どなたでも参加いただけます。

問合せ・連絡先
新潟大学人文学部矢田俊文研究室
電話:025-262-6542
E-Mail;yata [atmark] human.niigata-u.ac.jp

2011年11月 8日

国際ワークショップ「日中全面戦争と地域社会変容」

国際ワークショップ
日中全面戦争と地域社会変容
日時:2011年11月12日(土)13日(日)
場所:新潟大学人文社会学系棟第一会議室
[  チラシPDF ]
11月13日(土) 13:00~17:00
セッション1 <日中全面戦争期の物流と交通>
○宋 芳芳 (北京大学歴史学系ポストドクター)
日中全面戦争期の物流構造の転換
○大宮 誠 (新潟大学大学院現代社会文化研究科)
日中全面戦争期の日本海航路
○児嶋 俊郎 (長岡大学産業経済学部教授)
日中全面戦争期の満州交通
○塚瀬 進 (長野大学環境ツーリズム学部教授)
満州国における産業発展と地域社会の変容
セッション2 <日中全面戦争期の華中>
○ケイゲン (新潟大学大学院現代社会文化研究科)
日中全面戦争期における華中の米生産と流通の実態
○兪 慰剛 (華東理工大学公共社会管理学院教授)
抗日戦争期における上海都市管理体制について

レセプション

11月14日(日) 10:00~17:00
セッション3 <日中全面戦争期の華北>
○井上 久士 (駿河台大学法学部教授)
八路軍の根拠地における戦争動員と民衆
○陳 祥 (新潟大学大学院現代社会文化研究科)
戦時中華北農村の困窮と復興への見通し
○小林 元裕  (新潟国際情報大学文化学部准教授)
華北社会の変容と通州事件
セッション4 <日中全面戦争期の「満州国」>
○井村 哲郞 (日本文化研究センター特任教授)
満鉄資料にみる日中全面戦争期の地域社会変容
○広川 佐保 (新潟大学人文学部准教授)
日中全面戦争期の内モンゴルにおける地域社会変容
○殷 志強 (新潟大学大学院現代社会文化研究科)
日中全面戦争期における瀋陽の社会変容
○芳井 研一 (新潟大学人文学部教授)
「満州国」総動員体制下の社会変容の基底
主催:新潟大学人文学部
新潟大学人文社会科学系プロジェクト:環東アジアにおける社会的結合と災害」
新潟大学コアステーション:環東アジア研究センター・他

2013年2月14日

「声とテクスト論」主催 国際シンポジウム開催のお知らせ

「声とテクスト論」主催 国際シンポジウム
「〈声〉の制度 ―継承・障害・侵犯― PART2」
今回のシンポジウムは、「〈声〉の制度―継承・侵犯・障害―PART2」と題し、海外・国内の交流協定校ボルドー第3大学、愛媛大学法文学部、岩手大学人文社会科学部と連携して開催いたします。
チラシ [PDF]
本プロジェクトの目的は、〈声〉の文化が、これまでの歴史の中で、テクストの文字言語との鬩ぎ合いから始まり、制度的なさまざまな制約と葛藤、軋轢を繰り返してきたことを確認するとともに、文学・思想・メディア文化が〈声〉の根源的な力、豊饒な力をいかに再生させるために工夫してきたか、その諸相を例示し、さらに〈声〉から、いかに新しい発想と表現可能性を得てきたかを、具体的に明らかにすることである。
【日時】平成25年3月8日(金)14時-18時
【場所】新潟大学総合教育研究棟D棟1階 大会議室
【主催】
人文学部研究プロジェクト「〈声〉とテクスト論」(代表 高木 裕)
新潟大学コアステーション学系附置〈声〉とテクスト論研究センター

 第1セッション(14時-15時30分) ー基調講演−

司会:高木 裕(新潟大学人文学部教授)
講演者:ブリジット・ルーイション Brigitte Louichon (ボルドー第3大学教授)
 通訳:逸見 龍生(新潟大学人文学部准教授)
タイトル
フランス19世紀女性作家に強いられた沈黙
Le silence imposé aux femmes auteurs françaises du XIXe siècle
【休憩】

 第2セッション(16時―18時) −研究発表−

司会:橋谷 英子(新潟大学人文学部教授)
  • 佐々木 充(新潟大学人文学部教授)
    「〈声〉はどこへ行った?―近世儒学・国学における〈声〉の消失と回復―」
  • 廣部 俊也(新潟大学人文学部准教授)
    「物語を語らぬ戯作者」
  • 先田 進(新潟大学人文学部教授)
    「『金閣寺』の文字と〈声〉」
  • 高橋 康浩(新潟大学人文学部准教授)
    「エレミヤの嘆きと現代アメリカ社会」
総合コメンテーター:黒木 幹夫(愛媛大学法文学部長)
なお、このシンポジウムは、新潟大学研究推進プロジェクト助成研究A「声と制度に関する比較総合的研究」並びに学系基幹研究「〈声〉と制度に関する総合研究」の助成を受けて開催するものである。

2013年2月19日

国際シンポジウム「近代東北アジア史における境界」のお知らせ

新潟大学コアステーション 環東アジア研究センター 主催 国際シンポジウム
「近代東北アジア史における境界」
チラシ [PDF]

3月2日(土),新潟大学五十嵐キャンパスにおいて,表記の国際シンポジウムを開催することになりました.本シンポジウムは,幣センターが学術交流協定(予定を含む)を結んでいる中国・北京大学東北アジア研究所,韓国・仁荷大学校韓国学研究所,さらには本学人文学部の協定部局である北京大学歴史学系などの機関の協力を得て開催するものです.また幣センターの初代センター長で,長年にわたり,本学,さらにはわが国の環日本海地域研究・環東アジア研究を牽引されてきた芳井研一教授が本年度末をもって定年退職なさいますので,これを記念し併せてこれまでのご指導に感謝する機会ともしたく考えております.
 年度末でお忙しいことと存じますが,多くの方々のご参加をお待ちしております.

【日時】2013年3月2日(土) 10:00~17:00
【場所】新潟大学五十嵐キャンパス総合教育研究棟大会議室(D棟1階)
【使用言語】日本語・中国語・韓国語(相互通訳付き)

 プログラム

◇セッション1:境界認識の実相
  • 殷志強(首都師範大学歴史学系)「根拠地の反戦運動をめぐる境界認識」
  • 麓慎一(新潟大学教育学部)「日ロ戦後における新潟と対岸地域:自由港制から日韓併合へ」
  • 芳井研一(新潟大学人文学部)「環日本海地域における境界認識」
◇セッション2:東北アジア国際関係における境界
  • 宋成有(北京大学東北アジア研究所)「「東アジア共同体」の構想と実践」
  • 徐勇(北京大学歴史学系)「近代日中両国軍人の政治関与と法規の比較」
  • 林學成(仁荷大学韓国学研究所)「20世紀初「間島」居住朝鮮人に対する戸籍調査:韓中間境界の接点」
◇総合討論
 
◇レセプション
  • 18:00頃から。
  • 会場予約の都合上、ご参加頂ける方は、できる限り下記の問い合わせ先(蓮田)に事前にご連絡頂きたく存じます。
【主催】
新潟大学コアステーション 環東アジア研究センター
新潟大学人文社会・教育科学系プロジェクト「情報の流通と保存からみた環東アジア地域の歴史像」
【共催】
新潟大学人文学部

【問い合わせ先】
蓮田隆志(環東アジア研究センター)
E-mail:hsd [atmark] human.niigata-u.ac.jp

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