年末に 三度繰り返す お説教
授業は22日に終わったはずなのに、クリスマスイヴの日もクリスマスの日も仕事納めの今日も学生の姿がちらほらしているのは、1月13日締切の卒業論文に悪戦苦闘している4年生です。で、例年のごとく、この期に及んで「書けないんですぅ~」と半泣きで(←やや誇張)駆け込んでくる者が続出。今日は三人だったので、仕方なく、毎年同じお説教を三度繰り返すことになります。
「自分がなにをしたかったのか思い出しなさい」
論文を書くなどという慣れない仕事にはまってしまうと、「ああしなきゃいけない、こうしろと言われた」等々、いろいろな約束事やらアドバイスやらに振り回されて、そもそも自分がなにをしたかったのか、つい忘れてしまうのですね。本当は、自分が考えたいこと、自分が言いたいこと、そのために必要だと思われることだけを、自分なりの論理と自信と覚悟をもって、自由にやってくれればばいいのですが。
で、いろいろああでもないこうでもないと話し合ったあとに続くのが、次の台詞。あんまり厳しく言うといわゆる「アカデミック・ハラスメント」になってしまうので、あくまでも笑顔で、にこやかに言い放つのがポイントです。
「もう、寝れないね」(なぜか、こういう場合は「ら」抜きで言うほうがふさわしい気がする)
次の台詞も恒例。
「正月は無いよ」
最後は、今日の三人目で思いついた、2008年オリジナル。
「おせち料理は冷凍しておきなさい。で、無事卒論を提出できたら、ご家庭の味を皆で持ち寄って、レンジでチンのおせちパーティー」
というわけで、みなさま、よいお年を。