人文総合演習A 第4回
- 大屋雄裕,2007,『自由とは何か――監視社会と「個人」の消滅』,ちくま新書
今回は本が難しかったですね。
さて全体の流れがつかみにくい場合、重要と思われる一つの論点に着目して、それに対する自分の議論を著者の議論に対置する、というのは、報告を作成するための一つの技術です。ただ他の出席者がその論点を特に重視している保証はないので、なかなかリスキーな戦略ではあります。他の話をしたがっている出席者を、むりやり自分の議論の圏域に引き込む、ある種の力技が必要になります。
今回報告者の提題は、その点で少し力が弱かったかなと思います。が、指摘していた点は、哲学的に非常に重要な問題であり、また別の機会に話を聞いてみたいと思いました。類書を読むなどして、さらに考えを深めていくと面白いかと。
相変わらず議論は活発で、90分がすぐ過ぎました。黙っていようと思っているのに、つい口を出してしまうのは私の悪い癖です。次回からは改めよう・・・
以下、出席者のコメント(というか君たち書きすぎw 打ち込むの一仕事ですよ)。