- 小島毅,2007,『靖国史観――幕末維新という深淵』,ちくま新書 652
ちょっと文献がマニアックすぎたかも。議論の展開をみてみても、ちくま靖国三部作だと高橋本や三土本の方がよかったかと反省(まあ、報告者が選んだんだけどね!と責任転嫁)。
しかし毎回思うのですが、テキストに基づきつつ、自分の知識・関心に従って20分の報告に仕立て上げる能力は、みなさんとても1年生とは思えません。自分が学部生だった頃を思い出しても、この種のことができるようになったのは(というかそういう授業自体が)3年生になってからでした。というわけで、1年生の能力を最大限に引き出すという点で、担当教員の企画がいかに素晴ら(以下略
天皇や戦死者について、自分の直観や家族・親族から聞いた話をいろいろ聞けて、すごく参考になりました。田舎やなーという感じもしましたが(いやいい意味でw)。
ところで、今日はいつもと違うところに座ったのですが、風景が変わって非常にやりにくかったです・・・次回からはまたあっちに移ろう・・・
以下、出席者のコメント。
- 靖国問題って難しいのですよね。でも、当事者の方々は、話せないのだなぁ・・・と思ってしまったり・・・。いろいろだなぁ・・・て感じです。
- 靖国問題のことをもっと調べてから議論に参加すれば良かった。皆の中に、祖父が戦争に行ったりした人がいたのを聞いて、戦争のこととか靖国のことがとても遠いでは無い気がした。
- 自分は歴史が好きなので今回のレジュメ報告はとても楽しみでした。靖国問題について、今までどうして首相は靖国神社を参拝してはいけないのだろうとか思っていたのですが、本を読み、意見を聞き、靖国問題だけでなく天皇についても考え直すことができました。
- 今日は、少し考えをまとめ辛かったです。レジュメが良かったからなのかな?つっこめるところが少なかったです。それと、今日は意見が単発的でしたね。もっと人の話をきけばよかったです。
- 天皇をテレビで見るとテンションが下がるという言葉に共感を覚えた。日本国民としての天皇家を考えてみると、ちょっとかわいそうだと思った。
- 天皇制などについて面白い議論ができました。靖国問題は難かしい問題だと思いますが、発表者の方は実際に靖国神社に行ったという事で、発表に対する熱意を感じました。頭が下がる思いです。態度を見習いたいですね。
- 何事においてもそうだけど、靖国神社に対する考え方も人それぞれ。だから解決も難しいのだと思う。
- 靖国参拝については、わざわざしなくてもよかったと思います。それを不快に思う国があるんなら、気分を害すようなことはよくないんじゃないかなと思います。
- 今回の話題がとても難しかったので意見を出すことができなかった。靖国神社についてはニュースを見て結構知ってるつもりだったけど、今回の討論で打ちのめされてしまった。これからもっと勉強したい。
- 天皇と靖国との関わりは密であり、話題にものぼったが、今後の天皇家の行動も靖国問題には重要なことだと思う。靖国問題は歴史問題やその他の様々な要因が重なっていることがらであるので、「日本」という国として、長く考えていかないといけないと思う。
- 著者が靖国神社を結局は否定していたことが残念だった。「勝者が作った靖国」という点に固執しすぎているきらいがあったと思う。靖国は勝者によって作られたが、その中には純粋に人のため、家族のために死んだ人もいるのだから、その人のために参拝してもいいのではないだろうか。
- 報告者の感想 レジュメを作って発表するということがどれだけ大変なことかよくわかった。すごく疲れた。発表ではみんなの体験など話を聞けて本当によかった。とてもいい経験になった。
- 司会者の感想 最初の方、うまく質問が出せず、特定の人の発言だけになってしまいました。議論じゃなく、戦争・靖国についての雑談みたいになってしまいましたし・・・最後も靖国というより天皇に関する質問になってしまいました。力不足です・・・
コメント (1)
test
投稿者: test | 2008年10月10日 22:00
日時: 2008年10月10日 22:00