科研費SD
以下の要領で、科研費SDが開催されます。
日 時:9月3日(水)、午後1時~2時30分(教授会の前)
会 場:総合教育研究棟、1階大会議室(教授会と同じ)
内 容:
1.学部長挨拶
2.申請にあたってのポイント―研究助成課職員
3.話題提供1―秋先生(基盤研究Cについて)
4.話題提供2―堀先生(若手研究について)
以下の要領で、科研費SDが開催されます。
日 時:9月3日(水)、午後1時~2時30分(教授会の前)
会 場:総合教育研究棟、1階大会議室(教授会と同じ)
内 容:
1.学部長挨拶
2.申請にあたってのポイント―研究助成課職員
3.話題提供1―秋先生(基盤研究Cについて)
4.話題提供2―堀先生(若手研究について)
新潟大学医歯学総合病院の前に「ARS LONGA」と書かれたマンホールの蓋がある。近くに大きな「ヒポクラテスの木」があり、これは医学の父とされるギリシア人ヒポクラテスが講義をしたとされる親木の種から育てたもの、との説明がある。「ARS LONGA」はヒポクラテスの有名な言葉で「VITA BREVIS」と続く。英語に訳せば、「art is long, life is short」で、以前は、「芸術は長し、人生は短し」と訳されていたが、ヒポクラテスの時代の古代ギリシアでは「ARS」は「芸術」ではなく、「技術」、「実学」の意味で用いられていたので「芸術」と訳すのは誤りで、この言葉は「少年老い易く、学成り難し」の意味、とされる。
九月七日、新潟大学で、「いまさらヨーロッパ―ARS(技術、芸術、科学)の分化と「近代」―」と題したシンポジウムが開かれる。ここでのテーマは、まさにこのARSである。「技術」「実学」として蓄積されてきたさまざまなものが、文系、理系の多くの専門に分化し、そのような知の専門化がヨーロッパの「近代」を成立させる力となった。大学は専門研究の場となり、多くの学部に分かれ、専門家を擁する巨大な研究教育機関になった。二一世紀を迎えた現在、学問と現実、大学と社会、そして大学での専門のあり方はするどく問われている。今、学問の将来、大学の未来を考えるためには、どのようにしてヨーロッパではARSが分化したのか、学問の歴史だけではなく、学問と庶民の生活、学問と職人の技術、学問と芸術など、総合的に再検討しなければならないのではないか、そのような問題意識を持つ、文化人類学、音楽史、建築学、ロシア民俗学、科学史の専門家が、さまざまなテーマで問題提起し、討論する。
今回主催するのは、新潟大学の一九世紀学研究所である。一年半ほど前に発足した研究機関でこれまでさまざまなシンポジウム、講演会を企画してきた。今回のシンポジウムは、文系、理系を横断して議論する貴重な機会である。入場無料でどなたでも参加できるので、ぜひ、多くの市民の方々にもご参加いただければ、と思う。
9月末にご帰国される蒋非非先生の講演会を、下記のとおり開催いたしますので、ご案内申し上げます。万障お繰り合せの上、ご参加くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。
なお、講演会終了後、懇親会(於:第2食堂ホール内喫茶室)も予定しております。こちらの方もぜひご参加ください。
2001年から2003年にかけて公開されたファンタジー映画『ロード・オ ブ・ザ・リング』シリーズは、CG技術を駆使し、架空世界を本当らし く再現した。大量の資本と最先端技術から生み出されたこのシリーズは、 ハリウッドお得意のブロックバスター映画であり、グローバリズムの申 し子である。しかし、いっぽうで、このシリーズはローカル映画として の側面をもつ。ウェリントンのスタジオがニュージーランド各地で撮影 ・製作したこの映画には、多くのニュージーランド人(技術者であれ、 エキストラであれ)が雇用されており、製作終了後も観光産業・文化事 業に大きな影響を与えている。
本発表は、ご当地映画としての『ロード・オブ・ザ・リング』シリー ズを明らかにするための現地調査報告である。そのなかで問題となるの は、虚構と現実、グローバルとローカルの複雑な関係である。
*研究会終了後に、会場近隣にて講師を交えて懇親の場を持ちたいと思 っております。ご都合のつく方は、こちらの方も是非ご参加ください。