アンリ・ミショー(1899-1984)ほど、文学創造の中核で生まれる異議申し立てを見事に示している作家・詩人はほとんどいないであろう。1931年、ミショーはインド、中国、インドネシア、日本などを経めぐる旅をする。この旅行体験をもとに書かれた『アジアにおける一野蛮人』は、通常の旅行記の体裁をとりつつも、同時に紀行文のコードを粉砕するもう一つの〈声〉を潜ませている。
今回の「〈声〉とテクスト論」講演会は、このミショー研究の第一人者で、ガリマール書店から、『エクアドル』『アジアにおける一野蛮人』の注釈書を上梓されている、ボルドー第3大学教授ジェローム・ロジェ氏を講師にお迎えして開催いたします。皆さま、どうぞふるって御参加下さい。
- 演題 「声の破片 ― アンリ・ミショー『アジアにおける一野蛮人』あるいは自己自身への抗いとしての旅」
- 講演者 ジェローム・ロジェ Jérôme ROGER(ボルドー第3大学教授)
- 日時 平成22年12月10日(金)午後5時―6時30分
- 場所 新潟大学総合教育研究棟D棟1階大会議室
- 主催 人文学部
- 共催 人文学部研究プロジェクト「〈声〉とテクスト論」
- 学系基幹研究プロジェクト「声・身体・テクストに関する比較総合的研究」
- 科学研究費補助金基盤研究B「声とモデルニテに関する比較総合的研究」
- 案内チラシ(PDF)をダウンロード
- 科学研究費補助金基盤研究B「声とモデルニテに関する比較総合的研究」
なお、同日7時から懇親会を予定しています。参加をご希望の方は高木までお問い合わせ下さい。
- 新潟大学人文学部ヨーロッパ文化講座 高木 裕
- TEL&FAX.025-262-6467
- メールアドレス takagi [atmark] human.niigata-u.ac.jp