この度はドイツ・ビーレフェルト大学私講師Dr. Lothar van Laak氏との共同研究につきまして多大のご協力を賜り心よりお礼申し上げます。
今回の東日本大震災は、しかしながら、日本が初めてのvan Laak氏及び私が受け入れ教員をしております、ビーレフェルト大学大学院生二名を震撼させました。新潟でもあった地震、それにドイツ人にとってはチェルノブイリ原発事故を連想せざるをえない福島原発の事故とその展開は彼らに耐え難い恐怖とストレスを与えました。そこで、一昨日から始めました、ドイツ学術交流会東京事務所との協議の上、なるべく早く日本を離れるということとなりました。van Laak氏は一昨日夜遅くの便に乗ることができ、また、二人の学生は昨日夜の便で帰国の途につきました。ドイツ学術交流会東京事務所は日本に滞在中のドイツ人留学生、研究者すべてに、日本を離れる許可を与えたとのことです。
このような事情に鑑みまして今回の一連の催し物はひとまず中止せざるを得なくなりました。皆さまには多大のご協力をいただきながらこのような事態とあいなりましたことを深くお詫びいたします。次回を期したいと思います。厚かましいお願いですが、その節はまたご協力を賜ることができましたら幸甚に存じます。
また、ビーレフェルト大学の社会学者であるProf. Dr. Ingrid Gilcher-Holtey教授は3月中旬に行われる、日本独文学会およびドイツ学術交流会東京事務所との共催の「蓼科ゼミナール」に講師として参加される予定でしたが、来日を取りやめるという連絡が参りました。
従いまして、上記の「蓼科ゼミナール」の後に行われる講演旅行の一環として3月28日に予定しておりましたGilcher-Hotey教授の講演会も取りやめとせざるを得なくなりました。
なお、3月30日の「アタナシウス・キルヒァー」シンポジウムは予定通り開催いたします。
皆さまのご厚情に深く感謝申し上げますとともに、皆さまに目下の事情をご説明しお詫び申し上げる次第です。