« 2008年6月 | メイン | 2008年8月 »

2008年7月 アーカイブ

2008年7月 8日

知の混沌の週末

この週末、新潟ではソフトボールの熱い戦いがおこなわれたようですが、運動の嫌いなBは東京へ。主要目的は、とある学会への出席。

一日目は、今度集中講義にいらっしゃる東さんもパネリストとして参加されたシンポジウム。内容もさることながら、そのパワーにあらためて驚嘆。お茶した喫茶店では、カツカレーをすごい勢いで貪りながら、初音ミクについて喋る、喋る。その後の懇親会では、文学や芸術学の並みいる大御所を前にして、食いかつ飲みながら、これまた猛然と喋る、喋る(しかもほとんど喧嘩腰(笑))。暑さに弱いBは東京の湿気にやられて脇の方でぼうっとしていましたが、彼はこの日、いったい何時間喋りつづけていたんだろう。

僅かな時間の合間に渋谷のミュージアムで「若きロシア・アヴァンギャルド展」。渋谷駅前交差点のあの人混みと蒸し暑さのパンチでほとんど朦朧となっているところに、ゴンチャローヴァだのマレーヴィチだのタトリンだのが忽然と現れると、ほとんど自分の眼を疑いたくなりますよね。収穫の一つは、ダヴィート・ブルリュークって、書いたものは面白いけど絵はつまんねーな、といったところでしょうか。

二日酔いの重い体をのろのろと運んで翌日のセッションへ。ちょっと遅刻したら席がなくて立ち見。うっそーっ! レジュメも足りなくなっていたので、椅子にすわっている人が持っているのを後ろからじろじろのぞき見しつつ、2時間近く立ちっぱなしの修行。ロザリンド・クラウスやらハンス・ベルメールやらコンポラ写真やら、どれもこれも難しいテーマでの高度な議論をやっとのことで追いつつ、同時に、文コミの写真研究って、実はけっこうレヴェル高いんだなと感じもした、そんな混沌とした週末でありました。

2008年7月15日

人文学部長杯争奪ソフトボール大会の結果

今年度の人文学部長杯争奪ソフトボール大会は7月6日(日)12時から行われました。参加チームは、人間学、社会学・心理学、英米文化、文コミ、独文だったのですが、独文チームは人数不足のため、文コミと独文で合同チーム(文独チーム)を作りました。わが文独チームは女子が4人と最も女子の多いチーム。教員は斎藤先生が腕の故障をこの日までに治して参加、私は人数が余ったので最初の2試合は審判に回りました。4チームのリーグ戦で、わが文独チームは女子の最も多いチームにも関わらず、善戦しましたが、結果は、英米に負け、社会・心理に負け(このチームのピッチャーは女子でしたが、中学高校とソフトボールをやっており、すごいスピードボールを投げてきました。今大会随一のピッチャーでしょう)、最後は人間学とやったんですが、このチームは男子のみ。このあたりから独文男子のピッチャーに疲れが見えたため、文コミの女子と代わりましたが、やさしい性格が災いして打たれたため、私自身がピッチャーをやり、打たれはしましたが、しかしなんとか互角で試合は進み(自己評価が甘い)、最終回の5回の裏、2アウト満塁でバッターは私。ピッチャーは文コミを裏切って人間学チームに参加したシモーネ。投げました。ゆるい球。渾身の力でバットを振る佐々木、打ちました。ボールはライナーで2塁の頭上を越すかと思われたが、2塁手がジャンプして捕球。バッターアウトで試合終了。というわけで、3戦全敗ということになりました。残念。去年、一回戦で負けた英米チームは再起を誓い、すぐ今年に向けて練習を始めたそうで、その甲斐あって、今年は3戦全勝。優勝しました。文コミもそれに倣い、練習して(ルールもちゃんとおぼえ)、来年は再び学部長杯を文コミ合同資料室に飾ることにしたいものです。以上、実況を交えての、今年度のソフトボール大会の結果でした。

2008年7月22日

卒業論文構想発表会

文化コミュニケーション履修コースの平成20年度卒業論文構想発表会が、7月26日(土)におこなわれます(10:00~17:15(予定)、@人社系棟第一会議室(2階))。

4年生はもちろんですが、原則として3年生も全員出席となっています。2年生以下だって、見にきて悪いということはありません。ふるってご参加ください。例年、面白い場面もたくさん見られます。

2008年7月28日

比較表現基礎論、卒論構想発表会

今学期、金曜5限、つまり16:25-17:55――1週間のなかで、授業がもっとも早く終わってほしい曜限ですね。学生にとっても、教員にとっても――の講義は、2年生を主対象とした比較表現基礎論。お題は記号論と比較メディア論でした。基本的にはとてもオーソドックスで、とても教科書的な説明に終始したつもりなのですが、基本原理を解説するために言い及んだ例を列挙すると、

田中康夫、少女ロボット、クレーとカンディンスキー、おたく/おたく族/オタク、「違いの分かる男、遠藤周作」、石川さゆりと沢田研二とaikoと椎名林檎、歌舞伎町と百道浜とシーサイドももち、吉本ばなな、最後のカストラート、アレッサンドロ・モレスキ、フィッシャー=ディースカウとパンゼラ、閃光少女、手塚治虫と初音ミク、プリキュア5 GoGo!のエンディング

というわけで、とっても普通でした。

そして土曜日は卒論構想発表会。朝の10時から夕方6時近くまで、ひたすら発表とダメ出しの持久戦。学生のなかにはちょっと声が震えていたりするのもいて、緊張で大変だったと思いますが、でもまあ彼(女)らは一人15分から20分で終わりだからいいでしょう。かわいそうなのは教員で、なかでもタイムキーパー役をおおせつかった履修コース委員の某Bは、100円ショップで買ったストップウォッチを睨みながら、ぜんぜん寝られない、じゃなかった、休めない。予定時間よりも早く他の教員の質問が尽きたりすると、締めに自分がなにか言わなくちゃならないじゃないかと焦ったりして、疲れました。

全体的には比較的レベルも安定していて、おおむね安心して見ていられる構想発表会でしたが、いくつか思いつくままに述べると、

・泣いた学生は(多分)いなかった(まあ、そもそもここ数年いませんが)。
・マンガがテーマになると白熱して時間が延びる(先生方もみなさんお好きなようで)。
・1ページに2ページ分を割り付け印刷する学生が出現(老眼気味の教員にいぢわるしようとしたんだろうか、、、)。
・今年の個人的ヒットは「少女」と「セカイ系」と「戦闘老婆」。
・某Bが口を出すと学生が余計混乱することが多い。

といったところでしょうか。

最後の点、みなさん、気をつけましょう。

もう一つのブログ

連続投稿になりますが、最新情報です。

先日、演劇研究者であり、脚本家であり、玄人はだしのヴィオラ奏者であり、おもてなし好きの料理人であったりもすると同時に、学内のある重要部局の長である文コミ教員のお一人が、ひっそりともう一つのブログをはじめました。

最低週1の更新を宣言していらっしゃいます。たまに遊びにいきましょう。

センター長ブログ
http://www.ge.niigata-u.ac.jp/~director/

齋藤ゼミ演劇公演のお知らせ

 今年で4回目を迎える、ゼミの演劇公演のお知らせです。9月の27日(土)午後7時と28日(日)午後2時の2回公演。
 舞台は、結婚式場。何を思ったのか、花嫁が失踪。慌てた新婦の両親は、妹に向かって、「おまえ、これを着ろ」とウエディングドレスを押しつけ、時間を稼いで花嫁を捜そうという作戦。ところが、式場の制服を着てスタッフのふりをしている新婦は見つからず、ついに妹は式場へ。顔も似ているので、「緊張しているから」という理由でその場を取り繕っていくものの、ついに特技のピアノ演奏の披露へ。さて、妹の弾く曲は? 学生による創作戯曲です。
 なお、場所は、毎年お借りしているシアターentです。
 また、10月の連休の時には、齋藤陽一主催の音楽劇が行われそうな情勢です。今日、その日に学会があることに気がついたのですが、もう後戻りはできない。

 ところで、↓ こんなブログが始まったんですね。私も、行ってみよう。

2008年7月30日

卒業生との再会

 今月は、何故か、卒業生に会う機会が多く、10人以上の人と会いました。もちろん、同窓会でもあって、一度に10人以上会うということもあるのでしょうが、今月は、いろいろな年度の人といろいろな機会に会ったという感じです。芝居を見に行ってたまたま座席が前後であったとか。

 変わり種は、心理学の学生なのに、三谷幸喜のファンでよくこちらに出入りしていたH君。もう30をこえていて、ずっと仙台で働いていたのが、長岡に転勤になったということで、わざわざ挨拶にきてくれました。

 明日、31日にも一人会うことになっていて、とりをつとめるのは昨年3月卒業のNさん。これはもう仕事の話で、いろいろお世話になっています。仕事の関係で卒業生と会うというのもなかなか面白い体験ですね。そういえば、10月には卒業生が働いているホテルで会議があるのだった。

About 2008年7月

2008年7月にブログ「文化コミュニケーション 公式ブログ」に投稿されたすべてのエントリーです。過去のものから新しいものへ順番に並んでいます。

前のアーカイブは2008年6月です。

次のアーカイブは2008年8月です。

他にも多くのエントリーがあります。メインページアーカイブページも見てください。

Powered by
Movable Type 5.2.3