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2008年2月

松井克浩(まついかつひろ)

専門は社会学理論と地域研究です。理論の方は、マックス・ヴェーバーを読みながら、支配や権力の問題、秩序やコミュニケーションを成り立たせるメカニズムといったことを考えています。地域研究では、新潟の農村の社会関係や生産組織、中越地震・中越沖地震の被災者・被災コミュニティの調査をしています。

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杉原名穂子(すぎはらなほこ)

三谷武司(みたにたけし)


 専門は社会学理論、および学説史です。特にドイツの理論社会学者ニクラス・ルーマンを中心とした機能主義、社会的システム理論の展開に注目しています。社会的現象を科学的に捉えるとはどのようなことか、という問題意識に導かれています。
 他方、効用総和主義を中心に、社会的選択理論の方にも少し手を出しています。こちらの方は、社会的現象の規範的価値判断を科学的に行うにはどうすればよいか、という問題意識です。
 どちらの問題意識もテーマが大きすぎてなかなか難しいのですが、それぞれ一点突破・全面展開を目指してやっております。

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社会行動論: 履修コース紹介

自分の存在を創り出す他者との関係とその意味

個々の人間はどんなに親しい友人や肉親とも別の存在であり,徹底的に孤独な存在です。しかし「自分」は他の人間との呼応によりはじめて存在しうるのです。社会とは他者との呼応の関係であり,このような関係を社会行動論では探究します。

社会行動論履修コースとは

社会行動論履修コースでは,社会学と文化人類学を学びます。どちらも人間がつくりあげる社会について実証的に考察するものです。

社会学は人と人との関係性に注目して社会のさまざまな現象を読み解き,その仕組み,そこを生きる人々について考えることを目指します。自分とは何か,他者とは何か,ますます不透明になっているのが現代社会の状況です。これまで信じられていた社会制度,モデル,規範などが通用しなくなったためで,自分の居場所,そしてそれを取り巻く社会のあり方を見つめ直すことが今,求められています。家庭,学校,職場,マスメディア,人と人とのコミュニケーション等,さまざまな領域において,制度や仕組み,歴史と現状,人々の取り組み,生き様,アイデンティティなどを分析・考察していきます。

文化人類学は,一般に私たちの社会とは異なる社会を理解しようと試みます。世界中にはさまざまな文化があります。そして,これからはますます多様で異質な文化と出会い,理解していく力が求められます。たとえば,妊娠に父親は無関係だという生殖理論をもちながら,子供はすべて父親に似ると考える民族についての報告があります。科学的な基準や論理的な整合性からは,明らかに不合理な「蛮習」や「迷信」に思えますが,果たしてそうなのでしょうか。もし私たちが彼らとわかりあうつもりなら,それらを一方的に「不合理」とか「理解不可能」として片づけずに,解釈を加えていくべきでしょう。

社会は人間からつくられています。社会には制度や仕組みがあり,築いた歴史があり,文化があります。自分のみならず,他者や異質な文化を生きる人々がいます。それらを検討し理解する力を養う,それがこのコースの主な教育内容です。

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