栗原隆先生編集の『形と空間のなかの私』(東北大学出版会)が刊行されました。「哲学、建築、美術、文学、心理学、社会学といった分野から、人間にとっての「空間」の意義を総合的に解明する」というテーマの本で、私も「「暮らし」の社会空間」という章を担当しています。よろしく、よろしく。
内容はこんな感じです。
栗原隆編『形と空間のなかの私』東北大学出版会(2008年4月刊行)、2,100円
《目 次》
序に代えて 無限の空間(佐藤徹郎)
第1部 認知を介した空間と私
1.視覚芸術と視覚障害(加藤尚武)
2.形と空間の知覚(鈴木光太郎)
3.カントの空間論・序説(城戸淳)
4.「無限」の形象化と心の襞(座小田豊)
第2部 空間を介して生きる私
5.生きられる空間、もしくは世間という体(栗原隆)
6.「暮らし」の社会空間(松井克浩)
7.ムラ境の空間と民俗(飯島康夫)
8.メディア空間と地域イメージの表象(北村順生)
9.時空間と笑いについての断章(井山弘幸)
10.透けていく空間の重層性と〈仮想境界面〉の「張力」(矢萩喜従郎)
第3部 芸術を介して内面化される空間
11.十七世紀オランダ風俗画にみる「妻の鑑」(尾崎彰宏)
12.宗教建築の空間(細田あや子)
13.文学的空間と巡礼の旅(堀竜一)
14.浮世絵に形象化された江戸という空間の魅力(廣部俊也)
15.物語映画における「私」の位置(石田美紀)
16.絵画の始まりと終わり、そして顔の出現と消滅について(番場俊)