- 阿部真大,2006,『搾取される若者たち――バイク便ライダーは見た!』,集英社新書
教室が急に広くなって感じがつかみにくかったですね。
今回の報告では、ソクハイユニオンなどバイク便ライダーの組合の結成、また2007年9月27日の厚労省通達「バイシクルメッセンジャー及びバイクライダーの労働者性について」など、本書刊行後の展開についても紹介してくれ、勉強になりました。また、ワーカホリックにならないための「ライフハック」も見つけてきてくれて、これは「好きを仕事に」とワーカホリックの関係を、(近い将来の)各自の状況を想像しつつ議論する叩き台になりました。
本人も反省する通り、見つけてきたことについてあと一捻り批判的検討を加えてやるとよかったですね。司会者はいろいろ考えて議論空間を作ってくれて助かりました。あと私がしゃべりすぎたのはいつも通り反省材料です・・・
以下、出席者のコメント。
- 「ワーカホリック」の受け取り方によって様々な事が考えられると思った。したいこと≠すきなことということをりかいしていないと大変なことになると思った。
- 自分は、もし趣味を仕事にできればワーカホリックで死んでもいいと思っていたのですが・・・いろいろ意見が聞けて興味深かったです。それでも仕事を恋人にしたいです!
- これから自分らが就職するときのためにみんなの意見が参考になりました。
- この本を読んで、ワーカホリックの現状を知ることができた。好きな事を仕事にして死ぬのも嫌いな仕事をするのもどちらも考える所があるなぁと思った。
- 好きなことを仕事にするのは、全然悪いことではないと思うけれど、現実的に考えたとき、私は収入のことを考えてしまいます。ワーカホリックが悪いとは思わなくて、夢中になりたい人は夢中になればいいと思うので、本人次第だと思いました。
- 私は好きなことを仕事にしたくない人だが、今日の議論で皆好きなことを大切にしてて驚いた。自分の趣味がひときわ薄いからなのかな。
- 働くのも、ほどほどだなぁ・・・と思います。身体を大事にしつつ生きたいです。
- 職についてみんなで話せて楽しかった。
- 私はやっぱり好きなことを仕事にして働きすぎることは、そこまで悪いことに感じません。とりあえず、ちゃんと就きたい仕事が見つかるといいです。
- ワーカホリックの中にも好きなことをして中毒になる人と、いつの間にかしたくなくても依存してしまうタイプがあることを考慮すると、3.の項の5つの方法は基本有効だと思う。理想は、好きなことを好きな時間にできる仕事で、高収入から職場環境(人間関係も含め)が良好であることだが、現実的にはいろんな妥協が必要だというのが辛い。がんばる。
- 仕事に対する考え方は人それぞれだなと思いました。好きなことを仕事に出来たら、どんなに貧しくとも本人はいいかもしれないけど、家族のことを考えたら収入のいいものを選んだほうがいいのかなと思ってました。自分のことを優先するか、周りを優先するか難しいです。
- 報告者の感想 司会者にとてもお世話になりました。後半ほとんど自分の発言がなくて、自分の考えの浅さ(考えがまとまっていなかった)を痛感させられました。また引用するだけしといて中身を全然考えていなかったのでヤバかったです。自分の頭の回転が遅くてフォローされたり迷惑かけました。
- 司会者の感想 前半はグダグダでした。コントロールが強すぎるといわれるのがいやで抑えていたのですが弱すぎました。これは、何回かやってなれるしかないと思います。