「キミも新大生!」
高校生をキャンパスに招いて、大学の講義を体験してもらう催し物(標記のタイトル)で、一コマ担当しました。猛暑の中、参加してくれた高校生の皆さま、お疲れさまでした。
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高校生をキャンパスに招いて、大学の講義を体験してもらう催し物(標記のタイトル)で、一コマ担当しました。猛暑の中、参加してくれた高校生の皆さま、お疲れさまでした。
最終回です。
今回報告は、文体も内容もけっこう軽い対象書に比して、かなり量も多いし稠密な内容でした。反証主義の話から、いまはやりのニセ科学批判、さらには社会的な領域における相対主義と寛容主義の話へと、論点てんこもりでした。これにスジをつけるのはなかなか難しく、細い道をなんとか見つけ出さないといけません。打ち合わせ段階の議論ではぎりぎりつながりそうだったのですが、やはり文章にすると完璧にはいかないですね。経験からいうと、各節にあと2~3行あるかないかで、全体の見通しやすさが変わってくることがあります。あとは、自分の使う言葉に自分が最終責任を負う姿勢が大切です。
最後に総括した際に言い忘れましたが(いや言い忘れたことはたくさんあるんですがw)、学問的な研究発表というのは(そしてこれは学問に限らず)、何年生になっても、院生になっても、プロの学者になっても、基本的にこの演習と同じ形式で行われます。つまり次の段階はありません。演習を通して、報告者、司会者として気をつけるべきことはもちろんのこと、どんな質問が有益か、どんな読み方をすれば質問がしやすいか、文献を読まずに参加するとどうなるか、読んでなくてもいけるのはどの辺までか、少しわかったかと思いますが、そのわかり方は、先輩、院生、私のような下っ端教員、もっとちゃんとした教員、全国的(or世界的)に有名な大先生、と較べても、基本的に程度の差でしかありません(それは私を見てればわかるかと思いますがw)。要は、こういう機会を活かして経験を積み重ねていくしかないということです。
ということで、受講生の皆さんの大学生としての出発点によきオリエンテーションとなれたと、とりあえず自己満足して、今期の講義を締めくくりたいと思います。皆さんありがとうございました。
以下、出席者のコメント
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