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齋藤・授業 アーカイブ

2008年9月 8日

ゼミ公演のお知らせ

 すでに一度、ご案内したでしょうか。もう4年目ですから、恒例になったと言っていいと思うのですが、ゼミの演劇の公演、シアターエントにて、9月27日(土)午後7時からと、28日(日)午後2時からです。

 題名が決まりました。「仮初めの花嫁~もうようかんなんて食わねえよ、秋~」。すごい題名ですよね。見てみたいですよね。早速、今日、「チケットいくらですか?」なんて聞かれて、思わず「無料です」って答えてしまったんですが、本当は、500円いただきたいところです。

 あるいは、ようかんの物販でもやって、稼ぎますか。

2007年9月23日

文コミ演習 芝居公演その4

 このところ、ブログの更新、滞っておりました。今度の水曜からは休暇を取っておりまして、また滞ると思います。それで、何故、滞っていたか、何故これからもそうなのかというと、芝居の稽古がずっとあったからなんですね(つまり、私も出演するのです)。さらに、この連休は引っ越し。それでずっと、大学で芝居の稽古をし、家に帰ってからは荷物を詰め込む、その合間に夜の会合(何かあやしいですね、番場先生の日記など参照)もあったり、という状態だった訳です。

 さて、その公演ですが、詳細、以下のようになっています。メンバーの学生が、ある掲示板に書き込んでくれたものを一部、コピペしただけですが、興味のある方は是非おいで下さい。ない方もね。

新潟大学人文学部齋藤陽一ゼミ公演
「こちらESP開発研究部」

日時
2007年9月29日(土) 19:00開演
2007年9月30日(日) 14:00開演
※開場は開演の30分前より

場所
シアターent.

料金
500円(当日券のみ)

お問い合わせはy.saito@human.niigata-u.ac.jpまでお願いいたします。@を半角にしてください。

2007年8月30日

文コミ演習 芝居公演その3

 今日で、一応、役者が一度は稽古に来たという状態になりました。えっ、それでいいの?という声もあるでしょうが。

 ゼミ生の脚本で公演をすると、台詞の一つ一つについて考えて、「こっちの方がいい」とか「この登場人物のキャラクターなら、こういうことは言わない」とかという意見が出てくるのが面白いですね。既成の脚本だと、勿論、たいていの作家が公演許可を出すときに、「台詞の改変禁止」と言ってくるので、仕方ないのですが、「ここ、何で、こういう台詞になっているんだろう」という議論の仕方になる訳で、そこが大きく違います。

 「この台詞、こことつなげたくて入ってるんだね」というのが透けて見えることもあるんですが、なかなか、深く考えてあるところもありで、それに気付いた役者が披露すると、気付いていなかった残りの役者が感心するという瞬間もあります。ありましたよね?>関係者

2007年8月27日

文コミ演習 芝居公演その2

 第2回目は、脚本の検討をさらに続けています。書き忘れたかもしれませんが、毎年、ゼミの参加学生が書いたオリジナル脚本を使って公演しています。文章では気付かないけど、実際に喋ってみると不自然であったりするところを変更していきます。また、書いた人の頭の中では理解できていても、読んだだけでは分からなかったり、或いは、読んだら分かるけれども、一度聞くだけの観客には理解できないだろうという所も直します。

 そして、「こっちの方が面白くない?」というところも積極的に。まあ、作品の趣旨が変わる時にはやりませんが。でも、お客さんが飽きないためには大事。

 ところで、今日は、「みそのとしょうが...」という台詞、私は、「みそとしょうゆが...」と読めてしまって、学生流の言い方だと、「ツボ」でした。「みその」というのと「しょう」というのは登場人物の名前です。

2007年8月23日

文コミ演習芝居始動

 まだまだ夏休み気分が抜けませんが...って、まだ夏休みですね。よかった。
 毎年恒例の、しかし、休み中にこっそりやっているという感じもあるので、あまり知られていない、文コミ齋藤ゼミの演劇公演の稽古が、今日から始まります。しかし...皆、まだ、夏休み気分だから(って、まだ夏休みだって)、集まりは悪そうです。読み合わせ、それも、代役やら、一人何役もで行う読み合わせで終わりそうな予感。

 尚、公演は、9月29日、30日です。詳細は、またお知らせします。

2007年8月16日

表象文化基礎論A 未だ終戦にいたらず

 終戦の日(と慣例に従って記述します)を越えても、採点戦線はいまだ終わらないです。しかし、明日、強制的に終戦となるので、心配はいらない...でしょう。

 表象文化基礎論Aの課題では、現代日本(一応、終戦から今まで)の家族を描いている作品を取り上げて論評することになっているのですが、人気作品は映画の『ALWAYS 三丁目の夕日』と小説で瀬尾まい子の『幸福な食卓』でした。なるほどと感じるか、「へー」と思うか、色々でしょうが、男女でも傾向がありそうです。ちなみに、この2作品の場合は特にそうでしたが。

2007年8月11日

西洋文化研究演習B 録音ほぼ終了

 『罪と罰』ラジオ・ドラマの録音はほぼ終了。勿論、編集作業が残っているわけですが。

 参加した学生達の間で話題になっていたのが、「『DEATH NOTE』に似てる!」という話。いえいえ、それを言うなら、『DEATH NOTE』が『罪と罰』に似てるんでしょ。ラスコーリニコフの、人類をナポレオンとしらみに分ける理論とライトが犯罪者を殺しても構わないとするところでしょうね。もっとも、私は漫画では読んでいないのですが。

 漫画と言えば、話題となっていたのが、手塚治虫による『罪と罰』の漫画。ラスコルニコフ!もソーニャもかわいい。それから、スビドリガイロフはマルファのところの下男で革命家。それで地主であるマルファを殺して、ラストでは、ラスコルニコフに人民解放戦線の同志になれとせまる。原作でドゥーニャがスヴィドリガイロフに発砲するシーンはスビドリガイロフがラスコルニコフに発砲するシーンに置き換えられていて、その後、スビドリガイロフが「われわれは人民の英雄だ」とうそぶきながら発砲を指揮している街の中、ラスコルニコフは罪を告白する。

 「先生、何でこうなってるんでしょうね?」という学生の問に、私も「何でなんでしょう?」と答えるだけでした。

2007年8月 9日

大学院身体表現論演習 

 大学院の演習では、現在、チェーホフの『三人姉妹』をロシア語で講読中。通して読むのは3回目か4回目、拾い読みは数限りない作品でありながら、「あれ? これどういう意味だっけ?」と辞書に手を伸ばす瞬間があるのが情けないですね。過去に、チェーホフ・ファンの社会人学生とチェーホフの4つの戯曲を1年に1作という感じですべて、1対1で読んだのに、それでも忘れている。(^^); 今回の読み終わりは、11月くらいかな? ○○さん?

 授業というのは、学生のためのものでありながら、一番勉強になるのは、実は、教員です。ラジオ・ドラマ『罪と罰』の話にもどるのですが、第5部の一で、ヒロインのソーニャに援助する意味でお金を渡し、その時に彼女のポケットに密かに別の金まで入れ、第5部の三で、彼女に「金を盗んだ」と言いがかりをつける、ルージンという男がいるのですが、一では、ソーニャのことを正しく、「ソフィヤ・セミョーノヴナ」と呼びながら、三では、「ソフィヤ・イワーノヴナ」と間違えて呼んでいるんですね。最初、学生がそういう風に脚本を書いてきた時に、「これ、間違ってるんじゃないのか?」と調べてみたら、そういう風になってるんですね。念のため原書にあたっても、勿論、そうなっていました。

 一では、レベジャートニコフという人物が、盛んに、ソーニャの名前をルージンとの会話で出してきて、「ソフィヤ・セミョーノヴナ」と繰り返しているためにルージンも覚えていたのに対し、三では、いきなり彼女の名前を呼ばなくてはいけない、しかも、、イワーノヴナになる女性が他に二人もいるために、ルージンは混乱したのでしょう。ドストエフスキイは、そんなルージンのいい加減さを描きたかったのでしょうね。

 本当はどうなのかは、江川卓先生が生きていらしたら、きいてみたいところなのですが...あっ、でも、同僚にドストエフスキイの専門家がいるのでした。今度きいてみようかな。

2007年8月 8日

西洋文化研究演習B 録音進行中

 西洋文化研究演習という名前で出している演習、ラジオ・ドラマを作るのがその内容です。今までやったのは、
1999年『石棺』
2000年『ガラスの動物園』
2001年『ラヴ・レターズ』
2002年『アルジャーノンに花束を』
2003年『星の王子さま』
2004年『ロミオとジュリエット』
2005年『夏の夜の夢』(第1期)
2005年『スペードの女王』(第2期)
2006年『るつぼ』
 そして今年が『罪と罰』(多分、この順番だと思うのですが)。2004年に『ロミオとジュリエット』をやったら希望の学生が多く、それならと次の年に二つ出したら、『夏の夜の夢』はそこそこ来たものの、『スペードの女王』は惨敗。それで、ロシアものの今年は不安ではあったのですが、40人来ました。

 現在、担当を決めて脚本にしたものを吹き込んでいるところです。この演習のよいところは、もとが小説の場合、脚本にするために、とにかく読まなくてはいけないということ。えっ? 何がよいのかって? ちょっと教師よりの考えですかね。それでも、今時の大学で、「ラスコーリニコフはさあ」とか「ソーニャはどうのこうの」なんて学生が言っている空間は、ちょっと自慢ですよ。もっとも、多分、全部読まないで脚本を作った学生も(笑)。

 もう一つよいところは、色々な学部の学生が集まるということ。最初の『石棺』は、チェルノブイリのことを扱った脚本で、工学部の原子力の学生さんが来たり、『アルジャーノンに花束を』の時には、「障害児」教育に関心がある学生さんが来たりで、こちらもためになります。

 来年以降、やりたいのは、一番はミヒャエル・エンデの作品。ただ、ファンタジー系は人が大勢来そうで、敬遠したい気持ちもあるんですよね。

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