- 水月昭道,2007,『高学歴ワーキングプア――「フリーター生産工場」としての大学院』,光文社新書
期待以上でした。報告者もしっかり準備してきているし、司会者のさばき方も素晴らしいものでした。また他の出席者も活発に発言し、議論が自然に広がっていき、教員の出る幕があまりなくて欲求不満です(笑)。(黙っていないといけないというのは大変苦痛です・・・)報告初回にこういうのができると、あとがうまく続きそうな気がします。何を隠そう、私は大学1年のときにこんなまともな報告はできませんでした(泣)。皆さんお疲れ様でした。また来週よろしく~。
以下、出席者のコメント。
- 1つのテーマについて討論するのは初めてだったので緊張したけれどとてもおもしろかった。
- ①において特に思ったが、あまりに批判的な文章すぎると思った。
今回はほぼ聴き役になってしまって残念だった。話をするのにはそれ以前に常識や知識がなければいけないなと強く感じた。 - 初回なのに素晴らしい発表でした。みんなの否定的意見にもきちんと答え、準備がしっかりしてあったとわかります。討論も、思いもよらない意見が出たりして楽しめました。どうもお疲れ様でした。
*20時間以上の準備には脱帽です! 刺激を受けました。私も頑張りますよ!! - 司会者がはきはきしてて、ちゃんとまとめてくれてよかったです。1回目なのに議論が白熱してて、自分もがんばって議論していきたいです。
- 今日の授業では発言できてよかったのですが、人の発言にかぶせてしまうことが多々あったので、改めたいと思いました。
- みんなすごいです。何を言っているのか分からないところもありましたが、いろんな意見が出て面白かったです。時間が足りないくらいでびっくりでした。次もがんばりたいです。
- 皆の議論について行くのが精一杯で発言が全然できなかった。
[注:院卒を教師として採用すればいいじゃないという議論に対して]実際、高校生が専門知識ばっかりもってる人の授業を受けても面白くない気がする。小・中・高で教師に求められるものが違ってくるから。
小・中・高の教師を修士課程修了者のみ採用するというのはちょっとおかしいと思った。色んな事を経験した人の方がいい教師になると思う。青年海外協力隊員だった方が良い講演して下さった[注:そういう事例紹介があった]のは、色んな経験したからだと思う。 - レジュメ作成者にはもうちょっと自分に自信を持って反論してほしかったと思います。そこを除けばよくできていたと思います。
思っていたより議論が面白くて、でも自分の知識が追い付いていない気がしたので、関連する項目は知っておきたいと思った。 - 作者の意見の落とし穴を突いていてよかった。作者がこの「高学歴ワーキングプア」側にいることもあって博士側の責任があまり語られていなかったことを考えられた。自分の意見も考えていたこともあって、私も参考にしたいと思った。本の言葉をうのみにせず考えていきたい。
- 僕は企業の「再生」ならぬ、地域の「再生」のための「地域密着型」のシンクタンクの「研究員」となるのも一つの手ではないのだろうかと思う(「ドゥ・タンク」とかいうらしいですが・・・)。「NPO法人」なりなんなりとあることですし。「研究者」は自立した組織を自由につくれるようにすればいいなぁ・・・
- 本を読む時間が少なくて意見をあまりだせなかった。今度はしっかり準備してから参加したい。
- 報告者の感想 今回は、様々なことを学ばせてもらいました。内容よりも、準備において考えたことを書きます。
まず、何より、書くこと。思ったことはすぐ書かないと始りません。それと、資料集めは、だいぶ前から始めるべきです。書き始めると資料集めに時間はとれなくなります。
最後に、司会と相談すること、他者からの視点はとても大切です。協力して最高のレジュメを作ってください! - 司会者の感想 予想以上にみんなの意見が出て、驚きました。打ち合わせでは沈黙の際の対策を考えていたのですが、使う必要がなかったです。