専門の社会学で参考になった本を紹介します。
1冊目は、鳥越皓之・家中茂・藤村美穂『景観形成と地域コミュニティ―地域資本を増やす景観政策』です。新潟でもマンション建設と景観をめぐって資本(企業)・行政・市民などがかけひきをしていますので参考になりました。また、地域資本という概念を提出している点は独創的です。
もう1冊は、藤原貞朗『オリエンタリストの憂鬱―植民地主義時代のフランス東洋学者とアンコール遺跡の考古学』です。文献を丹念に後付け論証しているので、しっかりした力のある研究者だと思いました。