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栗原隆編『人文学の生まれるところ』

毎春恒例(?)の栗原隆先生編集のテキスト『人文学の生まれるところ』(東北大学出版会)が刊行されました。社会行動論履修コース関係では、杉原名穂子先生が「ジェンダー論―ジェンダーが照射する女性と男性、そして社会」と題する章を、私が「社会学―私たちは、なぜ変な「思いこみ」にとらわれるのか?」という章を執筆しています。よろしく、よろしく。

栗原隆編『人文学の生まれるところ』2009年3月27日発行
税込価格2,100円 A5判 366頁 ISBN978-4-86163-118-4 C1000

 心理学・社会学・倫理学といった人文学に包括される17の分野を、従来の哲・史・文ではなく、「第Ⅰ部 身体を軸に」「第Ⅱ部 交わりを織り成し」「第Ⅲ部 物語を紡いで生きる」という新たなカテゴリーに分類。「ヒトの心は進化したのか」「私たちはなぜ“思いこみ”にとらわれるのか」「私たちは本当のことを語らねばならないのか」など、それぞれの分野で中心的な、あるいは典型的な問いから始まる探求の道筋を示す。その道筋は、人文学という一つの学問の全容を展望する「知の喜び」へと通じている。

《目 次》
第Ⅰ部 身体を軸に
1 人間学―私たちの身体は自分のものか?・・栗原隆
2 哲学―観念論とはなんだったのか?・・城戸淳
3 心理学―ヒトの心の進化を考える・・鈴木光太郎
4 ロシア文化論―言葉の身体性とヴィジュアル・ポエトリー・・鈴木正美
5 表象文化論―イメージ/テクスト/身体の夢・・番場俊

第Ⅱ部 交わりを織り成し
6 社会学―私たちは、なぜ変な「思いこみ」にとらわれるのか?・・松井克浩
7 ジェンダー論―ジェンダーが照射する女性と男性、そして社会・・杉原名穂子
8 アジア文化論―アジアへの懸け橋・・白石典之
9 民俗学―祭りを見る心・・池田哲夫
10 アメリカ文化論―アメリカとは何か・・高橋康浩
11 情報メディア論―子どものケータイ問題とメディアの社会的構築・・北村順生

第Ⅲ部 物語を紡いで生きる
12 倫理学―私たちは、本当のことを語らなければならないのか?・・栗原隆
13 科学思想史―科学者の虚像と実像・・井山弘幸
14 日本文学―江戸時代の「男はつらいよ」・・広部俊也
15 英米文学―なぜいまどき文学なのか・・平野幸彦
16 映像文化論―ホラー映画『女優霊』と原初の映像・・石田美紀
17 信仰ー信仰をいただいて生きる・・三宅聖子

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