高原基彰さんからのメッセージ
人文総合演習でやる文献の著者の一人である高原基彰さんから、受講生に対してかなり本格的なメッセージをいただきました。せっかくなので、はてなからこちらにも転載しておきます。
人文総合演習でやる文献の著者の一人である高原基彰さんから、受講生に対してかなり本格的なメッセージをいただきました。せっかくなので、はてなからこちらにも転載しておきます。
ここは佐藤康行の授業資料コーナーです。
今期の文献が以下に確定しました。
部屋は去年の前期と同じところだけど、人数が3割減くらいなので、寒い。というか声が響く・・・
ただ学生の皆さんは、結構積極的で、2回報告を希望する人が続出。出席者全員分の、1回目の対象文献はすべて確定。ただ、司会者を決めるのを忘れてしまった。
以下、レスポンスカードより。
毎春恒例(?)の栗原隆先生編集のテキスト『人文学の生まれるところ』(東北大学出版会)が刊行されました。社会行動論履修コース関係では、杉原名穂子先生が「ジェンダー論―ジェンダーが照射する女性と男性、そして社会」と題する章を、私が「社会学―私たちは、なぜ変な「思いこみ」にとらわれるのか?」という章を執筆しています。よろしく、よろしく。
読書した後に内容を忘れるので、同じ本をあとで再読することが多い。忘れることをこわがらずに読むことにしている。
イギリスの社会学者ロナルド・ドーアの著書はなにを読んでもとても参考になる。比較の視点を活かして分析している。『働くということ』『誰のための会社にするか』『学歴社会 新しい文明病』.『貿易摩擦の社会学 イギリスと日本』『21世紀は個人主義の時代か 西欧の系譜と日本』など。名著ぞろいです。
専門の社会学で参考になった本を紹介します。
1冊目は、鳥越皓之・家中茂・藤村美穂『景観形成と地域コミュニティ―地域資本を増やす景観政策』です。新潟でもマンション建設と景観をめぐって資本(企業)・行政・市民などがかけひきをしていますので参考になりました。また、地域資本という概念を提出している点は独創的です。
もう1冊は、藤原貞朗『オリエンタリストの憂鬱―植民地主義時代のフランス東洋学者とアンコール遺跡の考古学』です。文献を丹念に後付け論証しているので、しっかりした力のある研究者だと思いました。
先月読書した本のなかで面白かった本を紹介します。
長坂格氏から『国境を越えるフィリピン村人の民族誌ートランスナショナリズムの人類学』明石書店をいあただいた。さっそく読んでみたが、理論も調査もきちんとしているので人類学の研究の最先端に触れることができたいへん勉強になった。謝謝!
竹田青嗣『人間の未来』『<在日>という根拠』。彼の本は何を読んでも学ぶことが多い。
下條信輔『サブリミナル・マインド』『サブリミナル・インパクト』
これらの本も人間・社会を理解するうえで参考になった。ブルデューのハビトゥス論を展開させるうえでも。
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