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2009年3月 1日

宗教思想史とは 【宗教思想史】

宗教思想史を学ぶことは,特定の宗教を「信じる」ため,あるいは「より深く信じる」ためではなく,なぜ人は宗教を求め,神や仏,運命や宿命を信じるのか,その要因を探ることです。そのために,宗教の構造や型を探りながら,帰依している人の生き方や死に方に宗教がどのような影響を与えているかを学ぶのです。具体的な学習内容は,宗教思想を成り立たせている宗教文書を読むことに始まります。ただし,テキストを読むことでは終わりません。宗教思想を学ぶことは,自分がどのような価値観で生きているのか,何を目的としてどこに向かって生きるのか,そうした疑問を持つことによって支えられているように思うのです。なお,人間学履修コースでは,中国の宗教,儒教,道教,仏教を学ぶことを通して,中国思想史を研究することもできます。