2018年2月 3日

卒業論文発表会(口頭試問)  お知らせ

平成29 (2017) 年度の人間学分野の卒業論文発表会(口頭試問)を下記のように行います。

とき 平成30 (2018) 年2月3日(土)12:00 ~18:30
ところ 総合教育研究棟D棟3階国際センター教室1,2(控え室 3)

発表者はA4で1枚(1400字程度)の卒業論文の概要(指導教員が確認済のもの)を審査員および傍聴者に配布してください。冒頭で概要に基づき論文内容を説明してください(5分以内)。その後、主査・副査による口頭試問に移ります。副査への論文提出締切は1/19(金)です。


発表者は概要を50部用意してください(指導教員のチェックを受けること)。論文の概要は後日、人文学部のwebページにて公開されます。


当日、発表者の皆さんには人文学部の「カリキュラム満足度アンケート」を配布します。発表会終了までに、回答した用紙を必ず主専攻プログラム委員に提出するようにしてください。この発表会は公開で実施されますので、他の学年の学生も傍聴することができます。


卒業論文発表会(口頭試問)終了後、恒例の懇親会(追い出しコンパ)が企画されています。別途掲示いたしますので、ぜひご参加ください。

人間学卒論口頭試問2017年度時間割.pdf

2018年1月10日

卒業論文研究計画書の提出について  お知らせ

心理・人間学プログラム人間学分野の3年生(来年度末卒業予定者)へ

人間学分野に所属する来年度末(2019年3月)卒業予定の学生は,1月10日までに卒業論文研究計画書を必ず提出すること.

この計画書は,卒業論文作成に向けた作業の第一歩となります.計画書には、下記の内容をA4用紙1~2枚を用いて的確かつ簡潔に書いてください.

提出された計画書にもとづいて来年度の卒論指導教員を決定します.指導教員の決定がなされないことには,卒業論文の単位も認められないことになりますので注意してください.

1 研究の課題(題目)
2 論文の概要と今後の研究計画
3 使用文献、参考文献


提出期限 2018年1月10日(水)15:00
提出先  江畑研究室(F581)  *不在のときはドアの前の箱に入れてください

2018年1月 8日

ヘーゲル・アーベント2017が開催されました。  

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12月26日に毎年恒例のヘーゲル・アーベントが開催されました。本学を退官された栗原隆先生と、人文学部の阿部ふく子先生による発表があり、研究会のあとは人間学資料室で忘年会を兼ねた鍋パーティーがありました。

2017年12月27日

第28回新潟哲学思想セミナーが開催されました。  イベントの記録

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第28回新潟哲学思想セミナー(NiiPhiS)は、講師として東京大学から高橋哲哉先生をお招きし、「主権とユートピア──沖縄をめぐって」というテーマのもと、沖縄の独立をめぐる論争をきっかけに主権について考えるというかたちでお話していただきました。

まず高橋先生は、日本から独立しようという声が沖縄で高まったのは、沖縄の日本復帰から10年後の1982年頃だということをお話しくださいました。なぜなら、平和憲法下にある日本に復帰することによって改善すると思われていた米軍の基地問題が10年経っても何も変わらなかったと沖縄県民たちが失望したからだといいます。現在も日本の国土の約0.6%の面積である沖縄に在日米軍専用施設の約74%が集中しており、その異常な状態が改善される見通しは全く立っていません。独立を推進する人々には、主権国家としての独立を目指す人々もいますが、自分たちは他でもない主権国家の暴力を受けてきたのだからとそれ以外の形での独立を目指そうという人々もいます。高橋先生が今回紹介された新城郁夫氏と川満信一氏は後者であり、主権国家を超える社会構想や憲法試案という形での沖縄の独立を提唱しています。

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川満氏は、自身の「琉球共和社会憲法C私(試)案」の中で法律を一切撤廃し、「軍隊、警察、固定的な国家的管理機関、官僚体制、司法機関など権力を集中する組織体制は撤廃し」法廷を個々の人民の心の中に設けることを定めています。また、そこでは憲法に賛成し、順守する意思のある者は琉球共和社会の人民と認められ、各国の亡命者および難民を無条件に受け入れる(ただし軍事に関係した人物は除く)ことが述べられています。

新城氏は、難民を無条件に受け入れることを明記した川満氏の憲法試案を「「難民」という政治的歴史的存在を社会的紐帯の根幹的な場所に見出し、そのことを通じて、ネイション=ステイトから離脱し得る社会を構想する優れた試み」であると言います。そして「私たちは、国家と正面衝突する必要は全くないし、してはならない。(中略)生き延びていくために国家を放置しつつ、これが保有するあらゆる施設や財産そして諸機能を拝借し横領すればよい」と、私たちが国民と国家の継ぎ目において生きる難民になることを唱えています。

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高橋先生は、難民や亡命者を無条件に歓待することについてデリダを引用し、それははたして本当に可能なのかと疑問を投げかけられました。なぜならデリダによれば、無条件の歓待が生ずるためには、それは新来者(newcomer)が誰であろうと開かれていなければならず、その新来者が破壊し、革命を起こし、略奪し、全員を殺害するといったリスクを引き受けなければならないからです。また新城氏が国家と正面衝突する必要はなく、国家の保有するあらゆる施設や財産、諸機能を拝借し横領すればよいとしたことについては、結局これは国家の主権に対する別の主権の形にすぎないのだとおっしゃいました。デリダによれば、主権には異なる、また時には拮抗する形式があるだけであり、私たちは力で対抗せざるを得ないのです。

今回の高橋先生のお話を通じて、沖縄の米軍基地問題がこれまでずっと放置されてきたという現状を再認識することができ、私たち一人一人が、そこに生きる者としてどのような共同体を作っていくべきなのか考えることが重要だと痛感いたしました。また、そのユートピアが単なる理想で終わらないためにどのようなことが必要なのかを教えてくれる道しるべが哲学であると学びました。

最後に、今回のセミナーでご講演いただいた高橋先生に感謝を申し上げ、第28回新潟哲学思想セミナーの報告とさせていただきます。

[文責=新潟大学大学院現代社会文化研究科修士課程 佐藤遥香]

2017年12月15日

「間主観的感性論研究推進センター研究会」ヘーゲル・アーベント2017  お知らせ

「間主観的感性論研究推進センター研究会」

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ヘーゲル・アーベント2017

 

12月26日(火)新潟大学五十嵐キャンパス総合教育研究棟F棟5階PS

                         

16:30-17:30 栗原 隆
        生理学心理学を呑みこみながら──湧き立つ精神哲学

17:30-18:30 阿部 ふく子
        P4C(Philosophy for Children)の理論と学校・地域での実践報告

                         

主催:新潟大学人文社会・教育科学系附置「間主観的感性論研究推進センター」

共催:新潟大学人文学部哲学・人間学研究会

問い合わせ先:宮﨑裕助 mail2image.php のコピー.png

主権とユートピア──沖縄をめぐって  NiiPhiS

第28回 新潟哲学思想セミナー(NiiPhiS)
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主権とユートピア 
沖縄をめぐって

講師 高橋哲哉(東京大学教授)  


日時 2017年12月15日(金) 18:00~19:30
場所 新潟大学 五十嵐キャンパス
   中央図書館ライブラリーホール

基地問題を抱える沖縄では、日本からの自立を求めて、主権国家としての独立か、国家そのものからの離脱かが議論され始めている。「琉球共和社会憲法試案」を手がかりに「脱国家」の可能性を探った議論の検討を通して、主権や権力の存在にどのように向き合うべきかを考えたい。アーレントの「難民」論、デリダの「歓待」論などを参照する。


41WpKn30YzL.jpg第28回新潟哲学思想セミナーは、講師に高橋哲哉氏をお迎えします。高橋氏は、20世紀のヨーロッパ哲学を専門とされており、なかでもフランスの哲学者ジャック・デリダの研究で広く知られています。また、靖国問題や沖縄の米軍基地問題など、政治・社会・歴史をめぐる諸問題にも精力的に取り組んでこられました。とりわけ、2015年に出版された『沖縄の米軍基地──「県外移設」を考える』は、その内容から大きな反響を呼んでいます。今回のセミナーでは、普天間飛行場をはじめとした沖縄の米軍基地を「本土」に移設すべきかどうかという「県外移設」の問題や、そうした基地問題を抱える沖縄の「脱国家」の可能性について考えるといった内容で講演していただきます。多くのみなさまのご来場をお待ちしております。 


◎ 講師プロフィール:高橋哲哉(たかはし・てつや)1956年福島県生まれ。東京大学文学院総合文化研究科教授。専門は哲学。政治、社会、歴史の諸問題にも広く取り組んでいる。主な著書に『デリダ──脱構築と正義』(講談社学術文庫、2015年)、『沖縄の米軍基地──「県外移設」を考える』(集英社新書、2015年)、『国家と犠牲』(NHKブックス、2005年)、『戦後責任論』(講談社学術文庫、2005年)、『靖国問題』(ちくま新書、2005年)他。


◎ 新潟哲学思想セミナー(Niigata Philosophy Seminar:通称 NiiPhiS[ニーフィス])とは 
2009年に新潟大学を中心に立ちあがった公開セミナーです。新潟における知の交流の場となるよう、毎回、精力的にご活躍の講師をお招きして、哲学・思想にまつわる諸問題に積極的に取り組んでいきます。参加費、予約等は不要です。どなたでもご自由にご参加ください。

主催:新潟哲学思想セミナー
共催:新潟大学人文学部研究推進経費/同 哲学・人間学研究会

お問い合せは宮﨑まで
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→ポスターはこちら

2017年11月15日

第29回 新潟哲学思想セミナー:学際倫理学討議②行為と情動  NiiPhiS

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第29回 新潟哲学思想セミナー:学際倫理学討議②行為と情動

    • 日時:2017年12月4日(月曜)13:30-17:00
    • 場所:新潟大学五十嵐キャンパス総合教育研究棟G415


 第一部 研究発表会(13:30-14:30)

  • 講演:山﨑かれん(東京大学)「人格的自律性と人工知能」


 第二部 信原幸弘『情動の哲学入門』出版記念ワークショップ(15:00-17:00)

  • 講演:信原幸弘(東京大学)「『情動の哲学入門』の概要」
  • 特定質問:鈴木貴之(東京大学)
  • 特定質問:太田紘史(新潟大学)


★山﨑かれん(やまざき・かれん)東京大学大学院総合文化研究科修士課程一年。専門は分析哲学。


★信原幸弘(のぶはら・ゆきひろ)東京大学大学院総合文化研究科教授。東京大学大学院理学系研究科博士課程満期退学。博士(学術)。専門は心の哲学。著書に『心の現代哲学』『考える脳・考えない脳』『意識の哲学』『情動の哲学入門』。編著に『シリーズ心の哲学』3巻本および『シリーズ新・心の哲学』3巻本など。


  ※予約不要・入場無料

 ◎主催:科研費16H05933

 ◎問い合わせ先:太田紘史(新潟大学人文学部)

  ota at human.niigata-u.ac.jp

2017年10月16日

卒業論文中間発表会お疲れさまでした  イベントの記録

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2017年10月15日

卒業論文 中間発表会  お知らせ

平成29(2017)年度 人間学分野 卒業論文中間発表会

[10/06確定]

本年度の人文学部心理・人間学主専攻プログラム人間学分野の卒業論文の中間発表会を、次の日程でおこないます。

 日時 10月 15日(日)12時から (開始時刻変更しました) 

   場所 総合教育研究棟 大会議室(D棟1階)

・卒業予定の4年生は、発表用のレジュメを45部用意して出席してください。 発表は5分以内、質疑応答含めた持ち時間は10分です。

・1、2、3年生の参加も歓迎します。とくに3年生は来年度にむけた準備になりますので、ふるって参加してください。

・卒業予定の4年生の不参加は原則認めていませんが、どうしても出席できない場合には10/8(日)までに卒論担当教員および江畑まで必ず連絡すること

・発表会のあとに、コンパを予定しています。是非参加ください。

心理・人間学主専攻プログラム人間学分野

2017年9月16日

第27回新潟哲学思想セミナーが開催されました。  NiiPhiS

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第27回新潟哲学思想セミナー(NiiPhiS)は、講師に東京大学から納富信留先生をお招きし、「ギリシア哲学の可能性」を主題として開催されました。今回は、今年3月に新潟大学を退官された栗原隆先生も講師として参加してくださいました。

栗原先生は「色と心--ヘーゲルによるゲーテの『色彩論』の受容をめぐって」という表題で、ゲーテの色彩研究がヘーゲルに与えた影響と、ヘーゲルが色彩論を『自然哲学』の圏域から『精神哲学』の圏域で論じるようになった背景についてお話してくださいました。

LZP9xh4n5o7UIpw1506377670_1506377827.jpgヘーゲルは、ゲーテから大きな思想的影響を受けており、色彩論もゲーテの影響を受けた思想のひとつでした。ゲーテは『色彩論』で色を白と黒、光と闇の対比の中から析出しようとしていました。対立する二つのものから新たなものへ至るという展開の発想はヘーゲルにとって受け入れやすいものだったのでしょう。

ヘーゲルは『自然哲学』において色彩について論及していましたが、やがて『精神哲学』において色彩論が展開されるようになりました。また、ヘーゲルは『美学』の文脈でも色彩を論じています。栗原先生は「色を自然現象として『自然哲学』において論ずるよりも、生き生きとした「心」を分析する『精神哲学』の「人間学」においてこそ、扱うべきだという思いを強くしたに違いない」という見方をされていました。

納富先生は「始まりを問う哲学史―複眼的ギリシア哲学史への試み」という表題でお話してくださいました。哲学史を論じるというのは「始まりを問い、テクストを扱い、場を明らかに示す」ことであると納富先生は主張されています。「始まり」を問い遡ることは、それが始まりをなすところの「全体」を掴むことにつながります。哲学史を研究するさいに扱うテクストは、過去の哲学者によって書かれたものですが、読み継がれることで「現在の」テクストとして論じられ、その哲学は現代にも生き続けます。また哲学史の研究を通じて、ある事項がどのような背景で問題化され考えられてきたかという歴史的な事項を知ることで、問題に正しくアプローチすることが可能となります。

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哲学はそのつど新たに始まるものですが、哲学という思索営為の総体は古代ギリシアで始まりました。そうすると、誰が最初の哲学者なのかということが問われます。しかし「最初の哲学者」とされる候補は少なくありません。そこで、納富先生は「複眼的」視野をもって哲学史をみることを提案しています。「始まり」をひとつに限定するのではなく、複数措定することで、多様な視点が生まれ、より豊かな見方ができるようになるのではないかと先生はお話ししてくださいました。

今回の先生方のお話を通じて、ある哲学や思想はただ一人の哲学者によって完結するものではなく、「始まり」から受け継がれてきた諸要素や同時代の他の思想家、社会状況などが影響しあって成立しているということを強く再認識させられ、哲学史の重要性を痛感いたしました。

最後に、今回のセミナーでご講演いただいた納富先生、栗原先生に感謝を申し上げ、第27回哲学思想セミナーの報告とさせていただきます。

[文責=新潟大学大学院現代社会文化研究科修士課程 佐藤夏樹]

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