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2009年6月26日

ディアスポラの思想は「国民国家」に何を提起するのか 【お知らせ】

sc0009bba3_1.jpg 第1回 新潟哲学思想セミナー

ディアスポラの思想は
「国民国家」に何を提起するのか


講師:早尾貴紀 (東京大学UTCP研究員)

日時:2009年6月26日(金)18:15─20:00
場所:新潟大学人文社会学系棟
   第一会議室(B-221)

近現代のヨーロッパ政治思想を、国民国家やナショナリズムの観点から振り返ってみるとき、そこにはつねに「ユダヤ人問題」がある。シオニズム、イスラエル国家を背景としたパレスチナ問題は、現在もなお、混迷の度を深めている。出口のない袋小路にもみえるこの状況に、現代の思想は、いったいいかなる応答責任を果たし未来への活路を見出すことができるのだろうか。

今回が記念すべき第1回目となる「新潟哲学思想セミナー」では、東京大学特任研究員の早尾貴紀さんにお越しいただき、昨年上梓された著書『ユダヤとイスラエルのあいだ』を出発点としながら、本書の背景や、それにまつわる最近の関心を語っていただきます。早尾さんは、パレスチナ/イスラエル問題の思想的課題を正面から引き受けるべく、「ディアスポラの思想」の可能性を追究しようとしている気鋭の若手研究者です。本セミナーでは、早尾さんのお話を伺うのみならず、著書の問題提起について早尾さんと討議を深めることを通じて、来たるべきディアスポラ思想の可能性を探ってみる予定です。

◎ 講師プロフィール
早尾貴紀(はやお・たかのり)。1973年生まれ。東京大学「共生のための国際哲学教育研究センター」(UTCP)特任研究員。専門は、ヨーロッパ社会思想史。著書に『ユダヤとイスラエルのあいだ──民族/国民のアポリア」(青土社、2008年)、編著に『ディアスポラと社会変容──アジア系・アフリカ系移住者と多文化共生の課題』(浜邦彦氏との共編、国際書院、2008年)、訳書に、ジョナサン&ダニエル・ボヤーリン『ディアスポラの力──ユダヤ文化の今日性をめぐる試論』(赤尾光春氏との共訳、平凡社、2008年)など。関連サイト:「早尾貴紀:本のことなど

◎ 新潟哲学思想セミナーとは
(Niigata Philosophy Seminar : 通称 NiiPhiS[ニーフィス])
今年度より新潟大学の若手哲学研究者を中心として立ち上がった新しい公開セミナーです。いま精力的に活躍されている講師を毎回お招きして、哲学・思想にまつわる現代の諸問題に積極的に取り組んでいきます。事前予約等は一切必要ありません。どなたでもお気軽にご参加ください。

主催:新潟哲学思想セミナー(世話人=宮﨑裕助・城戸淳)
共催:新潟大学人文学部哲学・人間学研究会
お問い合わせは、以下のメールアドレス(宮﨑宛)まで。
 

ポスター(PDF)はこちら