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2011年3月29日

卒業論文を紹介します 【お知らせ】

大学4年生にとって一番の大仕事は卒業論文の執筆である。なにしろ4年間の学業の成果を一本の論文という形にまとめなければならない。はじめての挑戦にはいつも波乱がまっている。学生も大変だが、われわれ教員のほうも毎年はらはらしている。

卒論は完成にまで至るプロセスも長い。人間学履修コースでは、3年生の冬にテーマを決め、4年生の春から初夏の構想発表会で頭だし、10月には中間発表会と題目提出を経て、秋から冬にかけて怒濤の追いこみ、晴れて1月に提出、1月か2月に卒業論文発表会と口頭試問、という次第である。

当然3年生には来年の卒論は大きなプレッシャーだろうし、また大学1・2年生やさらには高校生のみなさんにとっても、人間学ではいったいどんな卒論が提出されているのか、興味のあるところだろう。ところが、じっさいに提出された卒論をみる機会はなかなかない。過去の卒論の一部は人間学PSや言語学実験室に保管してあって見学できるし、オープンキャンパスなどでも展示しているが、やはり機会に恵まれない人もいるだろう。

そこで今回こころみに、今年度に指導した卒業論文から一篇をインターネット上で公開することを思いたち、このたび卒業する佐藤茉莉さんにお願いしたところ快諾を得た。先の記事に、人文学部のHPの履修コース紹介に公開されている卒業論文の概要を再掲載するとともに、執筆者(著作者)である佐藤さんの同意を得て、卒業論文『アウグスティヌス『告白』の時間論──人間学的側面からの再構成』全文のPDFへとリンクを張ってある。