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2017年12月15日

主権とユートピア──沖縄をめぐって 【NiiPhiS】

第28回 新潟哲学思想セミナー(NiiPhiS)
第28回新潟哲学思想セミナー(決定版)-1.jpg

主権とユートピア 
沖縄をめぐって

講師 高橋哲哉(東京大学教授)  


日時 2017年12月15日(金) 18:00~19:30
場所 新潟大学 五十嵐キャンパス
   中央図書館ライブラリーホール

基地問題を抱える沖縄では、日本からの自立を求めて、主権国家としての独立か、国家そのものからの離脱かが議論され始めている。「琉球共和社会憲法試案」を手がかりに「脱国家」の可能性を探った議論の検討を通して、主権や権力の存在にどのように向き合うべきかを考えたい。アーレントの「難民」論、デリダの「歓待」論などを参照する。


41WpKn30YzL.jpg第28回新潟哲学思想セミナーは、講師に高橋哲哉氏をお迎えします。高橋氏は、20世紀のヨーロッパ哲学を専門とされており、なかでもフランスの哲学者ジャック・デリダの研究で広く知られています。また、靖国問題や沖縄の米軍基地問題など、政治・社会・歴史をめぐる諸問題にも精力的に取り組んでこられました。とりわけ、2015年に出版された『沖縄の米軍基地──「県外移設」を考える』は、その内容から大きな反響を呼んでいます。今回のセミナーでは、普天間飛行場をはじめとした沖縄の米軍基地を「本土」に移設すべきかどうかという「県外移設」の問題や、そうした基地問題を抱える沖縄の「脱国家」の可能性について考えるといった内容で講演していただきます。多くのみなさまのご来場をお待ちしております。 


◎ 講師プロフィール:高橋哲哉(たかはし・てつや)1956年福島県生まれ。東京大学文学院総合文化研究科教授。専門は哲学。政治、社会、歴史の諸問題にも広く取り組んでいる。主な著書に『デリダ──脱構築と正義』(講談社学術文庫、2015年)、『沖縄の米軍基地──「県外移設」を考える』(集英社新書、2015年)、『国家と犠牲』(NHKブックス、2005年)、『戦後責任論』(講談社学術文庫、2005年)、『靖国問題』(ちくま新書、2005年)他。


◎ 新潟哲学思想セミナー(Niigata Philosophy Seminar:通称 NiiPhiS[ニーフィス])とは 
2009年に新潟大学を中心に立ちあがった公開セミナーです。新潟における知の交流の場となるよう、毎回、精力的にご活躍の講師をお招きして、哲学・思想にまつわる諸問題に積極的に取り組んでいきます。参加費、予約等は不要です。どなたでもご自由にご参加ください。

主催:新潟哲学思想セミナー
共催:新潟大学人文学部研究推進経費/同 哲学・人間学研究会

お問い合せは宮﨑まで
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