« 人間学合宿 2012 の記録 | メイン | 第12回新潟哲学思想セミナーが開催されました »

2012年7月20日

スピノザの異物感 【NiiPhiS】

Spinoza 第12回 新潟哲学思想セミナー(NiiPhiS)

ス ピ ノ ザ の 異 物 感

講師 國分 功一郎(高崎経済大学准教授)

日時 2012年7月20日(金) 18:10~19:40
場所 新潟大学 五十嵐キャンパス
   総合教育研究棟 A棟1階 大会議室

『スピノザの方法』  17世紀オランダ、アムステルダムのユダヤ人として生を受けながらユダヤ共同体から異端として破門され、世俗の栄誉から身を退き、レンズ磨きによって生計を立てていた孤高の哲学者スピノザ(1632--1677)。スピノザの孤独は、その生き方のみならず、哲学そのものを表している。「これほど哲学者と呼ばれるに値する哲学者もいなかったが、またこれほど罵られ憎悪された哲学者もいなかった」(ドゥルーズ)。なぜ近代的な思考にとってスピノザは「奇妙なもの」として際立ってしまうのか。スピノザ哲学の「異物感」とはいったいどのようなものなのか──

『暇と退屈の倫理学』  第12回の新潟哲学思想セミナーは、講師に國分功一郎先生をお迎えします。國分さんは、昨年博士論文(東京大学)をもとにした著書『スピノザの方法』(みすず書房)、『暇と退屈の倫理学』(朝日出版社)を続けて上梓され、専門の研究のみならず、論壇や各種メディアにおいても今たいへん注目を集めている気鋭の哲学研究者です。今回のセミナーでは、國分さん独自の観点から、ご専門であるスピノザ哲学についての入門講義をしていただきます。多くのみなさまのご来場をお待ちしています。


◎ 講師プロフィール
國分功一郎(こくぶん・こういちろう)1974年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。高崎経済大学経済学部准教授。専門は、17世紀哲学・フランス現代思想。著書に『スピノザの方法』(みすず書房、2011年)、『暇と退屈の倫理学』(朝日出版社、2011年)。TwitterID: @lethal_notion

◎ 新潟哲学思想セミナー(Niigata Philosophy Seminar:通称 NiiPhiS[ニーフィス])とは
2009年に新潟大学を中心に立ちあがった新しい公開セミナーです。新潟における知の交流の場となるよう、毎回、精力的にご活躍の講師をお招きして、哲学・思想にまつわる諸問題に積極的に取り組んでいきます。予約等はいっさい必要ありません。どなたでもご自由にご参加ください。

主催:新潟哲学思想セミナー(世話人=宮﨑裕助・城戸 淳)
共催:新潟大学人文学部(研究プロジェクト支援経費)/同哲学・人間学研究会

お問い合せは宮﨑まで


→ ポスターはこちら