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2013年4月 4日

ドストエフスキー、作家の顔、小説の声 【お知らせ】

bamba_cover 第13回 新潟哲学思想セミナー(NiiPhiS)

ドストエフスキー、
作家の顔、小説の声


講師 番場 俊(新潟大学准教授)

日時 2013年4月4日(木) 17:30~19:00
場所 新潟大学 五十嵐キャンパス
   人文社会学系棟 第一会議室(B棟2階)

 フーコーといえば誰でもあのスキンヘッドの精悍な顔つきを想起するし、バルトのあの優しい表情を思い浮かべずに『明るい部屋』を読むことはほとんど不可能だ。ドストエフスキーの陰鬱極まりない顔も同様である。だが、文学や思想を読みながら「作家の顔」を思い浮かべるとは、いったいどういうことなのだろうか。小説はフィクションである。フィクションであるからには、端的に嘘といってもよい。ならば、「ドストエフスキー」の名のもとにその小説を論ずるとは、どのような営みなのだろうか。「小説の声」は、はたして誰に帰属するのか──

 第13回の新潟哲学思想セミナーは、講師に番場俊先生をお迎えします。番場先生は、新潟大学でも長く教鞭を執っておられ、ご存知の方も多いのではないのでしょうか。昨年末には、待望のご著書『ドストエフスキーと小説の問い』(水声社)が上梓されました。今回のセミナーは、本書にちなんで、『罪と罰』や『カラマーゾフの兄弟』でよく知られたロシアの小説家ドストエフスキーの新しい「顔」、今日性に迫ります。番場先生ならではのドストエフスキー入門となるセミナーです。多くのみなさまのご来場をお待ちしています。

◎ 講師プロフィール
番場俊(ばんば・さとし)1969年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得満期退学。新潟大学人文学部准教授。専門は、ロシア文学・表象文化論。著書に『ドストエフスキーと小説の問い』(水声社、2012年)ほか。

◎ 新潟哲学思想セミナー(Niigata Philosophy Seminar:通称 NiiPhiS[ニーフィス])とは
2009年に新潟大学を中心に立ちあがった新しい公開セミナーです。新潟における知の交流の場となるよう、毎回、精力的にご活躍の講師をお招きして、哲学・思想にまつわる諸問題に積極的に取り組んでいきます。予約等はいっさい必要ありません。どなたでもご自由にご参加ください。

主催:新潟哲学思想セミナー(世話人=宮﨑裕助・城戸 淳)
共催:新潟大学人文学部哲学・人間学研究会

お問い合せは宮﨑まで


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