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2014年7月18日

啓蒙の盲点、啓蒙批判の盲点 【お知らせ】

ohashi.jpg 第17回 新潟哲学思想セミナー(NiiPhiS)

啓蒙の盲点、啓蒙批判の盲点

講師 大橋完太郎(神戸女学院大学准教授)
コメンテーター 逸見龍生(新潟大学准教授)

日時 2014年7月18日(金) 18:15~19:45
場所 新潟大学五十嵐キャンパス
   総合教育研究棟 D-301(旧地域国際交流促進室)

 近代主義としての啓蒙批判の要点はどこにあるのだろうか? アドルノとホルクハイマーの『啓蒙の弁証法』(1947年)は、そうした啓蒙批判のなかでも、もっともよく知られた書物である。だが、その批判はいったいどこに行き着くのだろうか。そうした議論の先、あるいはその手前には、近代の啓蒙批判に収まらないオルタナティヴな啓蒙思想の姿が見出されないだろうか。とりわけ、ディドロ、ルソー、サドの思考のうちに。それは、いったいいかなるものだろうか──

 第17回の新潟哲学思想セミナーは、講師に大橋完太郎氏をお迎えします。大橋さんは、18世紀フランスの作家・思想家ディドロを中心とした啓蒙思想を専門としつつ、近代から現代思想の諸領域に至るまで幅広く活躍されています。大橋さんの著書『ディドロの唯物論』は、学会でも大きな反響を呼び、表象文化論学会賞を受賞されました。今回のセミナーでは、本学より、逸見龍生さんにもコメンテーターとして登壇いただき、フランスの啓蒙思想の面白さや奥深さをめぐって大橋さんとともに論じてもらう予定です。多くのみなさまのご来場をお待ちしています。

◎ 講師プロフィール
大橋完太郎(おおはし・かんたろう) 1973年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。現在、神戸女学院大学文学部准教授。専門は、フランス近代思想・表象文化論。著書に『ディドロの唯物論──群れと変容の哲学』(法政大学出版局、2011年)ほか。
逸見龍生(へんみ・たつお) 1964年生まれ。現在、新潟大学人文学部准教授。

◎ 新潟哲学思想セミナー(Niigata Philosophy Seminar:通称 NiiPhiS[ニーフィス])とは
2009年に新潟大学を中心に立ちあがった新しい公開セミナーです。新潟における知の交流の場となるよう、毎回、精力的にご活躍の講師をお招きして、哲学・思想にまつわる諸問題に積極的に取り組んでいきます。予約等はいっさい必要ありません。どなたでもご自由にご参加ください。

主催:新潟哲学思想セミナー(世話人=宮﨑裕助・城戸 淳)
共催:新潟大学人文学部(研究プロジェクト支援経費)/同 哲学・人間学研究会

お問い合せは宮﨑まで


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