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2009年3月 8日

シンポジウム終了。 【イベントの記録】

シンポジウム「生の矛盾は解消されるのか」は昨日盛会のうちに終了しました。

会はアットホームな雰囲気のなかで行われ、先生方の熱のこもった講演、ドイツ語・英語・日本語で交わされる対話を通じて参加者は、濃密な時間を過ごすことができました。

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久保先生の講演は、ホンブルク時代のヘルダーリンが練り上げようとしていた「生の認識」を「エンペドクレスの死」に至る文献を辿り直して跡づけた非常に重厚なお話でした。

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エンゲルハルト先生の講演は、ヘーゲルの矛盾概念に、現代論理学のパラコンシステント論理等の知見を踏まえたうえで再解釈を施し、その核心を救い出そうとする刺激的なお話でした。

久保先生、エンゲルハルト先生、そして発表とともに通訳を担当された満井先生、どうもありがとうございました。