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2010年4月 1日

イスラームの婚姻論──ガザーリー、イブン・アラビー、カラダーウィー 【お知らせ】

青柳かおる訳注・解説『現代に生きるイスラームの婚姻論』 第4回 新潟哲学思想セミナー [NiiPhiS]

イスラームの婚姻論
──ガザーリー、イブン・アラビー、カラダーウィー


講師 青 柳 か お る (新潟大学准教授)

日時 2010年4月1日(木) 17:00~18:45
場所 新潟大学 人文社会学系棟 第一会議室 (B棟2階)
『宗教諸学の再興』

イスラーム世界におけるセクシュアリティーは、今日の欧米式の通念からはかなり異質なものに見える。だが、現代におけるイスラーム世界の重要性を考えるとき、われわれはイスラームの女性観・ジェンダー・性愛観・婚姻・性行為・生殖などの諸問題を、その宗教思想や世界観にまで遡って理解する必要があるのではないか──。

第4回の新潟哲学思想セミナーは講師に青柳かおる氏をお迎えします。青柳氏は古典時代のイスラーム神学・哲学・神秘主義の思想史研究を主たる課題とし、さらにはイスラームにおける性に関する問題や生命倫理にまで研究の射程をひろげつつ、現在精力的に活躍されており、昨年12月に新潟大学に着任されました。

今回のセミナーでは、イスラームの宗教や思想、婚姻を中心とするセクシュアリティー問題への入門的なレクチャーとして、ふだんわたしたちには馴染みのうすい事柄についても分かりやすくお話しいただく予定です。多くのみなさまのご来場をお待ちしています。


◎ 講師プロフィール
青柳 かおる(あおやぎ かおる) 東京外国語大学アラビア語学科卒業、東京大学大学院人文社会系研究科アジア文化研究専攻イスラム学専門分野博士課程修了。博士(文学)。東京大学文学部助教を経て、現在は新潟大学人文学部准教授。専門はイスラーム思想史。著書に『現代に生きるイスラームの婚姻論――ガザーリーの「婚姻作法の書」訳注・解説』(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所、2003年)、『イスラームの世界観――ガザーリーとラーズィー』(明石書店、2005年)、『面白いほどよくわかるイスラーム――教義・思想から歴史まで、すべてを読み解く』(塩尻和子監修、日本文芸社、2007年)、ほか。

◎ 新潟哲学思想セミナー(Niigata Philosophy Seminar:通称 NiiPhiS [ニーフィス])とは
昨年、新潟大学を中心に立ちあがった新しい公開セミナーです。新潟における知の交流の場となるよう、毎回、現在活躍されている講師をお招きして、哲学・思想にまつわる諸問題に積極的に取り組んでいきます。予約等はいっさい必要ありません。どなたでもご自由にご参加ください。

主催:新潟哲学思想セミナー(世話人=宮﨑裕助・城戸 淳)
共催:新潟大学人文学部哲学・人間学研究会
お問い合せは城戸まで


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