社会調査の基礎: 偏差値の出しかた
新潟医療福祉大学で「社会調査」の授業をやっています。その内容について自分のブログでエントリを書いたのですが、ここを読む人にとっても有用だろうと思いますので、コピペしちゃいます。
内容は、「身長」をネタに、〈各ケース〉と〈ケースの分布〉の間を行ったり来たりしながら、観測値→平均→偏差→(分散→)標準偏差→標準得点(→偏差値)と順番に計算していくというものです。
こんなものは、EXCELとかそれに類したソフトで何も考えずに(何も理解せずに)30秒もあれば出せます。それはそのとおり。調査報告書は、統計学の基礎概念について何も理解してなくても書けてしまうのです。しかし、社会調査を学ぶことの意味は(量的調査の場合特に)自分で調査して分析することにあるわけではなく(「なく」というと言い過ぎかも)、むしろ他人の調査・分析の意味を批判的に受容することにこそあり、それにはEXCELの機械的な計算機能は何の役にも立ちません。リテラシーは読み書き能力といわれますが、書くより読む方が難しいのです。理解してない人には読めないのです。
基本概念について理解を得るには、簡単な事例で、数値同士の概念的な関係を理解するのが一番です。まあ能書きはこれくらいにしましょう。興味ある人は「続きを読む」をクリックしてみてください。