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言語学 アーカイブ


2009年8月 8日

新潟大学言語研究会(NULC)のご紹介  【言語学】

新潟大学言語研究会(NULC)のご紹介

<主旨>本研究会は、新潟大学および近隣の大学における言語研究者および大学院生の研究成果の発表、研究情報交換、相互批評、切磋琢磨のための場を構築することを目的とする。本研究会は、研究対象となる東西の言語の種類や、理論言語学・応用言語学、あるいは共時的研究・通時的研究といった方法論上の相違を超えて、会員相互の自由闊達な意見交換を目指す集まりである。その主旨に沿って、年間の研究会を企画・実施し、随時、講演会等を企画するものとする。

会 長:福田一雄
副会長:秋 孝道
世話人:高田晴夫、三井正孝

<事務局>〒950-2181 新潟市西区五十嵐2の町8050番地
    新潟大学人文学部人間学講座言語学・福田研究室内
    Phone/Fax 025-262-6417

<発足>平成13年7月13日
<会員数>55名
・構成:新潟大学教員、新潟大学大学院生(博士前期・博士後期)とその修了生、 および他大学教員
<会費>無料
<活動内容>
・年1回の総会、年4~5回の研究会
・講演会の企画(随時)
・新潟大学内の学部・大学院における言語学系プロジェクトとの緊密な連携
<ホームページ> http://www.human.niigata-u.ac.jp/~blog/top/NULC/2009/12/

2009年5月20日

自己紹介  【】

福 田 一 雄 (ふくだ かずお)

言語学を担当しています。言語学には様々な研究分野や研究方法がありますが、私は特にロンドン学派の M. A. K. Halliday が1960年代に創始した選択体系機能言語学(Systemic Functional Linguistics = SFL)に関心があり、研究を続けています。この理論は言語をできる限り包括的、体系的に捉えようとする機能論的、意味論的、テクスト論的、社会記号論的アプローチです。もう一つの研究分野は語用論(Pragmatics)です。コミュニケーションにおける言語を扱う分野で、言語哲学とも深い関係があります。

 現在の主な研究関心

選択体系機能言語学の中でも、私は特に「主題構造論」について考えてきました。Fukuda, Kazuo (2006) Theme-Rheme Structure: A Functional Approach to English and Japanese. Niigata University Scholar’s Series No.5 はその面の中間的まとめです。

最近は、「主題」や「格」の概念に関連して、日本語における「無助詞」の現象に興味を持っています。助詞を伴わない表現です。これは選択体系機能言語学だけでなく、日本語学や語用論にも深い関係がありそうで、大変面白いトピックだと思っています。

その他に、SFL理論によって日本語をどのように説明できるかというテーマや、社会的語用論としてのポライトネス理論が日本語による敬語行動をどのように説明できるか、といったことに関心があります。

研究を離れると、大のスポーツ好きです。たいていは観戦するばかりですが、今でもたまに学生諸君とボーリングに行ったりしています。

2009年3月 1日

言語学とは  【言語学】

言語学は,ことばの仕組みと働きについて広く学びます。たとえば,1)世界の数多くの言語は,どのように互いに異なっているのか,2)しかし,共通の本質のようなものがあるのだろうか,3)ことばによるコミュニケーションがしばしば失敗するのはなぜだろうか,4)逆に,一見つじつまがあわないやりとりでも,コミュニケーションが立派に成立することがあるのはなぜだろうか,5)ことばは,なぜ,どのようにして,変化するのか,6)日本語と日本社会・日本文化との間には,何らかの関係があるのだろうか,などです。言語学の理論面を中心とする勉強と,ことばの実例のデータ分析を中心とした勉強の両方を行ないます。ことばを分析する能力を養うと同時に,ことばに対する認識を深め,ことばに関する感覚を磨くことが求められます。