卒業論文中間発表会終了。 【イベントの記録】
4年生のみなさんはこの発表を終えたことで、卒論の題目を届出た後(15日締切)、いよいよ卒論完成にむけて執筆に専念することになります。
当日の様子を写真でお伝えします。
21日は、講師に熊野純彦さんをお招きして、第2回新潟哲学思想セミナー「回帰するパラドクス──第二アンチノミー証明・考」が開催されました。新潟大学の学生を中心に、20名以上の参加者によるセミナーとなりました。
今回の熊野さんのお話は、カント『純粋理性批判』の「超越論的弁証論」のなかで、これまで比較的顧みられてこなかった第二アンチノミーの議論に光を当てるものでした。昨日は、講師に早尾貴紀さんをお招きして、第1回新潟哲学思想セミナー「ディアスポラの思想は「国民国家」に何を提起するのか」が開催され、20名ちかい参加者によるセミナーとなりました。
早尾さんは、昨年刊行された『ユダヤとイスラエルのあいだ』の議論を踏まえて、アーレント、ブーバー、サイード、ボヤーリン兄弟などの思想を紹介しつつ、さらに、新たなディアスポラ主義をめぐるご自身の精力的なお仕事の一端をお話しされました。
【→『ディアスポラから世界を読む──離散を架橋するために』刊行記念シンポジウム】
大学院生やフロアの方々からは、国家の成立、大学の課題、ユダヤと「女性」性、パレスチナ・イスラエル問題の特殊性と普遍性、ディアスポラ思想の可能性などなど、多岐にわたる質問が出て、活発な討論が行なわれ、刺激的な時間を共有することができました。
新潟哲学思想セミナーは、今後とも、多彩な講師をお招きし、知の交流の場として発展させていきたいと考えています。ご支援のほど、よろしくお願い申しあげます。