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2016年2月 アーカイブ


2016年2月23日

第20回新潟哲学思想セミナーが開催されました  【NiiPhiS】

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 第20回新潟哲学思想セミナーは、講師に石岡良治先生をお招きし、「視覚と言語はどのように齟齬をきたすのか──『視覚文化「超」講義』再論 」というテーマのもと開催されました。以下に、今回のセミナーの内容をご紹介します。
 
 長大な小説などの文章作品を読んでいると、ふと冒頭を忘れてしまうことがあります。これは必ずしも単なる注意の不足や、記憶力の欠陥によって引き起こされるわけではありません。むしろそれは、情景の推移や主題の展開、それらの局所的な因果を詳細に捉えようとし、文面を入念にたどるときほど起こります。逆説的ですが、文章を注意深く読むこと、文章に没頭することが、冒頭部の忘却をもたらしているのです。
このような、物語の因果的な連鎖はどのように把握されるのでしょうか。物語全体はどのようにして一望可能になるのでしょうか。石岡先生はこのような文章作品における「一望性」に着目し、それを映像作品にも応用することで、映像作品における一望性について考察します。
IMG_0661.JPG  石岡先生はまず、ルーブ・ゴールドバーグ・マシンのイラストを挙げます。これは俗に言う「ピタゴラ装置」の原型です。このイラストでは「ある簡単な作業が次の仕掛けを動かし、その仕掛けがまた次の仕掛けを作動させる...」という様が、一枚の絵の内に完結しています。そのため、我々は一目でその装置の全体図を把握することができます。これはすなわち、ルーブ・ゴールドバーグ・マシンのイラストには一望性がある、ということを示しています。
 それに対して映像作品のピタゴラ装置はどうでしょうか。ピタゴラ装置では、カメラは装置全体を映すことはあまりありません。映したとしてもほんの数秒です。カメラが映すのは、一連の装置のうちの、因果関係がまさにはたらいているごく一部のみです。そのため我々は、ふと気が付くと装置の「最初の一突き」を忘れてしまいます。ここまでどのような因果関係の連鎖があったのか、思い出せなくなってしまうのです。つまり映像作品においては、全体を一望することは困難なのです。
 IMG_0666.JPG今回のセミナーでは、このような「一望性」の観点を中心に、様々な方向から視覚と言語の「齟齬」を分析して頂きました。此度のセミナー「視覚と言語はどのように齟齬をきたすのか」では、視覚文化論という分野に触れ、古典的な芸術作品から現代の大衆文化まで、日常に溢れている視覚文化への新しい視点を得る貴重な機会となりました。
 最後になりましたが、今回のセミナーのため遠方よりお越しくださいました石岡先生に感謝を申し上げ、第20回新潟哲学思想セミナーの報告とさせていただきます。
[新潟大学人文学部4年・佐野達志]

2016年2月10日

卒業論文発表会(口頭試問)お疲れ様でした  【イベントの記録】

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2016年2月 5日

卒業論文の概要の提出について  【お知らせ】

人間学4年生(卒論提出済)のみなさんへ
みなさんの卒業論文の概要を人文学部のWebページに公開しますので、下記の要領にてメールで卒論要旨を提出してください。

〆切 2016年2月5日(金)17:00

宛先 kaoru@human.niigata...
(迷惑メール防止のため、@マークは全角に、human.niigata以下は全学共通なので省略してあります)

メールの件名は、卒業論文概要・氏名 として送ってください。
 形式 テキスト(.txt)、Word(.doc または.docx)のいずれかで
 分量 1400~1500字程度
 内容 卒業論文の概要(題目および氏名は必ず記載すること)

注意事項 
事前に卒業論文指導教員のチェックを受けてください。
写真・図版は原則として掲載しません。卒論の性格上,掲載する必要がある場合,著作権上の問題が生じないものに限ります。
過去の概要は、
http://www.human.niigata-u.ac.jp/category/education/program/
を参照してください。

主専攻プログラム(人間学分野)委員

2016年2月 6日

卒業論文発表会(口頭試問)時間割  【お知らせ】

2015年度心理人間学主専攻プログラム人間学分野
卒業論文発表会(口頭試問)時間割

2016年2月6日(土)12:00 開始
総合教育研究棟D棟3階国際センター教室1,2
人間学卒論口頭試問2015年度時間割修正版20160112PDF.pdf

1月29日(金)までに、副査の教員に卒業論文を提出してください。

卒業論文発表会(口頭試問)  【お知らせ】

平成27(2015)年度の人間学履修コースの卒業論文発表会(口頭試問)を下記のように行います。

とき 平成28(2016)年2月6日(土)12:00 開始
ところ 総合教育研究棟D棟3階国際センター教室1,2(控え室 3)
    *時間割は資料室およびブログに掲示します。

 発表会(口頭試問)では、最初に発表者がA4で1枚(1400字程度)の卒業論文の概要(指導教員が確認済のもの)を審査員および傍聴者に配布し、それに基づいて5分以内で簡潔に自分の卒論について報告した後、主査・副査による口頭試問になります。
 発表者は各自で配布する概要を40部用意してください。発表会は合計で1人あたり25分を予定しています。
 なお、概要は、事前に指導教員のチェックを受けてください。後日、人文学部のwebページに公開されます。
 また当日、発表者の皆さんには人文学部の「カリキュラム満足度アンケート」を配布します。発表会終了までに、回答した用紙を必ず主専攻プログラム委員に提出するようにしてください。

この発表会は公開で実施されますので、他の学年の学生も傍聴することができます。
 卒業論文発表会(口頭試問)終了後、恒例の懇親会(追い出しコンパ)が企画されています。別途掲示いたしますので、ぜひご参加ください。

主専攻プログラム(人間学分野)委員

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