井山 弘幸 著
パラドックスの科学論
科学的推論と発見はいかになされるか
新曜社
46判・312頁
税込定価 2940円
ISBN978-4-7885-1327-3
2013年3月15日発行
⇒出版社紹介ページ
【本書の紹介文】
パラドックスとは何か、その魅力はどこにあるのでしょう。
「一見、不合理であったり矛盾したりしていながら、よく考えると真理である事柄。逆説」と辞書にはあります。「アキレスと亀」の話などが有名ですね。パラドックスはあらゆる分野に現われますが、特に科学の分野には多く、科学的発見が世間の常識を覆すことでなされることが多いからでしょう。
本書は、科学の歴史に現われてきた多くのパラドックスを、ユーモアをまじえて詳述します。「アキレスと亀」の卓抜な解釈から始めて、サイズの話、「量る」ことのパラドックス(「たましい」や「幸せ」を量る)、ニセ科学、セレンディピティー論(発見のパラドックス)、そしてサンデル先生の白熱教室でおなじみの「路面電車問題」などまで、さまざまなパラドックスを取り上げ、意想外の思考が展開されます。パラドックスの魅力を満喫させてくれる第一級の読み物・テキストです。
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人文学部の人間学履修コースで言語学を教えてこられた福田一雄先生が、2013年3月をもって定年退職されます。最終講義は下記のように予定されています。
福田一雄先生 最終講義
講義題目 「M. A. K. ハリデーの言語観」
日時 3月23日(土)午後4時30分~5時50分
場所 チサンホテル「越後東」の間(プラーカ1の4階)
新潟県新潟市中央区笹口1-1 Tel: 025-240-2111
去る3月2日(土)、新潟大学駅南キャンパスにて国際シンポジウム「
Über die Identität(同一性を超えて)」が開催されました。今回は、ドイツ観念論研究の碩学、マンフレート・フランク氏(テュービンゲン大学)、クリストフ・ヤメ(リューネブルク大学)氏をお迎えし、企画者の栗原隆氏(新潟大学)を加えて三名の方々から、それぞれ下記の論題でご報告をいただきました。また、特定質問者として久保陽一(駒澤大学)、大河内泰樹(一橋大学)、竹峰義和(東京大学)の各氏を、通訳として満井裕子氏(実践女子大学)をお迎えしました。当日は人文学部の教員をはじめ、ドイツ哲学や文化に関心をもつ学生や、学外の方々にもお集まりいただきました。皆様ご来場ありがとうございました。
論題(発表順)
■マンフレート・フランク「同一性と非同一性の同一性──『絶対的同一性体系』へと至るシェリングの道程」
■栗原 隆「連続性と同一性──シェリングの同一哲学に対する剽窃疑惑をめぐって」
■クリストフ・ヤメ「想像にとっての真理──若きヘーゲルとヘルダー」
フランク氏、ヤメ氏のドイツ語原稿(※前者のみ邦訳あり)は、日本ヘーゲル学会HP(
http://hegel.jp/)からダウンロード可能です(2013年3月現在)。ヤメ氏については、ドイツ語原稿から原典引用部分を中心に訳出したレジュメがありますので、こちら[→
PDF]からご覧ください。
以下に各氏による報告の概要を記しました。
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