第17回新潟哲学思想セミナーが開催されました 【NiiPhiS】
第17回新潟哲学思想セミナーでは、講師に神戸女学院大学の大橋完太郎先生をお迎えし、「啓蒙の盲点、啓蒙批判の盲点」というテーマでお話いただきました。
第二次大戦後にアドルノとホルクハイマーの『啓蒙の弁証法』によって、18世紀以来の啓蒙思想は批判を受けました。しかし18世紀のフランス、ひいてはヨーロッパの知識人たちによる啓蒙の活動と、アドルノらによって告発された啓蒙の姿には差異があるのではないか、そしてその差異はいかなるものか。お話しでは主にこの問いが扱われました。