人間学合宿2014の記録 【イベントの記録】
日程:7月12日(土)〜13日(日)
行先:会津喜多方〜史跡若松城址・鶴ヶ城
宿泊先:会津柳津温泉 内田屋
2014年7月5日(土)新潟大学五十嵐キャンパスにて,講演会「言語で巡るシベリアの旅 -- 北方の人々のことばと暮らし」が行われました.日本の北方に分布する5つの民族の言語・人々・暮らしについて,「学外の講師+江畑」の5名が話題を提供しました.事前受付の質問に加え,当日の来場者からもたくさんの質問を頂きました.英語や日本語のような大言語だけでなく,こうした「小さな」言語にも独自の世界・文化が広がっています.それらは,我々の想像も及ばないような特異性を有していることもあれば,私たちにとって意外な親近感を抱かせるようなものもあることを気づかせてくれました.
第16回新潟哲学思想セミナーは、講師に古田徹也先生をお迎えして、「行為と行為でないものの境界」というテーマで開かれました。ご講演は、行為という概念の奥行きを広げるだけ広げたうえで、そこで捉えきれないものをどう考えるか、というものでした。
古田先生によれば、行為論は、「私が手をあげるという事実から、私の手があがるという事実を引いたら、後には何が残るのか」といウィトゲンシュタインの問いが起点となっています。たしかに行為を意図や意志の有無で特徴づけるという考え方が支配的ではありますが、しかし意図的行為はあくまでも行為の一側面にすぎません。実際には「意図せざる行為」が世の中にあふれているわけですから、ここであらたに、「(図らずも)やってしまったという事実から、起こってしまったという事実を引いたら、後には何が残るのか」という問題が生じてきます。ご講演はおもにこの問題の解答を探る試みでした。
人間学合宿2014の詳細な日程が決まりました.ご確認をお願いします(詳細は配布されるプリントを参照してください).今から参加することも可能ですので,都合がつくようになった方は幹事の鈴木さんまでご連絡してください!
7月12日(土) 10:00まで 新潟大学西門 集合・出発
会津喜多方観光など
7月13日(日) セミナー・鶴ヶ城見学など
15:00 新潟大学西門 到着・解散
持ち物: 会費12,000円,昼食代,タオル・バスタオル・歯ブラシ・寝巻き,観光用の小さめのバッグ
7月5日(土)開催の講演会のお知らせです.学部学生を主たる対象としています.事前申込不要ですので,お気軽にお越しください:
日本海の向こう側には,シベリアの大自然が広がっています.シベリアでは多種多様な30以上もの先住民言語が話されており,それらはロシア語ともまた異なるものです.知られざる隣人たちのことばと暮らしについて,現地でフィールドワークを重ねる専門家たちが分かりやすく解説します!
日時 2014年7月5日(土) 13:00-17:30
会場 新潟大学 総合教育研究棟D301
プログラム
13:00-13:20 「北方に暮らす人々とことば」江畑 冬生 (新潟大学)
13:20-14:00 「アリュートル語とアリュートルの人々」永山 ゆかり (北海道大学)
14:00-14:40 「イテリメン語とイテリメンの人々」小野 智香子 (千葉大学)
14:40-15:20 「ユカギール語とユカギールの人々」長崎 郁 (国立国語研究所)
15:40-16:20 「エウェン語とエウェンの人々」鍛治 広真 (東京大学)
16:20-17:00 「サハ語とサハの人々」江畑 冬生
17:00-17:30 「討論・質問」