卒業論文 中間発表会  お知らせ

平成28(2016)年度 人間学分野 卒業論文中間発表会

本年度の人文学部心理・人間学主専攻プログラム人間学分野の卒業論文の中間発表会を、次の日程でおこないます。

 日時 10月 10日(月)13時から  

   場所 総合教育研究棟 G415(G棟4階)

 卒業予定の4年生は、発表用のレジュメを40部用意して出席してください。 ひとり発表と質疑応答で15分程度を予定しています。

・2、3年生の参加も歓迎します。とくに3年生は来年度にむけた準備になりますので、ふるって参加してください。

・卒業予定の4年生の不参加は原則認めていませんが、どうしても出席できない場合は、必ず卒論担当教員に承諾を得たうえで個別に指導を受けてください。

・発表会のあとに、コンパを予定しています。是非参加ください。

心理・人間学主専攻プログラム人間学分野(2016.8.9掲載)

卒論中間発表会が行なわれました  イベントの記録

10月10日に毎年恒例の卒論中間発表会が行なわれました。

卒論の本格的な執筆作業に向けて大変実りのある会となりました。皆さまお疲れさまでした。

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2016年9月29日

野家啓一先生講演会 ご参加いただきありがとうございました  イベントの記録

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2016年9月23日

野家啓一先生講演会「精神医学と哲学のあいだ」  お知らせ

「間主観的感性論研究推進センター」講演会

 

 精神医学と哲学のあいだ

──木村敏に学んだこと──

  講師 野家啓一(東北大学総長特命教授)

 

日時 2016年9月28日(水)18:00~20:00
 場所 新潟大学 五十嵐キャンパス 総合教育研究棟 D-301

 入場無料、事前予約不要

主催:新潟大学人文社会・教育科学系附置「間主観的感性論研究推進センター」 
 共催:新潟大学人文学部哲学・人間学研究会

問い合わせ先 栗原隆:E-mail:kurihara@human.niigata-u.ac.jp

公開研究会「自然の移ろいと精神の対話」  お知らせ

「間主観的感性論研究推進センター」

公開研究会「自然の移ろいと精神の対話」 

9月25日(日)新潟大学駅南キャンパス「ときめいと」

どなたでもご自由にお出でください。

 

10:45-11:45 栗原 隆(新潟大学人文学部教授)
                         自然の詩情と精神の忘恩
13:00-14:00 古田徹也(新潟大学教育学部准教授)
                        「道徳的運」再考――の英米圏の議論をめぐって――
 
14:10-15:10 細田あや子(新潟大学人文学部教授)
                        「井戸の中の男」「一角獣と男」「月日の鼠」の図像伝承
15:20-16:20 辻元早苗(舞踊家)
                          舞踊作品における発想・主題とその表現方法について――作品『うつろい』に表された自然と人間との呼応、ジャンルを超えた身体と魂の対話――

                         

新潟大学人文社会・教育科学系附置「間主観的感性論研究推進センター」

問い合わせ先 栗原隆:E-mail:krihara.png

2016年9月18日

第22回新潟哲学思想セミナーが開催されました。  NiiPhiS


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第22回新潟哲学思想セミナーでは、講師に岡山大学の岡本源太先生をお招きし、「ジョルダーノ・ブルーノを読むジョン・トーランド――汎神論の発明」というテーマで開かれました。

IMG_2256.JPGアイルランドの自由思想家であるトーランドがルネサンスの哲学者であるブルーノからどのような影響を受け、汎神論を発明するにいたったのかについて、ブルーノとトーランドの思想を比較しながら、お話をしていただきました。トーランドは意見の多様性を推奨し、中立無差別の立場について述べていたそうです。また、世界や宇宙を有限なものとして捉えるのではなく、無限に広がる世界として捉えるという考え方はトーランドの哲学の核心といえます。

無限の宇宙を説明するにあたって必要になるのが、あらゆる物質に内在している「運動」という力です。この力とは、私たちが目で見ることができるような物体の移動という運動だけではなく、能動的な運動と逆の受動的な力も含まれています。あらゆる物質に内在しているこの力が限定的に起こることで、私たちが目で見ることができるような運動を引き起こすそうです。


無限の宇宙のなかで、あらゆる物質は変化し、循環しています。例えば、熱いものと冷たいものは比較すれば対立的ですが、状態が異なるだけの同じものであるともいえます。つまり、対立物は存在せず、すべて比較による相対物と考えられます。そのため、宇宙という全体のなかでは、何一つ消滅せず、内在的な力によって物質の状態が変化し、破壊や産出と呼べる現象が起きています。このような相反のなかで万物は変化し、流転によってあたかも円のように循環しています。この無限に循環する宇宙を無限の宇宙と考えます。

IMG_2275.JPG言い換えれば、相反するものは流転によって一致するとみなすことができます。人間が使う概念区分はすべて比較によって生じる相反的なものであり、名前はすべて恣意的なものであるといえます。そのような相反的なものは修辞学を用いて、その都度適切かどうか考えなければなりません。哲学以外においては、ブルーノは宗教を想定的なものとして捉えていきますが、トーランドは自由検討のなかで真理や正しい道を選択できるとして、プロテスタントを信仰したそうです。

今回のセミナーでは、ジョン・トーランドやジョルダーノ・ブルーノの哲学だけでなく、それらをとおして、ルネサンス哲学の考え方について知ることのできる貴重な機会となりました。

最後になりましたが、今回のセミナーでご講演いただいた岡本先生に感謝を申し上げ、第22回哲学思想セミナーの報告とさせていただきます。

[文責=新潟大学大学院現代社会文化研究科修士課程  波多野支希]

2016年9月 8日

ジョルダーノ・ブルーノを読むジョン・トーランド――汎神論の発明  お知らせ

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第22回 新潟哲学思想セミナー(NiiPhiS)

ジョルダーノ・ブルーノを読むジョン・トーランド 
汎神論の発明


講師 岡本源太(岡山大学文学部准教授)  


日時 2016年9月8日(木) 18:30~20:00
場所 新潟大学 五十嵐キャンパス
   総合教育研究棟B棟5階プレゼンルーム

 近代の黎明とされるルネサンスは、こと哲学史においてはその影響力が見えにくく、以後の近代哲学にどのように引き継がれたのか、いまだ十分に解明されていません。本発表では、ルネサンス哲学の隠れた後裔の一例として、アイルランドの自由思想家ジョン・トーランド(John Toland, 1670-1722)の哲学を取り上げます。ロックとバークリのあいだにあって、ライプニッツやベールやクラークとの論争を通して、みずからの哲学を「汎神論」として鍛え上げていったトーランドは、1698年にルネサンスの哲学者ジョルダーノ・ブルーノ(Giordano Bruno, 1548-1600)の一連の著作を入手して以来、つねにそれを座右に置き、多数の書き込みと、部分的ながら英語訳を残しています。トーランドはブルーノからなにを受け取ったのか――ルネサンス自然主義から近世自由思想への継承の内実を探ります。

31D0ycEz8mL._SX349_BO1,204,203,200_.jpg第22回新潟哲学思想セミナーは、講師に岡本源太氏をお迎えします。岡本氏は哲学者ジョルダーノ・ブルーノを中心とするルネサンス期西洋哲学を専門とされています。ブルーノが美術史家アビ・ヴァールブルクや小説家ジェイムズ・ジョイスへ与えた影響をはじめ、ルネサンス以降のヨーロッパにおける哲学と芸術の今日的な展開を現代思想や現代芸術を手がかりに研究されています。今回のセミナーでは、アイルランドの自由思想家ジョン・トーランドの哲学から、ブルーノの哲学の反響と残存を読み解くといった内容で講演していただきます。多くのみなさまのご来場をお待ちしております。

 

◎ 講師プロフィール岡本源太(おかもと・げんた)1981年生まれ。岡山大学文学部准教授。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。専門は、ルネサンス期西洋および現代の哲学思想と芸術理論。著書に『ジョルダーノ・ブルーノの哲学――生の多様性へ』(月曜社、2012年)、『『明るい部屋』の秘密――ロラン・バルトと写真の彼方へ』(共著、青弓社、2008年)、訳書に、ジョルジョ・アガンベン『事物のしるし――方法について』(共訳、筑摩書房、2011年)他。

◎ 新潟哲学思想セミナー(Niigata Philosophy Seminar:通称 NiiPhiS[ニーフィス])とは 
2009年に新潟大学を中心に立ちあがった公開セミナーです。新潟における知の交流の場となるよう、毎回、精力的にご活躍の講師をお招きして、哲学・思想にまつわる諸問題に積極的に取り組んでいきます。参加費、予約等は不要です。どなたでもご自由にご参加ください。

主催:新潟哲学思想セミナー(世話人=宮﨑裕助・古田徹也)
共催:新潟大学人文学部哲学・人間学研究会

お問い合せは宮﨑まで
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→ポスターはこちら

2016年8月 9日

オープンキャンパスへのご参加ありがとうございました  イベントの記録

2016年8月9・10日に新潟大学のオープンキャンパスが開催されました。写真は人間学の出展ブースの様子です。県内外から多くの方にお越しいただきました。ご参加ありがとうございました。

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2016年7月26日

第21回新潟哲学思想セミナーが開催されました。  NiiPhiS

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第21回新潟哲学思想セミナーは、講師に明治大学の池田喬先生をお招きし、「誰でもあって誰でもない主体――ハイデガー『存在と時間』におけるダス・マン(ひと、世人)再読」というテーマのもと開催されました。当日は、大学内外から多くの方が足を運んでくださいました。今回のセミナーでは、『存在と時間』における「誰でもあって誰でもない主体」について、池田先生に講演していただきました。とりわけホークランドの指摘を引き合いに出しながら議論が展開されました。ホークランドの見解を受け、池田先生が試みるのは、ハイデガーが世人自己から本来的な自己への実存的変容と呼ぶ自己変化のプロセスを、順応と逸脱の移行という現象として再解釈することです。以下に、とりわけ興味深い点をご紹介します。

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『存在と時間』におけるハイデガーは、日常的な世界内存在とは誰か、という問いに対して、誰でもあって誰でもない世人(das Man/ ダス・マン)こそが、日常性の主体であると主張します。世人とは、「ひとは~と言っている(Man sagt...)」という様式で語られる、非人称の代名詞を中性名詞化した表現です。世人は人称を持たないため、「私」でも「あなた」でもない、時空的に特定不可能な存在者です。池田先生は、ハイデガー世人の公共生活を構成するものとして、「平均性」ならびに「均等化」を挙げます。世人が気にかけているのはこの平均性であり、この平均性こそ、ホークランドが言うところの「規範」や「標準」というものに相当します。平均的な規範が気づかわれるさいに問題になるのは、自他の区別であって、標準を尺度とした場合に各々が自らのふるまいの独自性を認識することです。すなわち、ふるまいの類似性ではなく、個性が問題なのです。この平均性は「例外」を監視し、あらゆる存在の可能性を均等化するため、検閲的性格を帯びています。池田先生によれば、このような均等化の検閲機能が向けられるのは、平均的な規範から見たときの奇妙な行動ではなく、その規範に従わないという意味での逸脱です。均等化は、共にいる誰もが規範に従うことによって、共同体のふるまいの尺度としての特権的な地位をその規範に与える機能を持ちます。標準として機能しうる「ひと」は、各々が「ひとは~している」という規範に照らし合わせることによって自己を認識するための尺度であるかぎり、いかなる個人のふるまいとも同一視できません。誰もがそれであり、誰でもない、という「誰でもないもの(Niemand)」としての「ひと」が世人なのであって、これが、日常的なふるまいの根本的規準をなすのです。


IMG_0916.JPG今回のセミナーでは、「誰でもないもの」という特定不可能な存在者を標準として、各自は自らとの相違を識別している、という現代の大衆社会を表すハイデガーの議論について触れることができ、自己や他者について改めて考え直す有益な機会になりました。

最後になりましたが、今回のセミナーのために遠方からお越しいただいた池田先生、そしてご出席いただいた皆さまに感謝を申し上げて、第21回哲学思想セミナーの報告とさせていただきます。

[文責=新潟大学大学院現代社会文化研究科修士課程  宮川真美]

2016年7月17日

人間学合宿2016  イベントの記録

2016年7月17・18日に毎年恒例の人間学合宿が行われました。行先は鈴木牧之『北越雪譜』で有名な秋山郷です。人間学の2、3、4年生と教員で電車に乗って津南へ向かい、秋山郷の「かたくりの宿」に泊まりました。1日目は移動と見倉橋近辺の散策、そして夜のお楽しみ企画からの宴会、2日目の朝は栗原先生による秋山郷と学問のお話をいただき、楽しく帰路に着きました。

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