2009年8月 9日

オープンキャンパス初日  イベントの記録

本日は、オープンキャンパスに多くの方にお越しいただき、誠にありがとうございました。
以下は、本日の人間学ブースの模様です。「身体の知」を実感する「テルミン」体験コーナー、あなたの「社会性」を測る(!?)「倫理度チェック」は大好評でした。
明日も、多数のご来場をお待ちしております。

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2009年8月 8日

新潟大学言語研究会(NULC)のご紹介  言語学

新潟大学言語研究会(NULC)のご紹介

<主旨>本研究会は、新潟大学および近隣の大学における言語研究者および大学院生の研究成果の発表、研究情報交換、相互批評、切磋琢磨のための場を構築することを目的とする。本研究会は、研究対象となる東西の言語の種類や、理論言語学・応用言語学、あるいは共時的研究・通時的研究といった方法論上の相違を超えて、会員相互の自由闊達な意見交換を目指す集まりである。その主旨に沿って、年間の研究会を企画・実施し、随時、講演会等を企画するものとする。

会 長:福田一雄
副会長:秋 孝道
世話人:高田晴夫、三井正孝

<事務局>〒950-2181 新潟市西区五十嵐2の町8050番地
    新潟大学人文学部人間学講座言語学・福田研究室内
    Phone/Fax 025-262-6417

<発足>平成13年7月13日
<会員数>55名
・構成:新潟大学教員、新潟大学大学院生(博士前期・博士後期)とその修了生、 および他大学教員
<会費>無料
<活動内容>
・年1回の総会、年4~5回の研究会
・講演会の企画(随時)
・新潟大学内の学部・大学院における言語学系プロジェクトとの緊密な連携
<ホームページ> http://www.human.niigata-u.ac.jp/~blog/top/NULC/2009/12/

2009年8月 1日

自己紹介  

井 山 弘 幸 (いやま ひろゆき)

偉人であれ凡人であれ、自分のことを書いたものは大抵信用できない。誇大宣伝するにせよ、過少評価して卑下するにしても、リアリズムに欠いていることだけは確かである。他人からそう見られたいという願望を綴ったようなものもあるから、自己紹介を読む者は心してかからねばならない。もし私のことを誇大に書くとすると、おそらく小学校の時にオペラの脚本を書き、独りで作曲をして、その作品がNHKで放映されるくらいに早熟だったというような話をするだろう。(真に天賦の楽才があったなら、今こんなことをしているわけがない)。過少に語るならば、人間嫌いの引きこもり人間で勉強が嫌い。ゲームばかりしているダメ人間であると胸を張る(違うか?)だろう(これもまた真実ならば、今こんなことをしているわけがない)。願望を吐露するならば、アルゲリッチよりも上手にショパンのバラードを弾くことができ、世界の一切を稠密な方程式のなかに封じ込める表現能力をもち、万巻の書物を読まずにすむほど知性に恵まれ、人に会わずとも何を考えているか事前に理解でき、米粒に般若心経を書き込むことができ、小林カツ代のレシピはそのすべてを諳じていて、談志百席は三回聞いただけで覚え、寒さの夏はオロオロせずに自適し、毎日幻のリヒト珈琲を三合ほど堪能し、街の誰からも気づかれずにいる、そんな人間になりたいと思っている。客観的な情報を知りたい人は大学の教員紹介を読んでほしい。

2009年7月23日

第2回新潟哲学思想セミナーが開催されました。  イベントの記録

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21日は、講師に熊野純彦さんをお招きして、第2回新潟哲学思想セミナー「回帰するパラドクス──第二アンチノミー証明・考」が開催されました。新潟大学の学生を中心に、20名以上の参加者によるセミナーとなりました。

 今回の熊野さんのお話は、カント『純粋理性批判』の「超越論的弁証論」のなかで、これまで比較的顧みられてこなかった第二アンチノミーの議論に光を当てるものでした。
IMG_04542.jpg  第二アンチノミーは、世界には単純なものと合成されたものが存在するか否かをめぐるものですが、熊野さんは、このアンチノミーに至るカントの複雑な議論を明快に整理した後、一見、難解で専門的なこのアンチノミー論の背後には、古代ギリシア以来の「一なるもの」と「多なるもの」についての伝統的な問いに対するカントなりの対決がある点を指摘され、それが、エレア学派の無限分割のパラドックスやライプニッツのモナドロジーへの新たな取り組みへと通じているというとても興味深いお話でした。
 セミナー自体は、たんなる講義調ではなく、熊野さんが、カントの難解なドイツ語を丁寧に解きほぐすという演習スタイルで行われ、参加者の皆さんは、臨場感に満ちた哲学の「現場」を十二分に味わうことができたのではないかと思います。
 参加された皆さん、そして熊野さん、どうもありがとうございました。

2009年7月21日

回帰するパラドクス──第二アンチノミー証明・考  お知らせ

『カント──世界の限界を経験することは可能か』 第2回 新潟哲学思想セミナー〔NiiPhiS〕

回帰するパラドクス
 ──第二アンチノミー証明・考

講師: 熊野 純彦(東京大学教授)

日時:2009年7月21日(火) 18:00~19:30
場所:新潟大学 人文社会学系棟
   第一会議室(B-221)

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2009年6月27日

第1回新潟哲学思想セミナーが開催されました  イベントの記録

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昨日は、講師に早尾貴紀さんをお招きして、第1回新潟哲学思想セミナー「ディアスポラの思想は「国民国家」に何を提起するのか」が開催され、20名ちかい参加者によるセミナーとなりました。

早尾貴紀氏

早尾さんは、昨年刊行された『ユダヤとイスラエルのあいだ』の議論を踏まえて、アーレント、ブーバー、サイード、ボヤーリン兄弟などの思想を紹介しつつ、さらに、新たなディアスポラ主義をめぐるご自身の精力的なお仕事の一端をお話しされました。
【→『ディアスポラから世界を読む──離散を架橋するために』刊行記念シンポジウム

大学院生やフロアの方々からは、国家の成立、大学の課題、ユダヤと「女性」性、パレスチナ・イスラエル問題の特殊性と普遍性、ディアスポラ思想の可能性などなど、多岐にわたる質問が出て、活発な討論が行なわれ、刺激的な時間を共有することができました。


新潟哲学思想セミナーは、今後とも、多彩な講師をお招きし、知の交流の場として発展させていきたいと考えています。ご支援のほど、よろしくお願い申しあげます。

2009年6月26日

ディアスポラの思想は「国民国家」に何を提起するのか  お知らせ

sc0009bba3_1.jpg 第1回 新潟哲学思想セミナー

ディアスポラの思想は
「国民国家」に何を提起するのか


講師:早尾貴紀 (東京大学UTCP研究員)

日時:2009年6月26日(金)18:15─20:00
場所:新潟大学人文社会学系棟
   第一会議室(B-221)

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2009年6月22日

卒業論文構想発表会終了。  イベントの記録

 21日は、朝から卒業論文の構想発表会がありました。
 今年度卒論提出予定の4年生と、来年以降提出予定の3年生を中心として、人間学講座の多くの学生が集まりました。
 当日は6月なのに真夏のような暑さとなり、みなさん本当にお疲れさまでした。

発表は公開で行われ、各発表毎に先生からのコメントがつきます。
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会場の様子。
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夕方には無事終了し、いつもの演習室で、打ち上げです。
嬉しいことに、去年の卒業生が飛び入りし、ちょっとした同窓会に。

みんなで夜遅くまでわいわいがやがや。
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 発表がうまくいった人もいかなかった人も、これで夏休み前の第一関門は突破ということになります。
 今度は秋に中間発表会があります。その頃は、卒論の内容が十分に固まり、少し書き始めているか、いよいよ書き始めるという段階になります。
 4年のみなさんは、夏休み中に決して気を抜かないように(笑)。
がんばりましょう。

2009年6月21日

卒業論文 構想発表会  お知らせ

平成21(2009)年度 人間学履修コース 卒業論文 構想発表会

本年度の人文学部行動科学課程人間学履修コースの卒業論文の構想発表会を、次の日程でおこないます。

日時 6月21日(日) 午前10時から
場所 人社系棟B331(B棟3階)
(B棟学生玄関から入場すること)

卒業予定の4年生諸君は、構想発表用のレジュメを50部用意して出席してください。
ひとり発表10分、質疑応答5分程度を予定しています。
2・3年生の参加も歓迎します。
出席できない4年生は、卒論担当教員に承諾を得て、個別に指導を受けてください。
発表会のあとに、簡単なビアパーティーを人間学PSで予定していますので、是非ご参加ください。
人間学履修コース(2009.06.09 掲載)

お知らせ 特別入構票について

6月21日(日)の卒業論文構想発表会については、当日、人社系棟で試験が実施されているため、校舎への入構に際しては、特別入構票が必要となります。
出席する学生諸君は、人文学部学務係(学務第一係)にて、所定の様式の届け出を出して、特別入構票を受け取ってください。
なお、代表者が他の学生(学籍番号・氏名)の入構票を受領することもできます。
入構票をもたずに出席する学生は、当日、学生玄関でその旨申し出てください。
人間学履修コース(2009.06.11 掲載)

2009年5月20日

自己紹介  

福 田 一 雄 (ふくだ かずお)

言語学を担当しています。言語学には様々な研究分野や研究方法がありますが、私は特にロンドン学派の M. A. K. Halliday が1960年代に創始した選択体系機能言語学(Systemic Functional Linguistics = SFL)に関心があり、研究を続けています。この理論は言語をできる限り包括的、体系的に捉えようとする機能論的、意味論的、テクスト論的、社会記号論的アプローチです。もう一つの研究分野は語用論(Pragmatics)です。コミュニケーションにおける言語を扱う分野で、言語哲学とも深い関係があります。

 現在の主な研究関心

選択体系機能言語学の中でも、私は特に「主題構造論」について考えてきました。Fukuda, Kazuo (2006) Theme-Rheme Structure: A Functional Approach to English and Japanese. Niigata University Scholar’s Series No.5 はその面の中間的まとめです。

最近は、「主題」や「格」の概念に関連して、日本語における「無助詞」の現象に興味を持っています。助詞を伴わない表現です。これは選択体系機能言語学だけでなく、日本語学や語用論にも深い関係がありそうで、大変面白いトピックだと思っています。

その他に、SFL理論によって日本語をどのように説明できるかというテーマや、社会的語用論としてのポライトネス理論が日本語による敬語行動をどのように説明できるか、といったことに関心があります。

研究を離れると、大のスポーツ好きです。たいていは観戦するばかりですが、今でもたまに学生諸君とボーリングに行ったりしています。

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