2010年5月18日

人間学合宿 2010 の記録。   イベントの記録

 15,16日に卒論構想発表会を兼ねた合宿がありました。場所は鹿瀬(かのせ)です。一日目、新潟駅から鹿瀬駅に向かって移動です。のんびりとした移動でした。鹿瀬駅から宿のバスにて一晩お世話になる赤崎荘へ移動しました。風景がよくのどかで癒されました。

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 昼食の後、さっそく卒論の構想発表会。私は三番目でした。かなり緊張していました。出来についてはノーコメントでお願いします(笑)

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 夕食はとても豪華でした。温泉も気持ちよく、大変よかったです。

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 懇親会では、おととしに引き続き、読書クイズが行われました。ある本の一部から、著者と書名を当てるというものです。また、丸山君の卒論に関係して、擬態語をつくるゲームがありました。非常に難しいと同時に、さまざまなものが出されて大変おもしろかったです。その後も楽しく懇親会という名の飲み会が続きました。

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 二日目は朝食の後、山﨑先生による懇話会でした。なかなか興味深い内容で、飽きずに聞いていました。
 鹿瀬駅までは歩いて向かい、なかなかいい運動になりました。山のなかを歩いていきました。鹿瀬駅からは新潟駅まで快速あがので向かいます。新潟駅で解散し、全日程を終了です。

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 全体を通して楽しい合宿でした。また、構想発表会は勉強になりました。懇親会でのゲームや、懇話会などもあって、充実していたと思います。ぜひ来年は今年来れなかった方も来てほしいと思います。
 最後に、今回の合宿を企画し、実行してくださった先生方、本当にありがとうございました。
(文責=人間学四年:小関倫太郎)

2010年5月 6日

人間学合宿の申し込みをしてください  お知らせ

人間学履修コース 2010(平22)年度 合宿(卒業論文構想発表会)の参加申し込みをしてください

下記の要領で今年度の人間学合宿を実施しますので、期日内に参加の申し込みをしてください。

4年生の諸君にとっては卒論の構想発表の正念場ですが、それ以外の学生諸君にとっても先輩の発表や教員のコメントなどから多くを学ぶことのできる絶好の機会です。また、勉学だけでなく、温泉に入ったり、懇親会やゲーム、散策などなど楽しい企画で親睦を深めるのも、この合宿です。4年生は必修となりますが、その他の学年の諸君も奮ってご参加ください。

期日
2010年5月15日(土)~16日(日)
5月15日(土)午前10時50分 新潟駅万代改札口前 集合
5月16日(日)午後1時45分頃 新潟駅にて解散
(詳細日程は後日人間学資料室内で配布します。)

場所
かのせ温泉 赤崎荘
〒959-4302 新潟県東蒲原郡阿賀町鹿瀬11540-1
TEL 0254-92-5811

参加者
・学部4年生
(4年生は各自で卒論構想のレジュメを30部用意してください。発表時間は1人あたり8分+質疑4分程度を予定しています。)
・現社研大学院生
・学部1~3年生(3年生は特に参加をお勧めします)

費用
10,000円
(旅費、夕朝2食付宿泊代、懇親会費込み。両日の昼食代は各自で実費負担となります。)

参加費用は合宿当日に払ってください(申し込み後の不参加は後日キャンセル料をいただきます)。

なお初日の15日の昼食は、1時頃に赤崎荘に到着後お弁当(700円)をいただくことができます。電車内で駅弁などで昼食をすませてもかまいませんが、お弁当を申し込む人はあらかじめ参加申込書にて注文してください。

申し込み期間
4月26日(月)から5月6日(木)17時まで

 参加する学生は期間内に所定の参加申込書を人間学資料室内にある申込書提出箱に入れてください。
 なお卒業予定の4年生で不参加の者は、卒論指導教員の承諾を得たうえ、申込書にて不参加の届け出をしてください。
 参加申込書(不参加の届け出)は、人間学資料室前の卓上および人間学資料室内にあります。

注意事項
 定員の都合上、上記期間にて申し込みを締め切る場合があります。また、〆切をすぎての申し込みは電車の切符を各自で購入していただきます。

お問い合わせ

2010年4月11日

『知のトポス』第5号刊行のご案内  お知らせ

11014.jpg  新潟大学大学院現代社会文化研究科共同研究プロジェクト 「世界の視点をめぐる思想史的研究」の一環として、今年も『知のトポス──世界の視点』が刊行されました。

 本誌は、哲学・思想史の分野において重要な役割を果たしながら、これまで十分に注目されてこなかった論文やテクストを翻訳し紹介する目的で編まれ、今号で、5冊目(前身の『世界の視点──変革期の思想』を入れると6冊目)を数えています。

 既刊分は、哲学研究者を中心とした学会や研究会等で無料配布され、好評を得てきましたが、これまで告知が十分ではなかったこともあり、たびたび問い合わせをいただくことがありました。今後は本ブログにおいて、目次等を含め、ご案内させていただきます。


『知のトポス──世界の視点』第5号(2010年3月刊、全188頁)

目次:

C・L・ラインホルト「道徳と宗教との間の必然的な連関についての、理性批判の結論」 栗原隆・阿部ふく子・大塚貴匡・福島健太・保坂希美訳

J・G・フィヒテ「シュミット教授によって樹立された体系と知識学との比較」栗原隆・阿部ふく子訳

ジャコブ・ロゴザンスキー「「Ungeheuerなもの」の限界で──カント『判断力批判』における崇高と怪物的なもの」宮﨑裕助訳

     *   *   *   *

深澤助雄「観得と形象」

深澤助雄「シンボルの受胎」

2010年4月 5日

第4回新潟哲学思想セミナーが開催されました  イベントの記録

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第4回の NiiPhiS は、昨年12月に新潟大学に着任された青柳かおる先生を講師にお招きし、二十数名の参加者を得て、イスラームの婚姻論というテーマで開催されました。

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今回のセミナーでは、ガザーリー(イスラーム思想史上最大の思想家の一人)、イブン・アラビー(ガザーリー以降のスーフィズムを代表する思想家)、カラダーウィー(現在、アラブ諸国だけでなく世界中のムスリムに大きな影響を持っている法学者)という3人のイスラム思想家の婚姻論に焦点があてられました。

スーフィズムからみたガザーリーの婚姻論と思想的背景にある存在論との結びつきについてお話があった後、ガザーリーとイブン・アラビーの比較(スーフィズムの思想における比較)、ガザーリーとカラダーウィーの比較(古典時代と現代の比較)が行われ、イスラム思想史の発展と多様性について学ぶことができました。

(文責・新潟大学大学院現代社会文化研究科博士課程 浦上麻衣子)

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2010年4月 1日

イスラームの婚姻論──ガザーリー、イブン・アラビー、カラダーウィー  お知らせ

青柳かおる訳注・解説『現代に生きるイスラームの婚姻論』 第4回 新潟哲学思想セミナー [NiiPhiS]

イスラームの婚姻論
──ガザーリー、イブン・アラビー、カラダーウィー


講師 青 柳 か お る (新潟大学准教授)

日時 2010年4月1日(木) 17:00~18:45
場所 新潟大学 人文社会学系棟 第一会議室 (B棟2階)

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2010年3月31日

人間学の教員を紹介します  教員の紹介

【生命環境倫理学・近世哲学】
栗原 隆(教授)KURIHARA TAKASHI
ヘーゲルを中心とするドイツ観念論の思潮を掘り起こしながら、「疑う」ことに思索の原動力を求めるとともに、〈自分とは何か〉を知ろうとする知的な営みにこそ、〈主体〉の成り立ちがあることを研究しています。他方で、生命倫理や環境倫理の問題に即しながら、私たちは自分の身体に自由に手を加えていいのか、エゴイズムはなぜいけないのか、私たちの自由に限界はないのかなど、身近な倫理的な問題を解き明かそうとしています。

【哲学・西洋近世哲学史】
城戸 淳(准教授)KIDO ATSUSHI
カントの批判哲学を焦点にして、おもにヨーロッパ近世の哲学史を研究しています。私という在り方の意味は何か? 人生が夢ではない証拠はあるか? そもそも世界はなぜ存在するのか? なぜ私は道徳的であるべきか? カントをはじめ、デカルト、ロック、ライプニッツ、さらにはニーチェ、フッサール、ハイデガーや、英米系の現代哲学など、近現代のさまざまなテクストを読み解きながら、哲学の問いのなかで思索を続けています。

【哲学・現代思想】
宮﨑 裕助(准教授)MIYAZAKI YUSUKE
専門はヨーロッパの現代哲学です。関連して美学、倫理学、言語や政治の理論等も幅広く研究しています。現代は多様な世界観が混沌としてせめぎ合い、将来を見通すことが本当に難しくなっています。迷宮のように入り組んだ現代思想の水先案内人としての役目を果たすことで、学生の皆さんには、思想や哲学の面白さに触れ、次の時代を生き抜くための〈知〉をつかみとってもらえればと願っています。

【中国思想史】
中西 啓子(教授)NAKANISHI KEIKO
禅文献から唯識思想まで、わけのわからない漢文ばかり取り組んでいます。また趣味と実益をかねて、中国の名所旧跡、とりわけ寺院を訪ねて歩き回ることにしています。

【科学史・科学基礎論】
井山 弘幸(教授)IYAMA HIROYUKI
研究と称するには些か抵抗を覚えるけれど、在籍した25年間を振り返ると結構いろいろなことに首をつっこんでいる。助手時代は「18-19世紀の英国の自然哲学史」、その後は「文学の中の科学」という新領域、特に「ユートピア思想と科学」「宮澤賢治と科学」「サイエンス・イメージ論」の文献を読み漁った。もとより「科学的合理性」の主題とは関わってきたが、途中から「偶然論」へと問題転移した。近年は「お笑い」の理論・事例研究で忙しい。

【言語学】
福田 一雄(教授)FUKUDA KAZUO
言語学は言語の仕組みや使用面について研究する学問分野です。私たちは毎日言語を使い、言語に取り巻かれて暮らしていますが、その存在をあまり意識しないものです。しかし、いざ研究の対象として言語を取り上げてみると、その体系性、複雑性、柔軟性、創造性に驚きます。私は、言語の姿をその形式と意味・機能、社会的相互作用、テクスト・談話との関連で幅広く捉えることを念頭に置いて研究しています。

【言語学】
山崎 幸雄(准教授)YAMAZAKI YUKIO
言語の意味の分析を専門としていますが、言語現象に関わることなら何にでも興味があります。言葉の面白さと難しさを伝えたいものです。

(以上は 新潟大学人文学部 GUIDE BOOK 2010より)
【宗教思想史】
青柳 かおる(准教授)AOYAGI KAORU
(2009年12月着任)
(2010年4月現在)

心理・人間学プログラム 人間学分野 とは  人間学の紹介

心理・人間学 プログラム
Psychology and Human Studies
──ひとは何を思い、生きるのか? 人間という謎に挑む──

私たちにとって、人間という存在ほど不思議なものはありません。ひとの心はどのように働き、何を生み出すのでしょうか。このプログラムでは、実験や調査によって心のしくみを実証的に解明するとともに、ひとの心が作り出してきた思想的文献を読み解くことで、人間という謎にせまります。

心理・人間学主専攻プログラムは、人間とその心の解明をめざして、心理学と人間学の分野を学ぶプログラムです。〔中略〕 このプログラムは、人間が直面する様々な課題に対して、人間についての深い理解に裏づけられた科学的分析と思考ができるような人材の育成をめざします。


人 間 学 分 野
Human Studies

人間学分野には、哲学・西洋哲学史倫理学宗教思想史科学思想史言語学の学問領域があります。人間の心(精神)は、日常的な言語活動から哲学的な思考や科学的な探究にいたるまで、そして道徳的な善悪の判断から宗教的な信仰にいたるまで、じつに多様な精神的所産を生み出してきました。人間学分野では、主として外国語で書かれた原典文献の読解をつうじて、これら哲学、宗教、科学、言語などの人間の知的な営みの原理を解き明かし、人間性について理解を深めていきます。


人間学で学べること
人間とは何か?
哲学的に思考し、議論する
人類の思想的遺産を読む
宗教を思想的に理解する
科学的な方法論とは何か?
哲学や思想の歴史を学ぶ
生命と環境の倫理学へ
人間の言語の仕組みを解明する
言語と行動の関係を知る
古典語(ラテン語など)を学ぶ

(新潟大学人文学部 GUIDE BOOK 2010 より)

人間学の教員を紹介します。

2010年3月25日

祝・卒業!  イベントの記録

 先日3月23日は、卒業式がありました。
朱鷺メッセにおいて全学の卒業式、人文学部の卒業祝賀会@新潟グランドホテル、そして人間学履修コースの謝恩会@よさ来い古町店での模様を振り返ります。

 卒業生のみなさん、本当におめでとうございます!

朱鷺メッセの卒業式会場の様子です。
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学位記の授与は履修コースごとに行われます。
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祝賀会場にて。みんなで乾杯!
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最後に履修コース全体で記念撮影。
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場所を移し、今度は卒業生主催の謝恩会です。幹事の方、ありがとうございました。
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卒業生の挨拶、先生からの贈る言葉に続き、最後は、お世話になった先生方に、卒業生からの花束の贈呈で締め括りました。
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 卒業生のみなさん、4月からはそれぞれ環境が大きく変り、慌ただしい日々が待っていることと思います。そんなときでも少し立ち止まり、ときには人間学コースでみんなと学んだことを思い出してみてください。そして気が向いたらいつでもまた研究室をお訪ねください。教員一同、みなさんと元気で再会できるのを楽しみにしています。

 あらためて、ご卒業おめでとうございました。

2010年3月 9日

シンポジウム終了。  イベントの記録

 昨日は国際シンポジウム「ヘーゲルにおける世界と精神」が開催されました。

 F・シュレーゲルとシェリングによる超越論的観念論がヘーゲル弁証法の解釈学へと展開した壮大な軌跡を辿り直した栗原先生の講演、初期ヘーゲルにおける「論理学と形而上学」の複雑な相互依存関係を明晰に解明した久保先生の講演に続き、ドイツはリューネブルク大からお越しいただいたクリストフ・ヤメ先生の講演は、ヘーゲル『精神現象学』第7章「芸術宗教」の叙述を再検討することで、後期の『美学講義』等では明らかではなかった、ヘーゲルによる「芸術の起源」の考察を探るものでした。

 いずれの講演に対しても独・英・日による多言語の活発な討論が行われ、あっという間の5時間でした。みなさん、お疲れさまでした。昨年に引き続き、久保先生、通訳の満井先生、そしてなにより遠方よりお越しいただいたヤメ先生、どうもありがとうございました。以下は昨日の模様です。

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2010年3月 8日

国際シンポジウム「ヘーゲルにおける世界と精神」  お知らせ

科研費共同研究国際シンポジウム
「ヘ ー ゲ ル に お け る 世 界 と 精 神」

日時:2010年 3月8日(月)
会場:新潟大学駅南キャンパス「ときめいと」(TEL: 025‐248‐8141)

13:30〜14:30
栗原 隆 Takashi KURIHARA (Prof. Niigata Uni.)
Geist und Welt──Der transzendentale Idealismus als die eine geschichtliche Welt erbauende Mythologie

14:45〜15:45
久保 陽一 Yoichi KUBO(Prof. Komazawa Uni.)
Unendlichkeit und Erkennen. Logik und Metaphysik Hegels als der transzendentale Idealismus

16:00〜17:45
クリストフ・ヤメ Christoph JAMME (Prof. Lüneburg Uni.)
Die Kunstreligion (Hegel, „Phänomenologie des Geistes“, Kap. VII)

18:00〜19:00
Diskussion

司会: 伊坂 青司(神奈川大学外国語学部教授)
通訳: 満井 裕子(実践女子大学文学部英文学科・非常勤講師)

どなたでもご自由にご参加下さい。日本語でのご質問で構いません。

クリストフ・ヤメ教授は、ドイツ、リューネブルク大学教授で、『神話・芸術・現実』(久保陽一訳、公論社、1998年)の訳書が、そして論考「プラトン、ヘーゲル、そして神話」(栗原隆・滝口清榮訳)が『続・ヘーゲル読本』(法政大学出版局、1997年)に収められて、刊行されています。

久保陽一教授(駒沢大学) の主著には、『ヘーゲル論理学の基底』(創文社、1997年)、伊坂青司教授の主著には、『ヘーゲルとドイツ・ロマン主義』(御茶の水書房、2000年)があります。

文責・実施責任者: 栗原 隆(新潟大学人文学部教授)
【連絡先】TEL: 025‐262‐6331/E-mail: kurihara@human.niigata−u.ac.jp

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