今年は卒業論文で「時間」の哲学に取り組んだものが2編あった。ひとつはアウグスティヌスの『告白』について、もうひとつはフッサールの『内的時間意識の現象学』についてである。いずれの哲学者でも「過ぎ去ったもの(過去のもの)」の存在のしかたが重要な問題になっている。今日はセンター入試の初日で、さきほどまでリスニングの補助監督をしながらつらつらと以下のようなことを考えていた。とくに目新しい論点があるわけでもないが、私的な備忘録として書きとめておく。
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第7回 新潟哲学思想セミナー [NiiPhiS]
カール・シュミットのアクチュアリティ
──近代主権国家の歴史的使命とその終焉
講師
大竹弘二(南山大学准教授)
日時 2010年12月3日(金) 18:10~19:40
場所 新潟大学五十嵐キャンパス
人文社会科学系棟 第一会議室 (B棟2階)
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この度、人文学部の後援で、関西外国語大学の澤田治美先生をお招きし、講演会「モダリティの意味論と語用論」を下記の要領で開催する運びとなりました。皆さまふるってご参加下さい。
なお、人文学部以外の教員、事務スタッフの方々の参加も歓迎いたします。ぜひご出席ください。
講演題目:「モダリティの意味論と語用論」
講師:澤田治美先生(関西外国語大学外国語学部・教授)
日時:平成22年11月26日(金)午後4:00~6:00
場所:新潟大学五十嵐キャンパス総合教育研究棟D301「地域・国際交流促進室」
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ヘーゲル・アーベント 学系基幹研究──倫理的判断を支える〈良識〉や〈常識〉と、審美的判断を支える〈共感〉とを通底する「共通感覚(コモン・センス)」の存立機制の解明と、その発現様式についての研究
■ 日時・場所
11月15日(月)17時30分から19時30分 総合教育研究棟・F棟5階「人間学PS」にて
■ 発表
・栗原 隆「微笑と感応──ルネサンス期の絵画における微笑みの誕生と主観性の原理」
・鈴木光太郎「共感の進化──『心の理論』はなぜあるのか?」
終了後、ヘーゲルを偲んで、鍋を囲みたいと思います。多くの方々のご参集をお願い申し上げます。鍋は、栗原謹製の「豆腐・きのこ鍋」になります。白菜品薄の折、品揃いがやや危ぶまれますが、学生諸君もご参加下さいますよう願い上げます。
主催:学系基幹研究・プロジェクト推進経費による共同研究
共催:新潟大学人文学部哲学・人間学研究会(会長:城戸 淳)