卒業論文発表会(口頭試問)  お知らせ

平成22(2009)年度の人間学履修コースの卒業論文発表会(口頭試問)を下記のように行ないます。

とき  平成23(2011)年1月29日(土)
ところ 総合教育研究棟D棟3階国際センター教室
    第1・第2・第3教室(第4教室が控え室になります。)
(時間割は後日ブログ及びF棟5階に掲示します。)

 発表会(口頭試問)では、最初に発表者がA4で1枚の卒業論文の概要を教員および傍聴者に配布し、それに基づいて5分以内で簡潔に自分の卒論について報告した後、主査・副査による口頭試問になります。発表者は各自で配布する概要を10枚用意してください。発表会は合計で1人あたり20分程度を予定しています。
 なお、この発表会は公開で実施されますので、他の学年の諸君も傍聴することができます。当日はD棟の学生玄関から校舎に入ってください。

 卒業論文発表会(口頭試問)終了後、恒例の懇親会(追い出しコンパ)が企画されています。別途掲示いたしますので、ぜひご参加ください。
人 間 学 履 修 コ ー ス 委 員

2011年1月15日

【哲学ノート】過ぎ去ったものについての二つの見方  

今年は卒業論文で「時間」の哲学に取り組んだものが2編あった。ひとつはアウグスティヌスの『告白』について、もうひとつはフッサールの『内的時間意識の現象学』についてである。いずれの哲学者でも「過ぎ去ったもの(過去のもの)」の存在のしかたが重要な問題になっている。今日はセンター入試の初日で、さきほどまでリスニングの補助監督をしながらつらつらと以下のようなことを考えていた。とくに目新しい論点があるわけでもないが、私的な備忘録として書きとめておく。

続きを読む "【哲学ノート】過ぎ去ったものについての二つの見方" »

2011年1月11日

卒業論文研究計画書の提出について  お知らせ

人間学履修コースの3年生諸君へ
卒業論文研究計画書の提出について

 人間学履修コースの、来年度卒業予定の学生は、下記の要領で、卒業論文研究計画書を提出してください。これは卒業論文に向けての作業の第一歩です。
 計画書には、下記の内容をA4で1~2枚で的確かつ簡潔に書いてください。
 研究の課題(題目)
 論文の概要と研究プラン(作業日程)
 使用文献、参考文献
 この計画書にもとづいて卒論指導教官を決定しますので、卒業するつもりのある人はかならず提出してください。


提出期限 2011年1月11日(火)午後4時
提出先 城戸研究室(F577)
人 間 学 履 修 コ ー ス 委 員

2010年12月12日

第7回新潟哲学思想セミナー終了。  イベントの記録

IMG_1917a.jpg

第7回セミナーでは、講師に南山大学の大竹弘二先生をお迎えし、「カール・シュミットのアクチュアリティ――近代主権国家の歴史的使命とその終焉」というテーマのもとお話しいただきました。当日は、悪天候にもかかわらず約二十名の方が足を運んでくださいました。

大竹先生は、ご自身の『正戦と内戦──カール・シュミットの国際秩序思想』の内容を踏まえた上で、シュミットの考える「近代主権国家概念の誕生と没落」についてお話しされました。

IMG_1928a

シュミットによれば、近代主権国家は、16世紀の宗教戦争を克服する使命を負って生まれ、したがって歴史的・地域的にヨーロッパに固有のものという性格をもっていました。しかし19世紀後半以降、主権国家概念が全世界に広まり、その固有性を失い没落していきます。その背景には、ホッブズの政治的自由主義という近代国家概念に内在する要因と、イギリスによる海洋進出という外在的要因がありました。そうしてもたらされた産業・技術が、主権国家にとっての新たな課題になっていきます。

シュミットは、一方でマキァヴェッリらの唱える技術的国家観の無規範性を批判しながら、他方で評価してもいました。そこから着想を得、彼は例外状況における行政府の「措置(Maßnahme)」に規範性を与えた上で法律に優先させるという主張を展開するに至ります。しかし、戦後の経済発達に伴い行政措置の対象が「生存配慮」へと変わったために、シュミットの技術国家への見方は再び否定的なものになっていった、と大竹先生は考えていらっしゃいます。

講演の後は、多くの教員・学生から、それぞれの研究分野に関連した質問が出され、議論に幅のある質疑応答が行われました。

大竹先生は、シュミットの思想の変遷を、歴史的状況を踏まえてわかりやすく説明してくださったので、シュミットの思想が、行政機能がますます肥大化する現代政治に対する鋭い批判になりうるということを理解することができました。あらためて、大竹先生ありがとうございました。

[文責=新潟大学大学院現代社会文化研究科修士課程・保坂 希美]

2010年12月 3日

カール・シュミットのアクチュアリティ──近代主権国家の歴史的使命とその終焉  お知らせ

0271.1.jpg 第7回 新潟哲学思想セミナー [NiiPhiS]

カール・シュミットのアクチュアリティ
──近代主権国家の歴史的使命とその終焉


講師 大竹弘二(南山大学准教授)

日時 2010年12月3日(金) 18:10~19:40
場所 新潟大学五十嵐キャンパス
   人文社会科学系棟 第一会議室 (B棟2階)

続きを読む "カール・シュミットのアクチュアリティ──近代主権国家の歴史的使命とその終焉" »

2010年11月26日

言語類型論プロジェクト講演会開催のお知らせ  お知らせ

 この度、人文学部の後援で、関西外国語大学の澤田治美先生をお招きし、講演会「モダリティの意味論と語用論」を下記の要領で開催する運びとなりました。皆さまふるってご参加下さい。
 なお、人文学部以外の教員、事務スタッフの方々の参加も歓迎いたします。ぜひご出席ください。

講演題目:「モダリティの意味論と語用論」
講師:澤田治美先生(関西外国語大学外国語学部・教授)
日時:平成22年11月26日(金)午後4:00~6:00
場所:新潟大学五十嵐キャンパス総合教育研究棟D301「地域・国際交流促進室」

続きを読む "言語類型論プロジェクト講演会開催のお知らせ" »

2010年11月15日

ヘーゲル・アーベント 学系基幹研究・研究会  お知らせ

ヘーゲル・アーベント 学系基幹研究──倫理的判断を支える〈良識〉や〈常識〉と、審美的判断を支える〈共感〉とを通底する「共通感覚(コモン・センス)」の存立機制の解明と、その発現様式についての研究

■ 日時・場所
11月15日(月)17時30分から19時30分 総合教育研究棟・F棟5階「人間学PS」にて

■ 発表
・栗原 隆「微笑と感応──ルネサンス期の絵画における微笑みの誕生と主観性の原理」
・鈴木光太郎「共感の進化──『心の理論』はなぜあるのか?」

 終了後、ヘーゲルを偲んで、鍋を囲みたいと思います。多くの方々のご参集をお願い申し上げます。鍋は、栗原謹製の「豆腐・きのこ鍋」になります。白菜品薄の折、品揃いがやや危ぶまれますが、学生諸君もご参加下さいますよう願い上げます。

主催:学系基幹研究・プロジェクト推進経費による共同研究
共催:新潟大学人文学部哲学・人間学研究会(会長:城戸 淳)

2010年11月13日

日本カント協会 第35回学会  お知らせ

 来る11月13日(土)、新潟大学・五十嵐キャンパス・人文社会科学系棟にて、日本カント協会 第35回学会が開催されます。以下の続きに当日のプログラムを掲載しました。
 とりわけ午後の共同討議とシンポジウムは一般公開されておりますので、多くの方のご来場をお待ち申し上げております(入場は無料です)。
 なおわれら人間学からは宮﨑裕助先生が共同討議の主役で登壇される予定です。

続きを読む "日本カント協会 第35回学会" »

2010年10月15日

卒業論文中間発表会終了。  イベントの記録

先日の卒論中間発表会は無事終了しました。当日の模様を写真でお伝えします。みなさん本当にお疲れ様でした。

IMG_1859.JPG IMG_1862.JPG IMG_1863.JPG IMG_1872.JPG IMG_1877.JPG IMG_1878.JPG IMG_1880.JPG IMG_1882.JPG IMG_1896.JPG IMG_1887.JPG IMG_1893.JPG IMG_1890.JPG

2010年9月27日

卒業論文中間発表会  お知らせ

平成22(2010)年度 人間学履修コース 卒業論文 中間発表会

本年度の人間学履修コースの卒業論文の中間発表会を下記のように実施します。

日時 10月11日(月・祝)午前10時~
場所 人文社会科学系棟B331

   (B棟学生玄関が入り口になります。)

卒業論文を執筆する予定の4年生は、卒業論文指導教員と相談のうえ、各自で中間発表のレジュメを40部程度用意して、出席してください。
1人あたり発表10分、質疑応答5分程度を予定しています。
(2、3年生の参加も歓迎します。)
出席できない4年生は、卒業論文指導教員に承諾を得たうえ、卒論の題目を決めて期日までに学務係に提出してください。

人 間 学 履 修 コ ー ス 委 員

アーカイブ

Powered by
Movable Type 5.2.3