2012年10月14日

卒業論文 中間発表会  お知らせ

平成24(2012)年度 人間学履修コース 卒業論文 中間発表会

本年度の人文学部行動科学課程人間学履修コースの卒業論文の中間発表会を、次の日程でおこないます。

日時 10月 14日(日)正午12時から
場所 人社系棟B227(B棟2階)

卒業予定の4年生諸君は、発表用のレジュメを40部用意して出席してください。
ひとり発表10分、質疑応答5分程度を予定しています。

・2・3年生の参加も歓迎します。とくに3年生は来年度にむけた準備になりますので、ふるって参加してください。
・出席できない4年生は、必ず卒論担当教員に承諾を得たうえで個別に指導を受けてください。
・発表会のあとに、コンパを予定しています。是非参加ください。

人間学履修コース(2012.9.10 掲載)

2012年9月24日

ポール・ド・マン『盲目と洞察』  お知らせ

『盲目と洞察』書影.jpg   ポール・ド・マン 著
  宮﨑裕助+木内久美子 訳


  盲目と洞察
  現代批評の修辞学における試論
  
  月曜社
  46判・上製360頁
  本体価格 3400円
  ISBN 978-4-901477-98-7
  2012年9月20日発行
  出版社紹介ページ

 【本書の紹介文】
 テクストと向きあう〈読むこと〉の透徹した営みによって、
 現代における批評の新たな方向性を決定づけた古典。
 ブランショ、プーレ、デリダらと果敢に対峙し、
 不可避的な内的齟齬への盲目性によって
 彼らの洞察そのものが支えられていることを暴く。
 鋭利な考察が今なお輝きを放つ、イェール学派の領袖の主著。
 1971年初版本よりの完訳。

 【訳者より】
 本書は、20世紀文芸批評の極点のひとつをなす文学者、
 ポール・ド・マンの代表作であり、訳書が長らく待望されてきましたが、
 このたび原著刊行後40年を経てついに訳書を上梓することができました。
 原文の難解さに引きずられないよう、訳文をできるかぎり工夫し、
 訳註も充実させました。
 文学や批評、芸術、思想に興味をもつすべての方におすすめです。
 どうぞよろしくお願いします。(宮﨑 裕助)

以下、2012年11月20日追記──────────

 早くも以下の書評を頂戴しました。この場を借りてお礼申し上げます。どうもありがとうございました。

■ 土田知則氏(千葉大学)『図書新聞』2012年11月17日号(第3086号)。
──「まさに待望の翻訳[...]。本書の邦訳により、日本におけるド・マン研究はようやく新たな端緒を迎えたと言えるだろう。」

■ 山城むつみ氏(批評家)『週刊読書人』2012年11月9日号(第2964号)。
──「[...]読むことの極北へとひとり進んだド・マンが五十二歳で出したこの第一評論集が四十一年の歳月を経て今、回帰して来たことは、個人的に、耐え難く重い一撃である。」

追記ここまで───────────────

著者:ポール・ド・マン(Paul de Man)
1919年ベルギー・アントワープ生まれ。ブリュッセル自由大学で工学、後に化学を専攻し、哲学や文学も広く学ぶ。1948年合衆国に移住。1960年ハーヴァード大学にてPh.D. 取得(比較文学)。コーネル大学、ジョンズ・ホプキンズ大学、チューリッヒ大学などで教鞭を執り、1970年以降、イェール大学比較文学科教授。1983年没。著書に、本書『盲目と洞察』(1971年、第二版1983年)のほか、『読むことのアレゴリー』(1979年;岩波書店、2012年)、『ロマン主義のレトリック』(1984年;法政大学出版局、1998年)、『理論への抵抗』(1986年;国文社、1992年)、『戦時評論集 1934-1943年』(1988年)、『批評著作集 1953-1978年』(1989年)、『ロマン主義と現代批評』(1993年)、『美学イデオロギー』(1996年;平凡社、2005年)、『ポスト・ロマン主義の窮状』(2012年)。


 以下は「目次」「原著(初版)の紹介文」です。

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2012年9月20日

第15回 言語学ゼミ夏合宿の記録  イベントの記録

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 人文学部人間学コースの言語学ゼミは、平成24年9月8日(土)から1泊2日でJR津川駅近くの「清川高原保養センター」において「第15回言語学合宿」を行いました。昨年までは2泊3日で読書会を中心に実施していましたが、今年は4年生の卒論の進捗状況についての「pre中間発表」を中心にして一泊2日の日程で行いました。
 それぞれの発表に対して、ご参加いただいた山崎幸雄先生からのご指導をはじめ、学生の皆さんからの鋭いコメントが数多くあり、大変有意義な発表会となりました。
 東京の官庁に勤めるOB(今春卒)の参加も得て、「仕事の内容と社会人としての心構え」について、講話をしていただきました。夕食後は恒例のトランプ大会とささやかなコンパがあり、深夜までみんなで楽しい時間を過ごしました。
 振り返れば14年前に教員2名と女子学生4名(うち留学生1名)で第1回目の言語学読書合宿を行ったのも、「清川高原保養センター」でした。その後、毎年あちこちの温泉地や景勝地で実施し、多い時には20人くらいの参加がありました。哲学や宗教学や心理学の学生もいました。
 私は定年によりあと半年で現職を退きますが、言語学合宿は私にとっていつまでも忘れ難い懐かしい思い出です。 (記:福田一雄、11 Sept. 2012)

・写真(上)は合宿所の前で、写真(下)は勉強中の風景です。

2012年9月16日

公開夏季研究会「感性と心理──心の裏を解き明かすことはできるのか」  お知らせ

科研費(基盤A)共同研究+学系附置「間主観的感性論研究推進センター」共同企画

感性と心理──心の裏を解き明かすことはできるのか

■ 日時:9月16日(日)13:30~17:30
■ 会場:新潟大学駅南キャンパス「ときめいと」講義室A(025-248-8141)──新潟駅連接「プラーカ1」2F
* どなたでもお気軽においで下さい。

13:30~14:10
阿部ふく子(日本学術振興会特別研究員)
常識と思弁のあいだ──ニートハンマーとヘーゲルの思索から

14:10~14:50
栗原 隆(新潟大学人文学部教授)
若きヘーゲルと心理学

15:05~16:00
吉田 寛(立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授)
ビデオゲームへの感性学的アプローチ──表象/認知/行為

16:05~17:00
小野康男(横浜国立大学教育人間科学部教授)
ディディ゠ユベルマンのイメージの人類学を中心に

17:05~17:30
田中純夫(新潟市芸術文化振興財団常務理事)
ハイデガーの技術論

■ 発表者紹介
・吉田 寛(立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授)
1973年生まれ、東京大学大学院人文社会系研究科(美学芸術学)博士課程修了、同研究科助手を経て、現在、立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授。著書に『ワーグナーの「ドイツ」』(青弓社、2009年)、共訳書にアドルノの『アドルノ 音楽・メディア論集』(平凡社、2002年)など。

・小野康男(横浜国立大学教育人間科学部教授)
1953年生まれ、神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了(芸術学専攻)、現在は、横浜国立大学教育人間科学部教授。訳書に、リオタール『遍歴』(法政大学出版局、1990年)、リュック・フェリー『ホモ・エステティクス』(法政大学出版局、2001年)、ジョルジュ・ディディ゠ユベルマン『時間の前で』(法政大学出版局、2012年)など。

主催:科研費(基盤A)「共感から良心に亘る『共通感覚』の存立機制の解明、並びにその発現様式についての研究」
共催:新潟大学人文社会・教育科学系附置「間主観的感性論研究推進センター」
連絡先:栗原 隆 E-Mail:kurihara@human.niigata-u.ac.jp

2012年8月12日

オープンキャンパス終了  イベントの記録

 8月9日〜10日に行われたオープンキャンパス、今年も多くの方にお越しいただき、誠にありがとうございました。
 栗原先生の模擬講義と人間学ブースの模様をお届けします。

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2012年7月30日

人間学の縁日  イベントの記録

 7月23日、心理・人間学プログラムの人間学分野に関心のある人文学部1年生のための歓迎イベントが開かれました。1年生の皆さんを中心に、カレーライス、ソーメン、たこ焼などをみんなで囲みながら、人間学の先生方や3,4年生の学生たちとともに、大学での勉強や学生生活の相談等々、楽しく話し合う会となりました。

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2012年7月27日

第12回新潟哲学思想セミナーが開催されました  イベントの記録

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 第12回セミナーでは、講師に高崎経済大学の國分功一郎先生をお迎えして、「スピノザの異物性」というテーマでお話いただきました。國分先生は大学における専門の研究のみならず、論壇や各種メディアにおいても非常に活躍されておられる気鋭の研究者であり、その注目の國分先生の講義を聴くためにさまざまな人々が集まり、会場は想像を上回るほどの聴講者で溢れました。人文学部の学生や教員だけではなく、他の学部の学生や地域の人々、県外在住の学生など多様な方々が参加してくださいました。

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2012年7月20日

スピノザの異物感  NiiPhiS

Spinoza 第12回 新潟哲学思想セミナー(NiiPhiS)

ス ピ ノ ザ の 異 物 感

講師 國分 功一郎(高崎経済大学准教授)

日時 2012年7月20日(金) 18:10~19:40
場所 新潟大学 五十嵐キャンパス
   総合教育研究棟 A棟1階 大会議室

『スピノザの方法』  17世紀オランダ、アムステルダムのユダヤ人として生を受けながらユダヤ共同体から異端として破門され、世俗の栄誉から身を退き、レンズ磨きによって生計を立てていた孤高の哲学者スピノザ(1632--1677)。スピノザの孤独は、その生き方のみならず、哲学そのものを表している。「これほど哲学者と呼ばれるに値する哲学者もいなかったが、またこれほど罵られ憎悪された哲学者もいなかった」(ドゥルーズ)。なぜ近代的な思考にとってスピノザは「奇妙なもの」として際立ってしまうのか。スピノザ哲学の「異物感」とはいったいどのようなものなのか──

『暇と退屈の倫理学』  第12回の新潟哲学思想セミナーは、講師に國分功一郎先生をお迎えします。國分さんは、昨年博士論文(東京大学)をもとにした著書『スピノザの方法』(みすず書房)、『暇と退屈の倫理学』(朝日出版社)を続けて上梓され、専門の研究のみならず、論壇や各種メディアにおいても今たいへん注目を集めている気鋭の哲学研究者です。今回のセミナーでは、國分さん独自の観点から、ご専門であるスピノザ哲学についての入門講義をしていただきます。多くのみなさまのご来場をお待ちしています。


◎ 講師プロフィール
國分功一郎(こくぶん・こういちろう)1974年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。高崎経済大学経済学部准教授。専門は、17世紀哲学・フランス現代思想。著書に『スピノザの方法』(みすず書房、2011年)、『暇と退屈の倫理学』(朝日出版社、2011年)。TwitterID: @lethal_notion

◎ 新潟哲学思想セミナー(Niigata Philosophy Seminar:通称 NiiPhiS[ニーフィス])とは
2009年に新潟大学を中心に立ちあがった新しい公開セミナーです。新潟における知の交流の場となるよう、毎回、精力的にご活躍の講師をお招きして、哲学・思想にまつわる諸問題に積極的に取り組んでいきます。予約等はいっさい必要ありません。どなたでもご自由にご参加ください。

主催:新潟哲学思想セミナー(世話人=宮﨑裕助・城戸 淳)
共催:新潟大学人文学部(研究プロジェクト支援経費)/同哲学・人間学研究会

お問い合せは宮﨑まで


→ ポスターはこちら

2012年7月12日

人間学合宿 2012 の記録  イベントの記録

 6月30日、7月1日の2日間にわたって、人間学合宿が行われました。例年は4年生の卒論構想発表会を兼ねていたのですが、今年度は構想発表会を別日程とし、合宿は純粋な懇親会として行われることとなりました。

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 今回の合宿地は、阿賀野川沿いにある三川温泉です。「新かい荘」という宿でお世話になりました。自然に囲まれたアットホームな宿で、女将さんも私たちを快く受け入れてくださいました。

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 宿に到着して、早速レクリエーション。例年なら卒論構想発表会が行われていましたが、今回は、学生・教員の親睦が目的です。

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 レクリエーションの内容は、某深夜番組の某画伯コーナーからインスパイアされたものでした。出されたお題の絵を描き、そのお題にどれだけ似ている絵が描けたか、どれだけおもしろいかで勝敗が決まります。チーム対抗で、白熱した戦いが繰り広げられました。お題のチョイスに幹事の趣味が垣間見えるような気がしましたが、「カント」が出題されるあたり、さすが人間学講座です。

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 宿の温泉は100%天然温泉で、胃腸病、リューマチ、神経痛、冷え性、疲労回復に効くそうです。やや温めで、いつまでも浸かっていたくなるお湯でした。
 食事は、海の幸、山の幸がふんだんに使われており、量、質ともに大満足でした。自然の旨味と女将さんのまごころをまるごといただきました。

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 夕食の後は、お待ちかねの懇親会! 教員と、さまざまな学年の学生が入り混じる機会はなかなかないため、大変盛り上がりました。普段はあまり交流のない人たちとも親睦を深められたのではないかと思います。

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 2日目は福田先生に講話をお願いしました。皆さんの2日酔いを考慮して、専門的な内容ではなく「我が少年時代」というテーマでお話ししてくださいました。とはいえ、単なる先生の思い出話にはとどまらず、何かと身につまされるお話でした。福田先生にはこの場を借りて感謝を申し上げたいと思います。
 以上で合宿の日程は終了し、無事、帰途につきました。

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今回の合宿は予想以上に大勢の方に参加いただき、普段は顔を合わせない教員や学生とも親睦を深めることができました。参加者のみなさんのおかげで、大変楽しく、大変有意義な合宿となりました。このような機会をこれからも持つことができたらと願っています。

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(文責=人間学四年:渋木航)

2012年6月11日

卒論構想発表会お疲れ様でした  イベントの記録

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