2014年6月 5日

未邦訳文献紹介(フリードリヒ・アスト)  知のトポス

 学術的な資料価値がありながら、これまで入手しにくかった未邦訳文献について、以下の二点をご紹介いたします。PDFファイルをダウンロードして閲覧ください。

フリードリヒ・アスト(Friedrich Ast)著(栗原 隆訳)

1 哲学史綱要・緒論(Grundriss einer Geschichte der Philosophie, 1807)⇒[PDF

2 文法、解釈学、そして批判の基本線(抄訳)(Grundlinien der Grammatik, Hermeneutik und Kritik, 1808)⇒[PDF

[出典]科学研究費補助金研究成果報告書『芸術終焉論の持つ歴史的な文脈と現代的な意味についての研究』(課題番号 16202001)新潟大学、2006年03月


2014年4月24日

人間学新入生歓迎会  お知らせ

4月24日(木) 18:30から

3・4年生と交流し,学習のことなど情報交換する会を開きます.

詳しくは人間学資料室(総合棟F578)のお知らせをご覧ください.

2014年4月 8日

行為と行為でないものの境界  NiiPhiS

N14 第16回 新潟哲学思想セミナー(NiiPhiS)

『それは私がしたことなのか』 行為と行為でないものの境界

講師 古 田 徹 也(新潟大学准教授)

日時 2014年4月8日(火) 17:0015~18:3045
【お知らせ。時間が15分遅くなりました。】
場所 新潟大学 五十嵐キャンパス
   人文社会科学系棟 第1会議室 (B棟2階)

「非難に値し、責任を問われ、罰を受けるべきなのは、自分の自由な意志で行った行為だけだ」。一見すると妥当であるかに見えるこの主張は、じつはさまざまな問題をはらんでいる。まずわれわれは、自分から進んでやったわけではない行為に関してもしばしば非難を受け、責任をとる。またわれわれは、非難に値しない行為に関して、さらには、そもそも行為ですらない出来事に関しても、ときに責任を問題にするのである。──

第16回の新潟哲学思想セミナーは、講師に古田徹也氏をお迎えします。古田氏は昨年に公刊されたご著書『それは私がしたことなのか──行為の哲学入門』において、英米系の行為論や心の哲学の成果を存分に活用しつつ、その強靱でしなやかな思考によって、新たな「非体系的な倫理学」を模索されています。今回のセミナーでは、行為論への入門から始まり、いわゆる「サバイバーズ・ギルト(Survivor's guilt)」の事例なども踏まえながら、行為と行為でないものの曖昧な境界線を跡づけることで、「責任」という概念の奥行きを探究していきます。多くのみなさまのご来場をお待ちしています。


◎ 講師プロフィール
古田徹也(ふるた・てつや) 1979年生まれ。東京大学文学部、同大学院人文社会系研究科博士課程修了(倫理学)。博士(文学)。現在、新潟大学教育学部准教授。専門は哲学・倫理学。著書に『それは私がしたことなのか──行為の哲学入門』(新曜社、2013年)、他。

◎ 新潟哲学思想セミナー(Niigata Philosophy Seminar:通称 NiiPhiS[ニーフィス])とは
2009年に新潟大学を中心に立ちあがった新しい公開セミナーです。新潟における知の交流の場となるよう、毎回、精力的にご活躍の講師をお招きして、哲学・思想にまつわる諸問題に積極的に取り組んでいきます。予約等はいっさい必要ありません。どなたでもご自由にご参加ください。

主催:新潟哲学思想セミナー(世話人=宮﨑裕助・城戸 淳)
共催:新潟大学人文学部哲学・人間学研究会
お問い合せは城戸まで


→ ポスターはこちら

2014年4月 2日

『理性の深淵──カント超越論的弁証論の研究』  お知らせ

『理性の深淵』このたび城戸淳著『理性の深淵──カント超越論的弁証論の研究』(知泉書館、2014年)が新潟大学人文学部研究叢書10として刊行されました(ISBN 978-4-86285-181-9、xviii+292+44頁、6000円+税)。長年にわたるカント『純粋理性批判』の超越論的弁証論にかかわる研究を同題の博士論文(東北大学、2013年)として集成したのに続き、これに若干の補訂を加えて叢書の一冊に加えていただきました。以下に細目次を紹介します。

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『知のトポス』第9号刊行  お知らせ

 新潟大学大学院現代社会文化研究科共同研究プロジェクト「世界の視点をめぐる思想史的研究」の一環として公刊された『知のトポス──世界の視点』第9号をご紹介します。

『知のトポス──世界の視点』第9号(2014年3月刊、全298頁)

目次:

ピストリウス「シュルツェ著『カント『純粋理性批判』解説』書評」(下)城戸淳訳 ⇒[PDF

F・H・ヤコービ「フィヒテ宛て公開書簡」栗原隆・阿部ふく子訳 ⇒[PDF

エッカート・フェルスター「カント以後の哲学の展開にとっての『判断力批判』第七六〜七七節の意義」[第二部] 宮﨑裕助・大熊洋行訳 ⇒[PDF

ヴェルナー・ハーマッハー「エクス・テンポレ──カントにおける表象(Vorstellung)としての時間」(下) 宮﨑裕助・清水一浩訳 ⇒[PDF

マルティン・ハイデガー「現象学における、そして存在の問いの思索における時間理解について」田中純夫訳

ダニエル・ブリージール「良心に対抗?──ヘーゲル派の批判に対するフィヒテ派の返答」重川成美・栗原隆訳

ジョージ・ディ・ジョヴァンニ 「一七八四年のメンデルスゾーン=アプト論争──人間の使命をめぐる後期啓蒙の議論における一つのエピソード」阿部ふく子訳


『知のトポス』郵送申し込み方法  お知らせ

『知のトポス』の既刊分を、ご希望の方にお分けいたします。「全目次」のページで残部の状況をご確認のうえ、希望する冊数に応じて、以下の要領で返信送付用の封筒をお送りください。

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2014年4月 1日

『知のトポス』全目次  お知らせ

新潟大学大学院現代社会文化研究科共同研究プロジェクト
「世界の視点をめぐる思想史的研究」機関誌
新潟大学人文学部哲学・人間学研究会
(A5判 ISSN 1880-9995)


内容一覧:

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2014年3月28日

祝・ご卒業!(H25年度)  イベントの記録

3月24日に卒業式・卒業祝賀会が行われました.卒業生のみなさん,あらためておめでとうございます! 新天地での活躍をお祈りします.また会える日を楽しみにしています.

卒業式は朱鷺メッセで行われました.その後,万代シルバーホテルにて,青柳先生が司会をなさる中,卒業祝賀会が行われました.成績優秀者の表彰もありました.祝賀会終了後,場所を南口の「葱ぼうず」に移して,謝恩会が開かれました.栗原先生も,海外出張から直帰で駆けつけてくださいました.皆にとって忘れがたい一日となりました.卒業後も,人間学のフロアに遊びに来てください!

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2014年3月21日

『水・雪・氷のフォークロア 北の人々の伝承世界』 刊行  江畑 冬生

勉誠出版より『水・雪・氷のフォークロア 北の人々の伝承世界』が出版されました.本書は,シベリアなど北方諸民族のさまざまな「民話」を,原語からダイレクトに日本語に訳したという点でユニークなものです.われわれにはあまりなじみのない北方の人々の,さまざまな世界観に触れることのできる1冊です.江畑の担当部分は第7章で,サハの伝承の紹介やサハの民話の翻訳などを行っています.なお表紙イラストもサハの友人が描いてくれました.

出版社による紹介ページ

 

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2014年2月11日

2013年 人間学合宿の記録  イベントの記録

2013年8月10日から11日にかけて、田上町にある旅館「初音」を会場として、人間学合宿が行われました。2日間にわたり、ゲームや談笑で、学年の垣根を越えて交流することができました。2日目には、旅館のすぐ近くにある護摩堂山の散策が敢行されました。

 

宿に到着すると、早速大部屋に移動し、レクリエーションが行われました。まず、コピー用紙を折ったりしていかに高く積み上げられるかというゲームが行われました。三つのグループに分かれ、それぞれに先生が一人配置されました。各チームとも、さまざまな趣向を凝らしていました。そして、トランプを使ったゲームを行いました。トランプとルールが書かれた紙が配られ、ルールを見せ合ったりトランプを交換してポイントを集めるという、少し複雑なゲームでありました。これもチーム対抗で、白熱した頭脳戦が繰り広げられました。

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食事は、田上の旬野菜・山の幸をふんだんに使った昔ながらの山菜料理、日本海の海の幸で彩られた和食・イタリアンなどを振舞っていただきました。さらに、湯田上の天然温泉で、疲れを癒すことができました。ちなみに「初音」は大小とりどりの虫の住処となっていました。しかし、新しくとてもきれいな施設でした。

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夕食後の懇親会では、先のゲームで上位になった人々に、先生方が選んでくださった景品が贈られるとともに、4年生一同から幹事の方にねぎらいの意を込めて、お菓子が渡されました。さまざまな学年の学生が一堂に会する機会は多くないので、大変に盛り上がりました。会場であった大部屋を退出したのちも、宴会は寝室の一つに会場を移して、さらに続いたようです。

 

2日目に行われた護摩堂山登山は、日ごろの体力作りの大切さを痛感させるものでした。8月らしい日照・気温・湿度のもと、二日酔いなどみじんも感じさせず山道をするすると登ってゆく人と、そうでない人の差が大分開いていました。頂上からは田上町を一望することができました。

 

以上で合宿の日程は終了し、無事、帰途につきました。

合宿には大勢の方が参加し、普段授業などでは顔を合わせない教員や学生とも親睦を深めることができました。参加者のみなさんのおかげで、大変楽しく、有意義な合宿となりました。今後もこのような機会があることを願っています。   (4年 津野 記)

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