第13回新潟哲学思想セミナーは、講師に本学の番場俊先生をお迎えして、「ドストエフスキー、作家の顔、小説の声」というタイトルのもと開催されました。ご講演では主に、昨年末に出版された先生の著書『ドストエフスキーと小説の問い』(水声社)の序章に沿ってお話しして頂きました。大学は春季休業期間でしたが、新潟大学の教員や学生のみならず県外からも多くの方にお越し頂き、会場は満員となりました。
番場先生はまず導入として、今回のセミナーのタイトルにある「作家の顔」に触れ、次にドストエフスキーの脱神話化の試み、そして最後に「ドストエフスキーと小説の問い」についてお話しされました。以下、先生のご講演の中からいくつかの主題をご紹介いたします。
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栗原 隆 編
『感情と表象の生まれるところ』
ナカニシヤ出版
A5判・256頁
税込定価 2730円
ISBN978-4-7795-0739-7
2013年3月29日発行
⇒ 出版社紹介ページ
【本書の紹介文】
私たちの感情や表象はどのような仕組みで生まれ、
どのような役割を果たすのか。
いま人間の「感性」が失われつつあるという危機感の下、
哲学・心理学・社会学・美学・文学など多彩な観点から、
人間の「心の動き」に迫る共同研究の成果。
私たちの人間学講座からは、編者の栗原隆先生をはじめ、井山弘幸、城戸淳の両先生、宮﨑裕助が執筆しています。以下は「目次」です。
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先日の
NiiPhiSで番場俊氏は、みずからの解釈上のモットーとして、神話的な統一的ドストエフスキー像を樹立するのではなく、むしろ(フーコーの分散(dispersion)の概念を援用しつつ)ドストエフスキーをさまざまなコンテクストへと分散させることを強調されていた。この番場氏の方法論は、さいきん私が想いえがいている哲学研究の手法と響きあうところがあるように思われる。
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第13回 新潟哲学思想セミナー(NiiPhiS)
ドストエフスキー、
作家の顔、小説の声
講師
番場 俊(新潟大学准教授)
日時 2013年4月4日(木) 17:30~19:00
場所 新潟大学 五十嵐キャンパス
人文社会学系棟 第一会議室(B棟2階)
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人文学部の人間学履修コースで言語学を教えてこられた福田一雄先生が、2013年3月をもって定年退職されます。最終講義は下記のように予定されています。
福田一雄先生 最終講義
講義題目 「M. A. K. ハリデーの言語観」
日時 3月23日(土)午後4時30分~5時50分
場所 チサンホテル「越後東」の間(プラーカ1の4階)
新潟県新潟市中央区笹口1-1 Tel: 025-240-2111